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京都市の基本構想・基本計画(資料編)/テレビ討論会/1997年11月放送分

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2001年2月1日

21世紀・京都のグランドビジョン グランドビジョン・テレビ討論会 -考えよう京都新世紀- 1997年11月放送分の記録

第3回 「21世紀の京都の交通」

 

スタジオ

放送  
平成9(1997)年11月16日(日曜)
午後9時15分~10時15分 KBS京都
再放送 
平成9(1997)年11月23日(日曜)
午後4時45分~5時45分 KBS京都

[司会]
立原 啓裕さん (タレント)
関  和美さん (アナウンサー)

司会


[コメンテーター]
堀場 雅夫さん (株式会社堀場製作所会長)
北村 隆一さん (京都大学大学院教授)

[市民パネラー]
市民の皆さん 10名

[京都市]
高木 壽一 企画監
下薗 俊喜 交通局長

 

 

 第3回は,「21世紀の京都の交通」をテーマに,2つの議題(1.「京都の公共交通を考える」 2.「増え続ける車をどうするか」)を取り上げ,コメンテーターの方やスタジオにお越しいただいた市民パネラー,そして,京都市職員が活発な討論を行いました。

 

 

<市民パネラーの皆さんの主な意見等(発言順に要約しています。)>

  • 地下鉄東西線の開通により,京阪京津線が廃止されたが,路上から乗れるという利便性がなくなり不便になった。
  • お年寄りのことなどを考えると,JR京都駅は,駅舎が新しくなる際に,線路を高架にし,人々が地上で南北の行き来ができるようにすべきであった。
  • 第2東西線として,新十条通に地下鉄を通すことが必要である。
  • 人口が減少し,観光立市をめざすべき京都は,観光振興をふまえて公共交通を整備する必要がある。
  • 京都の南部,小倉あたりへローカル空港をつくり,地下鉄烏丸線を南進させて接続。大型駐車場を併設し,市域外からの車をそこに止め,市内へは公共交通を利用してもらうべき。
  • 地下鉄烏丸線を2駅分ほどさらに北進させ,その地域に国立の大美術館・大博物館を建設する。
  • 地下鉄東西線を醍醐から空港~長岡京~洛西~太秦と環状線化する。
  • 阪急電鉄の桂駅から亀岡に向けて新線を建設し,学園や住宅地を誘致する。
  • 嵐電について,大宮通を南進させてJR京都駅へ乗り入れさせる。
  • 今出川通は車を片側通行にし,路面電車で白梅町から出町柳まで結ぶ。
  • エコロジー的な面から交通を考えると,ガソリン車を走らせるのではなく,鉄道やバス,新交通システムを導入すべき。
  • 都心部には,東大路~北大路~西大路~九条通に環状地下鉄を建設し,地上は大気汚染・温暖化防止のために,電気自動車・バス・タクシーを導入すべき。
  • いち早く水力発電や路面電車を導入し,京都を復興した明治の先人達に学び,公共交通としては,路面電車をターミナル間の高速輸送に用い,さらに,地下鉄を併用すべき。
  • 線交通としての地下鉄は開通したが,バスなどの面交通の活性化も必要では。例えば,天然ガスを燃料に,郊外では路上,都心部では専用レーンを自動運転するデュアルモードシステムの「Nバス」を運行してはどうか。車体を狭くすれば,狭い路地や山間の道も運行でき,かつ都心部の専用レーンが狭くできる。
  • 交通機関を無料,あるいは,100円ぐらいに値下げし,市民の税金を公共交通に使うことにより,赤字,値上げ,乗客離れの悪循環を断ち切れないか。
  • 京都ならではのアイデアとして,「着物を着ている人は無料で乗れる」ようにすればどうか。着物を着るチャンスにもなる。世界の民族衣装を着ている人にしてもよいのでは。
  • 京都は市民参加のまちづくりの先進都市として取組が進んでいる。テレビ討論会のような,議論ができて,市にも参考になる意見が出せるような仕組みづくりを継続して欲しい。
  • 高齢者や身障者の方など,多様な人たちの語り合う場を,京都市まかせにするのではなく,市民主体でもつくり,ワークショップなどをしていきたい。
  • ドイツのように公共交通の無料化を実施すべき。
  • 鉄道は,高架のほうが安い予算でできるので,建設費を安くできるところは,そうして欲しい。
  • 他都市のバス・路面電車の運賃に比べ,京都は高い。その対策として,市バスの70歳以上無料パスの廃止,あるいは,半額負担としては。その方がお年寄りも気がねなく市バスを利用できるのでは。
  • 放置自転車を取り締まることばかりを考えるのではなく,公共交通を補完するものとして自転車利用を促進すべき。そのために,駅の自転車駐輪場は無料に,邪魔にならない程度に歩道などにも駐輪場を設置。また,観光客も自転車が利用できるように,交通拠点に大規模なレンタサイクルを導入する。
  • 自転車・歩行者専用道路を増やす。例えば,三条京阪から河原町三条までを歩行者天国にするなど。そうすれば,新しい橋も不要になるのでは。
  • 京都市の職員や一般企業の従業員の通勤での自転車利用を促進するために,勤務査定で考慮し,給料に反映させてはどうか。
  • 自転車には10円程度の有料駐輪券を発行し,放置自転車と区別できるような,市民,企業,行政などが協力したシステムづくりが必要では。
  • 路上に自転車を置かずに道路を美しく,障害者や乳母車でも歩けるやさしいまちにすべき。
  • 渋滞緩和のためには,市民の意識への呼びかけが大切。
  • 「すべての人に親切なまちづくり」を実現するため,例えば,交通機関の案内板の外国語表記(英語だけでなく,中国語,ハングルなどによる)や,市の職員の言語能力の向上やサービスの充実,情報提供の場の整備などにも努めて欲しい。
  • 空地の利用を考えるときに,自転車駐輪場を設置すれば補助をするとしては。

 

スタジオ
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