スマートフォン表示用の情報をスキップ

京都市の基本構想・基本計画(資料編)/京都市基本計画第2次案/第2次案 第2章2

ページ番号35903

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

2001年2月1日

第2節 活力あふれるまち

1 産業連関都市として独自の産業システムをもつ

基本的方向
 さまざまな産業がそれぞれの技術により相互に支え合う「産業連関都市」を構築し,産学公の連携により新しい社会に対応した京都独自の産業システムを発展させる。
 また,まちづくりと連携し,地域に密着した商業や農林業の振興を図るとともに,流通体制の整備を進める。

 

(1) 京都独自の新たな産業連関都市の構築

ア 環境,福祉,文化,観光,情報通信技術などに着目した産業の展開

 (ア) 芸術文化と産業の連携の推進 [P68「2 成熟した文化が実現する」(7)アに再掲]

 新進・若手の芸術家のデザインを販売・流通する場を創出するなど本市がコーディネーター機能を果たし,地元企業と芸術家との交流・連携を積極的に進める。

 (イ) 地域に密着した観光産業の振興

 観光産業を本市の戦略産業として位置付け,経済波及効果が大きい宿泊・滞在型,体験型観光の推進等により,観光産業の振興を行う。

 (ウ) デジタルアーカイブの推進 [P91「3 高度情報通信社会に対応できる基盤づくり」(2)に再掲]

 京都の市民文化の発展,産業経済の振興をめざし,京都の豊富な資産をデジタル化し,蓄積・発信・活用できるシステムであるデジタルアーカイブの研究開発を,産学公の緊密な連携の下,「京都デジタルアーカイブ研究センター」で行うとともに,その普及・啓発を行う。

 (エ) 次世代産業の創造をめざす「21世紀産業振興ビジョン」の策定・推進

 高度情報通信社会,環境調和型社会,高齢社会に対応し,21世紀の京都産業のあるべきすがたを示す「21世紀産業振興ビジョン」を策定し,その施策を推進する。

イ 新事業創出に向けたベンチャー企業等の支援

 (ア) 新事業創出を図るための地域プラットフォーム事業の実施

 新事業の創出を促進するため,ベンチャー企業等に対して,「(財)京都高度技術研究所」を中核的支援機関として,産学公の連携により,技術開発,資金調達への適切な支援を提供する地域プラットフォーム事業を推進する。

 (イ) ベンチャー企業等に対する発展段階に応じた支援 [P83「4 若者が集い能力を発揮する」(1)アに再掲]

 ベンチャー企業目利き委員会,創業支援工場(VIF),ベンチャー企業育成施設(VIL)の運営等とともに,職住一体となった創業支援オフィスの創設の検討等により,発展段階に応じた支援を行うことによって,ベンチャー企業等の発掘や育成を推進する。

 (ウ) 研究開発型企業の立地支援 [P92「3 高度情報通信社会に対応できる基盤づくり」(3)イに再掲]

 ベンチャー企業等の研究開発型企業の立地を促進するため,情報通信技術(IT)の活用による企業連携の支援,創業支援工場(VIF)や既存工場の近代化を推進するための賃貸工場などの整備を推進する。

 (エ) ベンチャー企業等に対する多様な資金調達システムの構築

 ベンチャー企業等の育成を図るため,発展性のあるベンチャービジネスに投資する会社であるベンチャーキャピタルとの連携等により,多様な資金調達システムの構築を支援する。

 

ちょっと注目!

ベンチャー企業等の支援

  • 産学公の連携により,人材育成から研究開発,事業展開に至るまでの発展段階に応じて支援
  • 創業支援工場(VIF),ベンチャー企業育成施設(VIL)などの各種の先進的な支援環境を提供し,ベンチャービジネスの誕生・育成を積極的かつ組織的に推進

 

