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京都市の基本構想・基本計画(資料編)/テレビ討論会/1998年3月放送分

ページ番号35895

2001年2月1日

21世紀・京都のグランドビジョン グランドビジョン・テレビ討論会 -考えよう京都新世紀- 1998年3月放送分の記録

第7回 「21世紀の京都のまちづくり」

 

橋爪氏

放送  
平成10(1998)年3月15日(日曜)
午後9時15分 ~10時45分 KBS京都

[コーディネーター]
橋爪 紳也さん (京都精華大学 助教授)

[司会]
関  和美さん (アナウンサー)

関氏


[レギュラーコメンテーター]
堀場 雅夫さん 株式会社堀場製作所会長)

[パネラー]
宗田 好史さん (京都府立大学 助教授)
リム・ボンさん(立命館大学 助教授)
野間 光輪子さん(京町家再生研究会幹事)
市古 和弘さん (姉小路界隈を考える会会長)

[スタジオ参加者]
市民の皆さん 9名

[京都市]
高木 壽一 企画監
荒井 俊行 都市計画局長


高齢者

 第7回は,「21世紀の京都のまちづくり」をテーマに,活発な討論を行いました。スタジオにお越しいただいた市民の皆さんのご発言や,番組をご覧になった視聴者の方からの電話やFAXで寄せられたご意見,ご質問も適時紹介しました。
 (電話による意見を 27 件,FAXによる意見を 3 件いただきました。)

 まず最初に,京都市がまちづくり審議会の答申を受けて進めている北部は保全、都心部は再生、南部は創造という3つのまちづくりの方向性について確認した後、南部地域における「創造」の中心となる高度集積地区(十条通より南の新油小路通を中心とした地区)の将来像についての議論をおこないました。単なる新しいオフィス街をつくるのではなく、職住近接や、生産緑地の保全など、京都のすばらしい伝統を生かしつつ、魅力あふれる新しい京都を実現し、京都の南北で、新旧お互いの個性を生かしたまちづくりにしたいという希望が語られました。

スタジオ

 次に、都心部の再生について、VTRで、景観・まちづくりセンターや、京町家再生研究会、姉小路界隈を考える会など、地域のまちづくりに取り組む自主的な活動を紹介し、スタジオでも、その活動から得られる教訓や成果について議論が進みました。その中で、まちづくりといっても、大規模な都市計画のイメージではなく、ひとつひとつの町家の歴史や雰囲気を大切に、その中で豊かな生活を営んできた人々の生活の知恵を生かしていきたいというこれからの課題が語られました。
 また,市民参加でのまちづくりには、市民と行政、企業などが、情報を共有して、オープンに議論する中で合意の形成を図る必要があることや、学区などの小さな地域を単位として地域計画をつくることなどが重要であるという意見もありました。

 

 

<スタジオ参加の市民の皆さんや,電話,FAXによる主な意見等(順不同)>

  • 油小路通周辺のビルは、砂漠の中に建っているイメージである。山紫水明の京都のイメージではない。もっと緑が多い、楽しく明るいまちにしてほしい。
  • 南部というひとくくりで伏見を語ることはできない。私の住んでいる辺りは、下町の雰囲気があり、長屋には隣組的な住みやすさがある。
  • JR京都駅を挟んで、北部は静けさ、南部は活力を求めるようにすればどうか。そのためにも、京都市役所を竹田駅あたりに移転すればどうか。
  • 住民が住み続けるためには、路面電車を復活させるなど明治の先人の見識を見習うべきだ。
  • 国からの補助で進めているコミュニティー道路などが、京都らしい魅力を引き出しているようには思えない。
  • 住み続けるためには相続税が問題になる。町家に住み続けることを条件に税を軽くしてほしい。
  • まちづくりを市民参加でおこなうなら、もっと市民の声を聞くべきだ。
  • 今年になって京都市内のメインストリートでも閉店している店舗が増えており心配だ。
  • コンビニが増えるのはいいが、看板の色については京都の町にあうように規制してほしい。
  • 町内会の活動などに参加することにより、わがまちへの愛着が生まれた。マンションなどに住む新しい住民と町家などに住む昔からの住民が一緒に地元のまちづくりを考えることが必要だと思う。
  • 「うなぎの寝床」といわれる京都らしい家の工夫を生かしたまちづくりを進めてほしい。
  • 袋路の多い京都では、防災対策を重点的に考えるべきだ。
  • 都心部を31メートルのビルが建てられる商業地域に指定していては、町家を残すことはできない。
  • まちづくりは、市民一人ひとりが自らのこととして捉えることが必要だと思う。
  •  

    スタジオ
    スタジオ

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