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京都市の基本構想・基本計画(資料編)/市民3万人アンケート

ページ番号35733

2001年2月1日

市民3万人アンケート

調査目的

「21世紀・京都のグランドビジョン」策定のための基礎資料として,市民の生活実感や定住意向,京都の持つ都市の魅力やイメージ,京都市のまちづくりの課題についての意見など,市民意識や市民ニーズなどを探るため実施したもの。

 

調査対象

18歳以上の京都市民30,000人(うち外国籍市民910人)。平成9年10月1日現在の住民基本台帳登録者及び外国人登録者から無作為抽出。調査方法 調査票の配布は,郵送留置記入依頼法によった。

 

調査期間

平成9年11月28日(金)~12月15日(月)

 

調査内容

現在の生活の充実感
今後の生活
身近な生活環境
地域コミュニティ
ボランティア活動
京都の持つ都市の魅力やイメージ
京都市が今後力を入れるべき施策
京都市の市政改革
京都市のまちづくりの課題
21世紀の京都への思い

 

回収状況

回収数9,584(回収率31.9%)うち有効回答数9,552(回答率31.8%)

 

「市民3万人アンケート調査」結果の要約  

 この調査は,21世紀の京都のまちづくりの指針となるグランドビジョン(新基本構想)の策定に当たり,市民の意識やニーズを明らかにすることを目的に,外国籍市民を含む18歳以上の方3万人を対象として,平成9年12月に実施したもの(回収率31.9%)。 調査内容は,現在の生活の充実感をはじめ,市民の定住意向,コミュニティ意識,人口問題をはじめとした今後の京都のまちづくりの様々な課題など多岐にわたっているが,その最も特徴的な結果として,「歴史」「安心」「環境」の3つのキーワードを中心に以下にまとめてみた。

 

「歴史」環境の豊かな都市・京都
 現在の京都を「歴史環境の豊かな都市」と感じている市民は約9割となっており,以下の「観光都市」「伝統産業の都市」「芸術性・文化性豊かな都市」「大学のまち」を現在の京都の都市イメージと感じている市民が多く,改めて「歴史」をはじめ,”京都らしさ”と言われる現在の京都の都市特性をうかがわせる結果となった。

 

「安心」して暮らせるまちを希望
 これに対し,将来の京都の都市イメージについては,「安心して暮らせるまち」と答えた市民が最も多く,また,優先すべき施策については,「高齢者福祉」を筆頭に,「まちの美化・ごみ処理・リサイクル」「安全・防災」「健康・保健医療」など日々の暮らしに直結する項目が上位を占めており,日常生活の基本となる「安心」に対するニーズが高い結果となった。

 

「環境」に対する高い市民意識
 ボランティア活動を経験した分野,今後やりたいと思う分野のどちらにおいても,「環境」と答えた市民が最も多く,また,地球環境を守るためには,「生活習慣を変えるべき」あるいは「生活が多少不便になることもやむを得ない」と答えた市民がほぼ9割に達したのは,地球温暖化防止会議が開催された京都市の市民として,環境に対する高い市民意識を裏付けたものと言える。

 

 この調査結果の全体を通じて振り返ると,市民の多くが,日頃の生活の中で,「趣味やスポーツ」「家族団らん」「休養」に充実感を感じ,今後の生活の力点を「家庭・家族」におきたいと考えており,同時に,京都市に,過半数が「親しみや愛着,誇り」を感じ,6割が「住み続けたい」としている。

 

 また,「住む」ことに「魅力がある」と評価する一方で,「商売をする」「働く」ことに「魅力がない」としているほか,「現在の居住環境」には総じて満足感を示す中で,「公共施設や公園などの周辺環境」には不満としており,こうした現状への対応が求められているとも言える。

 

 こうした市民生活における課題を解決するための施策を進める市政に対しては,市民の約半数が「情報の公開などの透明化」や「市民の意見を聞くための機会やしくみづくり」が必要と考え,市政への直接参加を求めている。さらに,「市民負担と行政サービス」の関係についても,市民の約半数が「いちがいにはいえない」と答えており,ここの施策の内容に応じて判断し,自ら納得のいく行政サービスを選択していきたいという意向が見受けられる。

 

 グランドビジョンを策定する中で,21世紀に向けて京都市政が施策として何を優先し,それをどのように進めていくのかということが,まさに問われていると言えよう。

 

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