(2) 活力ある産業活動の構築

ア 企業の経営革新等への支援

 (ア) 中小企業へのきめ細かな支援体制の整備

 中小企業基本法の改正に合わせ,民間人材の活用を視野に入れた中小企業の支援体制のしくみづくりを検討する。

 (イ) 新しい消費者ニーズに対応した商品開発による需要・販路拡大の推進

 情報通信技術(IT)の活用等により,消費者の求める商品情報を迅速かつ的確に把握し,新たな商品開発等に生かすとともに,国内外への積極的なPRの推進などを行い,業界と連携して需要や販路の拡大を行う。

イ 「ものづくり都市・京都」の発展に向けた支援と情報受発信機能の強化

 (ア) 企業立地に関する総合相談の実施

 工場等の市域外流出を防止するための総合相談窓口を開設し,工場等の市域外流出防止や誘致支援に必要な情報提供と誘致支援制度の検討を行う。

 (イ) 情報関連産業の振興 [P91「3 高度情報通信社会に対応できる基盤づくり」(3)アに再掲]

 既存施設をベンチャー企業育成施設(VIL)として機能強化するとともに,光ファイバー等の収容空間となる情報BOXや電線共同溝などの情報通信基盤の整備を行うことにより,情報関連企業の入居促進や育成支援を図り,情報通信技術(IT)を通じた産業振興を行う。

 (ウ) 京都経済の国際化への支援

 海外での見本市への参加などにより,京都をものづくり都市として世界に情報発信していくとともに,経済のグローバル化に対応するため,海外との交流事業を行うなど,ひと・もの・情報の交流を促進し,京都経済の国際化を支援する。

 (エ) 首都圏の総合的な情報受発信拠点である「京都館」の充実

 首都圏における京都の観光はもとより,産業全般の総合的な情報受発信拠点として開設した「京都館」の機能の充実を行う。

 (オ) 工場等制限法等の京都の都市特性に応じた弾力的な運用

 著しい人口の減少や産業の空洞化等が生じている都心部をはじめとする既成都市区域の活性化や本市産業の高度化,学術研究機能の向上を図るため,工場等制限法の抜本的な見直しに向けた働きかけを国に行うとともに,工場等制限法に基づく工場等の新増設の許可に対する弾力的な運用を行う。また,地域地区制度や地区計画制度等の活用により,土地利用や市街地環境の保全を図りつつ,企業の誘致や流出防止の取組を進める。

ウ 伝統産業の再生と新たな展開

 (ア) 伝統工芸技術を生かした新たな京都ブランドの創造・展開の推進

 染織意匠のデジタル・データベース化により新商品の開発等を図る染織デジタルアーカイブ事業等,これまでの技術,伝統を生かし,業界,経済団体等と一体となった新たな京都ブランドの創造と展開を推進する。

 (イ) 職住一体の産地の振興・宣伝の推進と和装文化の継承

 西陣をはじめ職住一体となった産地機能の活性化を図るとともに,空家となっている京町家の保全・再生を図り,観光資源とあわせた宣伝活動を推進する。さらに,きもの着用の機会を提供する事業を実施することにより,和装文化の継承を図る。

 (ウ) 繊維に関する総合的な振興拠点施設となる「繊維産業振興センター」の整備

 繊維産業の活性化と高度化を促進し,活力ある産業へと再構築を図るため,染織試験場を発展的に整備拡充し,繊維に関する総合的な振興拠点施設として整備する。

 (エ) 産業の継続的発展を支える後継者育成・伝統技術の承継の推進 

 京ものブランド町家工房事業,試験機関と連携したみやこ技塾や顕彰制度の実施などにより,次代を担う優秀な人材・後継者の育成とともに,技能・技術の伝承と向上を図る。

 

ちょっと注目!

伝統工芸技術を生かした新たな京都ブランドの創造

  • 京都の歴史のなかで蓄積されてきた技術,伝統を素地にオリジナルな価値を創造
  • 京都だからこそ生み出せる新しい商品・システムづくりを推進

 

(3) 地域に密着した商業の振興

ア 魅力ある商店街づくりに向けた支援

 競争が激しくなるなかで,安心して買い物ができ,観光客にも魅力ある商店街づくりをめざして,中小小売商業の情報活用力の向上を図る取組などへの支援を行う。

イ 商業の活性化と都市基盤整備を一体的に進める「中心市街地活性化事業」の推進 

 歩行者優先的な地区などにおいて,商業の活性化と都市基盤整備を一体的に進めるため,中心市街地活性化法に基づく国の支援制度を活用して地場産業などと連携し,まちづくりと一体となった商業振興により,観光客も含めた集客を行う。

ウ 卸売市場の活性化

 最近の健康を重視する食生活にこたえるとともに,市民に新鮮で安全な食料品の安定的な提供を図るため,中央卸売市場において物流の効率化を図るための施設の整備等を行い,その機能を充実する。

エ 次期「商業振興ビジョン」の策定・推進

 21世紀の商業振興の方向を定め,産業連関都市の実現に向けた施策の構築を図るため,現在の「商業振興ビジョン」に代わる,次期「商業振興ビジョン」を策定し,施策を推進する。

 

ちょっと注目!

「中心市街地活性化事業」の推進

  • 市街地の整備改善と商業等の活性化を,国,市,民間などが連携して総合的・一体的に進める事業手法
  • 「伏見桃山・中書島地域」において中心市街地活性化基本計画を策定し,対象エリアの一体的な整備を推進

卸売市場の活性化

  • 市民に新鮮かつ安全な食料品を提供するとともに,流通構造の変化等に対応できる市場機能の再整備
  • 物流の効率化や小売形態の変化等に対応した施設の整備

 

(4) 市民に身近で環境にやさしい都市農林業の育成

ア 持続的な都市農林業の展開

 (ア) 「京の旬野菜推奨事業」及び京野菜の伝統継承・発展方策の充実

 新鮮な地場産野菜を旬の時期に生産・供給する体制を整備・拡充するとともに,伝統的な京野菜の保存や新たな京野菜の開発等により,京野菜の伝統を継承し発展させる。

 (イ) 都市農業の推進と農業生産環境の整備

 良質リサイクル堆肥の生産供給体制の強化により,減農薬・減化学肥料農業及び有機農業を推進するとともに,安全で環境にやさしい農産物生産体制を確立する。また,周辺自然環境の保全・改善に配慮した農業生産環境の整備などにより,地域農業の活性化を図る。

 (ウ) 林業生産基盤の充実と間伐の推進

 林道・作業道網の整備・拡充等により森林管理体制を強化し,森林のもつ多面的機能の維持・増進を図るとともに,間伐の促進と間伐材の需要拡大に取り組む。

イ 市民生活に密着した農林産物の流通体制の整備

 (ア) 多面的機能を有する花き卸売市場の整備

 花き消費の多様化や流通,情報技術の向上に対応するため,市場機能に地域交流機能を加えた施設として,花き卸売市場を整備する。

 (イ) 生産者の顔が見え消費者が安心して購入できる農林産物流通体制の整備

 生産者と消費者の交流,直売システムの整備や生産地・生産者名表示を推進するとともに,市場関係者との連携により,生産者の顔が見え消費者が安心して購入できる農林産物の流通体制づくりを進める。

ウ 農林地のもつ多面的機能の積極的活用

 (ア) 農のあるまちづくりの推進

 農林地を活用した緑の空間による景観保全や水田のもつ貯水機能の活用など,農地と森林のもつ多面的機能を生かした都市型の農のあるまちづくりを推進するとともに,防災空間としての活用を検討する。

 (イ) 自然学習の場など農林地の多面的機能の積極的な活用

 地域・学校での自然体験学習や生涯学習の場として,また,医療・保健機関が進める園芸療法の場として,さらには観光客が自然体験できる新たな観光資源として,農林地を積極的に活用する。

エ 市民の「農・林」活動への参画促進

 (ア) 市民交流活動の充実

 遊休農地等を活用した市民農園の設置や市民参加による棚田や森林の整備など,多様な市民交流活動を展開する。

 (イ) 新規就農希望者の受入れ体制の整備と森林管理担い手の育成

 農業従事者を確保するため,青年層をはじめ定年退職後の就農を含めたあらゆる世代の新規就農者の受入れが可能な体制を整備する。また,森林管理の担い手を育成するとともに,森林ボランティアとの連携などにより地域の実情に応じた森林整備を推進する。

オ 北部等山間地域活性化対策の推進

 (ア) 北部等山間地域の活性化と農林業支援策の充実

 北部等山間地域に対して,国や府の制度を活用した支援策を行い,当該地域の農林業の振興に取り組むとともに,豊かな自然環境や美しい農山村景観を生かした観光農山村を育成し,地域の活性化を推進する。また,地域の活性化や都心地域との多彩な交流を支援するとともに,災害発生時における交通経路の多重性,多元性を確保するため,幹線道路の整備を推進する。

 (イ) 「山村都市交流の森」の活用

 市民に親しまれている「山村都市交流の森」において,森林ボランティアとの連携などにより,修学旅行生の受入れも含め,市民とのパートナーシップによる森づくりを推進する。

 

ちょっと注目!

京の旬野菜推奨事業の推進

  • 都市農業の特性を生かした環境負荷が少ない生産体制の整備
  • 安全で栄養価の高い旬の時期に採れる市内産野菜を市民に供給

花き卸売市場の整備

  • 市場流通機能だけでなく,地域交流機能等の公益性をあわせもった花き総合流通拠点
  • 新十条通十条ランプ内敷地に整備

 

 

2 魅力ある観光を創造する

基本的方向
 観光は,京都市の経済の活性化はもとより,文化力の向上,まちづくりの推進,国際交流などにも大きく貢献するものである。21世紀の京都を牽引する観光を創造するため,京都ならではの都市特性を生かした観光資源の発掘や創出,幅広い世代のそれぞれのニーズに応じたきめ細かい情報発信,誘致活動の展開や周辺地域と連携した広域観光の推進,海外からの観光客誘致活動の強化及び観光客を温かくもてなすしくみづくりの構築を行う。
 さらに,市民,事業者,社寺,文化施設,大学等との有機的な連携によるネットワークづくりを進める。

 

(1) 21世紀の京都を牽引する観光の創造

ア 宿泊・滞在型,体験型観光の推進 [P72「4 生涯にわたってみずからを磨き,高める」(3)イに再掲]

 じっくりと奥深い京都の魅力を体感してもらえる経済波及効果の大きい宿泊・滞在型,体験型観光を推進するため,夜の観光スポットの創出,宇多野ユースホステルの改築や京町家の活用支援などを図るとともに,京都の本物の歴史,文化,伝統の粋に触れる体験や生涯学習のためのプログラムづくりを進める。

イ 行政区や地域ごとの界わい観光の創出

 各行政区における観光振興の機能を充実するとともに,各地域にある自然景観や有形無形の文化財,伝統行事,伝統産業などの豊富な観光資源を生かしながら,まちづくりとも連動して,四季折々に何回も京都を訪れたくなるような地域ごとの界わい観光を創出する。

ウ 文化と観光の連携の推進 [P68「2 成熟した文化が実現する」(7)イに再掲]

 「二条城」,「大学のまち交流センター(キャンパスプラザ京都)」などの文化施設の活用や社寺などとの連携により,観光客に魅力ある芸術文化事業やイベントを実施し,観光集客力の向上と文化事業の発信力の強化を図る。

エ 自然,環境を大切にするエコツーリズム,グリーンツーリズムの推進

 徒歩や自転車による環境にやさしい観光,観光関連サービスや施設のエコロジー化など,環境保全型・自然共生型のエコツーリズムを推進する。また,三方の山々やその山すそ等において,歴史文化や自然を歩いて楽しむ「京都一周トレイル事業」及び自然景観や美しい農山村景観を生かしたグリーンツーリズムを推進する。

オ 歩いて楽しむ「まちなか観光」の推進 [P57「4 歩いて楽しいまちをつくる」(1)ウに再掲]

 都心のまちづくりと連動し,京都らしさを演出したにぎわいのある歩行者空間や京町家などの活用による個性あふれる店舗や工房などが集積するまちなか観光スポットを創出する。

カ 新しい観光資源の創出 [P57「4 歩いて楽しいまちをつくる」(1)イに再掲]

 1200年の歴史都市としての多様な資源を活用する歴史博物館の整備や京都を舞台とする映画・テレビロケの誘致,食文化の体験など若者や海外からの観光客を魅了するこれまでにない観光スポットの誘導や歩行者天国の実施等,新しい観光資源となる事業,イベント,集客施設を創出する。

 

ちょっと注目!

行政区や地域ごとの界わい観光の創出

  • 全国的に有名な観光地だけでなく,各行政区や地域の埋もれた観光資源を発掘
  • 四季ごとの魅力を高め,何回も訪れたくなるような界わい観光を創出

 

(2) 観光情報の発信・誘客の強化

ア 情報通信技術(IT)の活用等観光情報の発信・収集機能の強化

 京都市観光協会をはじめ,運輸機関,旅行会社,報道機関等との連携を強化するとともに,近年急速に発展してきた情報通信技術(IT)や印刷物など多様な手段を活用し,的確かつきめ細かい情報の受発信を行い,観光客のニーズの把握と強力な宣伝誘致活動を展開する。

イ 京都観光リピーターの原点となる修学旅行誘致の強化

 近年のグループ行動や体験学習志向など多様化した修学旅行の形態に対応した体験メニューの充実を図るとともに,学校等に対する積極的な情報提供と各種の宣伝誘致活動を展開する。

ウ 企業が事業活動の一環として行うインセンティブツアーの誘致の促進

 経済界等と連携し,従業員の報奨,研修旅行や得意先の招待旅行など企業の事業活動の一環として行われるインセンティブツアーの誘致を行う。

エ 他都市等と連携した広域観光の推進

 京阪神や関西広域連携協議会,全国の小京都と呼ばれる都市等と連携し,イベントの開催をはじめ,他都市の歴史・文化,自然,施設等,多様な観光資源を活用した広域観光を推進する。

 

ちょっと注目!

インセンティブツアーの誘致促進

  • 企業が事業活動の一環として行う研修旅行や招待旅行の誘致促進
  • 団体観光客の減少傾向に歯止めがかかることを期待

 

(3) 海外からの観光客誘致の強化

ア 外国人観光客のニーズに対応したきめ細かい地域別マーケティングの展開

 文化的背景や自然条件の違いなどにより,地域ごとに外国人観光客のニーズが異なるため,それらに対応したきめ細かい地域別マーケティングを展開するとともに,京都観光を宣伝する観光誘致団を海外に派遣する。

イ 旅行エージェント等への情報発信機能の充実

 海外の旅行エージェントや報道機関等を京都に招き,観光プランの開発につながる情報提供を行うとともに,英語版ニューズレターやインターネット等のメディアを活用した情報発信を行う。

 

(4) コンベンション誘致の強化

ア コンベンション誘致活動の推進

 「京都コンベンションビューロー」と連携し,会議主催団体,関係機関や大学等への誘致活動に努めるとともに,英語版ニューズレターの海外への発行やインターネットによる情報発信等により,コンベンション都市京都の広報宣伝活動を強化する。

イ コンベンション開催に対する支援事業の充実

 コンベンションの主催者に対し,会議開催準備資金の無利子融資や京都ならではの多彩な企画を提案するなど,京都でのコンベンションの開催に向けた支援を充実する。

ウ 国立京都国際会館の施設整備の促進

 国際会議及び国内会議の拠点施設として,多様化する利用者のニーズに対応するため,国立京都国際会館の施設整備の促進を図る。

 

(5) 観光客を温かくもてなすしくみづくり

ア 観光サービス機能の充実 [P92「3 高度情報通信社会に対応できる基盤づくり」(4)イに再掲]

 観光客が快適に京都のまちを観光できるよう,都心や観光地,主要ターミナルにおける案内サービス機能の強化を図るとともに,外国人をはじめ来訪者に親切な案内標識の計画的な整備に努める。

 また,次世代の高速通信ネットワークや携帯情報端末など情報通信技術(IT)を活用した次世代型の観光案内システムの構築を図る。

イ 安全で快適な観光ができる環境づくり

 京都をあげての美化活動や防犯活動,高齢者や障害者等にもやさしく便利で利用しやすい交通機能の充実や歩道の整備などに取り組むことにより,安全で快適な観光ができる環境づくりを進める。

 

ちょっと注目!

観光案内システムの構築

  • 情報通信技術(IT)の活用により,携帯情報端末等による観光地や経路を案内する次世代型のシステムを構築

 

(6) 京都をあげての観光振興の推進

ア 「観光振興推進計画」の策定と推進

 年間観光客数5000万人をめざして「観光振興推進計画」を策定し,京都をあげて観光振興を推進する。

イ 観光振興ネットワークづくり

 市民参加型の「おこしやす京都委員会」を中心とした,市民ひとりひとりがもてなしの心に磨きをかけて来訪者と交流する「おこしやす運動」等を展開する。また,観光案内等のボランティア活動の担い手となる市民をはじめとして,事業者,社寺,文化施設,大学等と行政が連携した観光振興のためのネットワークづくりを進める。

 

ちょっと注目!

観光振興ネットワークづくり

  • 京都をあげての観光振興を推進するため,「おこしやす京都委員会」をはじめ,市民,事業者等と行政が一体となったネットワークを構築

 

 

3 大学の集積・交流が新たな活力を生み出す

基本的方向
 国公私立を合わせて37の大学・短期大学を中核とする高度で豊富な学術研究機能は京都の優れた都市特性であり,人口の約1割に相当する学生や教員,研究者などの多彩な人材,あらゆる分野の「知」の集積は活力あるまちづくりに欠かせないものである。
 この個性豊かな大学の集積を維持・発展させるとともに,地域社会との交流や産業界との連携を深め,魅力に満ちた「大学のまち・京都」を推進する。

 

(1) 個性豊かな大学の集積を生かした交流の場づくり

ア 「(財)大学コンソーシアム京都」への支援強化

 大学と地域社会との交流や産業界との連携を深めるとともに大学相互の結びつきを強め,高度な教育研究のさらなる向上とその成果の地域社会,産業界への還元をめざし,京都市を中心とする地域の49の大学・短期大学の連合体である「(財)大学コンソーシアム京都」への支援を強化する。

イ 「大学のまち交流センター(キャンパスプラザ京都)」を核とした交流の充実

 (ア) 開かれた大学活動の促進[P71「4 生涯にわたってみずからを磨き,高める」(1)アに再掲]

 京都ならではの歴史や文化,癒(いや)しにかかわる講座などを社会人が学生と一緒に受講することができ,単位の修得も可能な総合的・体系的学習講座である「シティーカレッジ事業」や,大学間の特色の相互補完による京都市総体としての学ぶ魅力となっている「単位互換事業」など,職業や大学の枠を越えた開かれた大学活動を促進する。

 (イ) 内外に向けた魅力の情報発信[P70「3 国内外との多彩な交流を行う」(3)ウに再掲]

 新たな「知」の創出,ユニークな人材の輩出など「大学のまち・京都」の新たな魅力を創造する核となる「大学のまち交流センター(キャンパスプラザ京都)」を,京都の玄関口という立地を生かし,京都の大学はもとより,関西,ひいては日本,世界の「知」が集まる拠点として,その魅力を内外に情報発信する。

 

ちょっと注目!

大学のまち交流センター(キャンパスプラザ京都)」の機能強化

  • (財)大学コンソーシアム京都が実施する産学公の連携事業を支援
  • 研究者データ,文献・図書,学会関連等の研究情報の提供
  • 学生生活や進路に関する情報の提供

 

(2) 産学公の連携の推進

ア 産学公連携による起業・就業支援

 京都の地で活躍する起業家や専門家の生きた助言や大学における知的資源を活用し,21世紀に活躍する起業家を育成する「京都起業家学校」や,学生が在学中にみずからの専攻,将来の進路に関連した就業体験を行う「インターンシップ事業」を推進することにより,京都を基盤として活躍する人材の育成に努める。

イ 大学の枠を越えた共同研究の支援

 教員,研究者の知的資源を活用した,「京都」の学際的研究を産学公共同で進める「地域シンクタンク事業」を充実し,ここでの研究成果を市政や市民のまちづくりなどに生かす。

 また,「京都学」と言われる京都ならではの豊富な研究素材について多角的視点からの共同研究が行える場を提供する。

 さらに,「(財)大学コンソーシアム京都」のもつ大学研究者のネットワーク機能を活用して,個々の大学の枠を越えた他には見られないユニークな研究プロジェクトの形成を促進し,国内外のさまざまな研究テーマにおいて,広く世界にも注目を集める研究成果の創造を促す。

 

ちょっと注目!

ユニークな研究プロジェクトの形成

  • 「京都学」や「都市政策」などの研究を産学公が共同で実施
  • 「大学コンソーシアム京都」のもつ研究者のネットワーク機能を活用し,大学の枠を越えたユニークな研究プロジェクトの形成を促進

 

(3) 地域に開かれた大学づくりの促進

ア 大学の開放促進

 大学と地域との垣根を低くするため,さまざまな大学施設を市民に可能な限り開放するなど,地域に開かれた大学づくりを働きかける。とくに,図書館については,高度な専門書等の大学間の相互有効活用を進めるとともに,市民への開放を促し,高度化・多様化する市民の学習ニーズにこたえることで,地域社会との交流を深める。

 また,市民が気軽に大学の講義が受けられる公開講座を充実するよう働きかける。

イ 地域との人的交流の促進

 大学から地域へ,また地域から大学への情報発信を促し,大学と地域の交流イベントの開催や,学生の地域活動や伝統行事への参加,専門的知識を生かしたボランティア活動やまちづくりへの参画など,地域社会との交流を促進し,大学と地域の活性化につなげる。

 

ちょっと注目!

地域への大学の開放促進

  • 公立図書館にない,大学図書館の専門書などを市民が有効に活用できるしくみづくりへの働きかけ
  • 大学のグランドなどについての地域利用の促進

 

(4) 大学施設整備への支援[P75「1 産業連関都市としての独自の産業システムをもつ」(2)イ(オ)に再掲]

 京都市内からの大学の流出等を防ぐため,用途地域や高さ制限等の都市計画法などに基づく各種規制に対し緩和措置を行い,大学の施設整備に対する都市計画上の支援を行う。

 また,都心部をはじめとする既成都市区域において大学等の立地や教室面積,学部の新増設を制限している工場等制限法の抜本的な見直しに向けた働きかけを国に行うとともに,京都の都市特性に応じた弾力的な運用を行う。

 

ちょっと注目!

大学施設整備への都市計画上の支援

  • 大学の施設整備に当たっての各種規制に対し,「京都市大学施設整備支援・誘導制度」に基づく規制緩和などを実施

 

(5) 大学・学術研究機関の振興

ア 大学・学術研究機関の整備支援

 地球規模の環境問題の解決に向け,人文・社会科学から自然科学までの幅広い学問分野を総合化し,新しい視点に立って研究を行う「総合地球環境学研究所」の整備や,京都大学の工学系大学院が移転する「桂キャンパス」の整備に対し,都市計画の変更などの支援を行う。

イ 芸術系大学の振興[P67「2 成熟した文化が実現する」(4)ウ,エに再掲]

 「(財)大学コンソーシアム京都」などを通じて,京都市内にある芸術系大学の連携の強化を図るとともに,公共の場所での作品発表の機会の確保に努めるなど,将来の芸術文化の担い手となる若手芸術家の育成を支援する。

 また,「日本伝統音楽研究センター」などを生かして,芸術文化の最先端の研究を行うなど,国内だけでなく国際的な芸術文化の発信基地となるよう「市立芸術大学」の振興を図る。

 

 

4 若者が集い能力を発揮する

基本的方向
 京都が培ってきた「たくみ」「こころみ」「きわめ」などの奥深い文化に魅力を感じ,全国,世界から若者が集い,いきいきと学び働きくらすことができるまちづくりを進める。

 

(1) 産業や文化など若者の活躍の場づくり

ア 若者がいきいきと働ける場の創出支援 [P74「1 産業連関都市として独自の産業システムをもつ」(1)イ(イ), (2)ウ(エ)に再掲]

 ベンチャー企業などの発掘や育成を通して,京都で学んだ学生をはじめとする若者が創造性を発揮し,いきいきと働ける場の創出を促す。

 また,京ものブランド町家工房事業,試験機関と連携したみやこ技塾や顕彰制度の実施などにより,次代を担う優秀な人材・後継者の育成とともに,技能・技術の伝承と向上を図る。

イ 若手芸術家などの支援及び活動の場の提供[P67「2 成熟した文化が実現する」(4)ア,イに再掲]

 「京都芸術センター」における,若手芸術家などの活動の場や制作・発表の支援など,これから世界にはばたこうとする,京都の芸術文化の担い手への育成援助を充実する。

ウ 新たな若者文化の創造に向けた取組の推進

 「(財)大学コンソーシアム京都」との連携による「学生フェスティバル」の取組や「KYOTO 青年元気まつり」など,21世紀の主役である学生をはじめとする青少年が企画・運営し活躍できる,新たな京都の舞台づくりのために,市民青年団体や学生層を中心とした,青年の青年による青年らしい取組を支援し,新たな若者文化の創造を促進する。

 

(2) 次代を担う若者の活動拠点の整備と社会参加・自主的活動の支援

ア 京都に学ぶ学生をはじめとする青少年の意見を市政やまちづくりに反映する場づくり

 市政やまちづくりへの学生をはじめとする青少年の意見の聴取や提案の場づくりを行うことで,青少年の自覚と誇りを高め,青少年の市政やまちづくりへの参加を促進する。

イ 青少年施設の再編とネットワーク化の推進

 ユースサービス(青少年の自己成長の援助)の一層の充実をめざして青少年の活動基盤を整備するため,青少年施設の再編を行うとともに,学生など青少年の自己成長と豊かな文化創造を支援するため,各青少年施設が独自のユニークな機能を発展させ,相互に連携する。

ウ 青少年の社会参加・自主的活動を支援する情報の提供

 青少年の自主的な活動を促進するとともに,今まで活動に参加していなかった青少年の参加を促すため,参加できる事業や団体,利用できる施設などに関する積極的な情報の提供や情報の受発信などを進める。

エ 青少年自身が主体性を発揮する,魅力ある多彩な事業の開発と展開

 「遊び」や「発見」の要素をベースにしながら,環境問題や国際交流などの事業を通じて,青少年の関心の深さに応じた魅力ある多彩な事業を開発,展開し,青少年の社会参加・自主的活動を支援する。

オ 青少年団体などの自主的活動を担うリーダーの養成

 地域における青少年団体やグループ・サークル活動を支援できるリーダーの養成を進める。

カ 地域コミュニティにおいて青少年がいきいきと活動できる環境の整備

 青少年の非行や問題行動が深刻化するなかで,取締りや規制強化という観点だけでなく,地域コミュニティにおいて青少年が主体的,積極的に参加し,いきいきと活動できるような環境「青少年の居場所」を確保する取組を進める。

キ 青少年の活動を支える新たな計画の策定と推進

 青少年問題の社会的な関心の高まりなど,青少年を取り巻く状況が大きく変化するなかで,今後の青少年施策を総合的,計画的に実施していくため,京都の将来を担う貴重な財産である学生をはじめとする青少年の意見を反映した青少年の活動を支える新たな計画を策定し,推進する。

 

ちょっと注目!

青少年の意見を市政やまちづくりに反映する場づくり

  • 青少年の自覚と誇りを高め,市政やまちづくりへの参加を促進するための意見聴取や提案の場づくり

 

関連コンテンツ

京都市の基本構想・基本計画(第1期) (資料編)

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室政策企画調整担当

電話:075-222-3035

ファックス:075-213-1066

フッターナビゲーション