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京都市の基本構想・基本計画(資料編)/京都市基本構想等審議会/第5回 審議会

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2001年2月1日

21世紀・京都のグランドビジョン 京都市基本構想等審議会 記録/第5回 審議会

日 時 : 平成12年12月15日(金) 午後3時~4時40分

 

場 所 : 京都全日空ホテル「平安の間」

 

議 事 : 京都市基本計画答申案について

 

出席者 :

(1) 石田 一美(京都市東山消防団団長)

(3) 伊住 政和(裏千家今日庵常務理事,ユース21京都顧問)

(4) 上村多恵子(詩人,京南倉庫(株)代表取締役社長)

(3) 内田 昌一(京都市中央卸売市場協会会長)

(5) 梶田 真章(法然院貫主)

(5)部会長  金井 秀子(京都教育大学名誉教授,京都文教短期大学教授)

(5) 川阪 宏子(市民公募委員)

(2) 北川 龍彦(京都市民生児童委員連盟会長)

(4)副部会長 北村 隆一(京都大学大学院工学研究科教授)

(2) 玄武 淑子(京都市老人クラブ連合会会長)

(2) 小林 達弥(市民公募委員)

(5) 佐々 満郎(京都府私立中学高等学校長会事務局長)

(5) 佐々木博邦(市民公募委員)

(1) 笹谷 康之(西京区基本計画策定懇談会座長,立命館大学理工学部助教授)

(4) 清水 三雄(異業種交流コスモクラブ会長)

(5) 庄村 正男(京都市PTA連絡協議会前会長)

(1) 須藤 眞志(京都産業大学外国語学部教授)

(1) 田尾 雅夫(京都大学大学院経済学研究科教授)

(3) 竹村 寿子(市民公募委員)

(1) 田端 泰子(山科区基本計画策定懇談会座長,京都橘女子大学文学部教授)

(1) 内藤 しげ(住みよい京都をつくる婦人の会会長)

(1)部会長  内藤 正明(京都大学大学院工学研究科教授)

(1) 仲尾 宏(京都造形芸術大学芸術学部教授)

(2) 中原 俊隆(京都大学大学院医学研究科教授)

(3) 中村 弘子(千家十職塗師十二代中村宗哲)

(5) 西川 國代(京都市保育園連盟常任理事)

会 長    西島 安則(京都市立芸術大学長,京都大学名誉教授)

(4) 西村  毅(京都青年会議所特別顧問)

(1) J・A・T・D・にしゃんた(市民公募委員)

(4) 野間光輪子(京町家再生研究会幹事)

(4) 長谷川和子((株)京都放送管財人補佐 デジタル事業企画担当)

(2)部会長  浜岡 政好(佛教大学社会学部長)

(5) 韓  銀順(京都市生涯学習総合センター講師)

(5) 福田 義明(京都市私立幼稚園協会会長)

(3) 古川 敏一(京都府中小企業団体中央会名誉会長)

(4) 三木 千種(市民公募委員)

(3) 三谷  章(市民公募委員)

(4) 三村 浩史(南区基本計画策定懇談会座長,京都大学名誉教授,関西福祉大学教授)

(2) 宮下れい子(市民公募委員)

(4) 宗田 好史(中京区基本計画策定懇談会座長,京都府立大学人間環境学部助教授)

(1) 村井 信夫(各区市政協力委員連絡協議会代表者会議幹事)

副会長    村松 岐夫(京都大学大学院法学研究科教授)

(2) 森田 久男(北区基本計画策定懇談会座長,元佛教大学教授)

(3) 山上 徹(同志社女子大学現代社会学部教授)

(5) 山本 壮太(NHK京都放送局長)

(2) 横田 耕三(京都府医師会会長)

(3)部会長  吉田 和男(京都大学大学院経済学研究科教授)

副会長    鷲田 清一(大阪大学大学院文学研究科教授)

(2)副部会長 渡邊 能行(京都府立医科大学付属脳・血管系老化研究センター教授)

(4) 中谷 佑一(京都市副市長)

(1)(2)(3)  高木 壽一(京都市副市長)      

河内  隆(京都市副市長)     

 

以上53名   

(50音順,敬称略) 

(1)…環境・市民生活部会 

(2)…福祉・保健部会 

(3)…文化・観光・産業部会 

(4)…都市整備・交通部会 

(5)…教育・人づくり部会

 

 

1 開 会

西島会長

  第5回京都市基本構想等審議会を開催させていただく。

  21世紀の京都のグランドビジョンをつくるということで,第1回の審議会総会を平成10年10月14日に開催して以来審議を重ねてきた。本日は基本構想を実現するための基本計画答申案についての最終審議を行いたい。基本構想は「わたしたち京都市民」を主語とした,いきいきとしたものになったが,計画を積み上げていく作業を通して,市民の一人として,その実現は大変なことだと感じている。基本構想の最後に掲げられた市民と行政の信頼関係の構築を実現するためには,行政も今までと違った横断的組織へとパラダイムを転換していかなければならず,ひとつひとつの分野で相当の決断,使命感が要請される。

  3月から今日まで基本計画についての審議を重ねてきた。一昨年から数えると,5つの部会それぞれが10回以上,調整委員会等も合わせると100回近くの会合を開いたことになるが,それによって市民を主語として書かれた基本構想を実現するための計画にふさわしいものができたように思う。今後は,いよいよこれをいかに実現していくかという段階に入る。そういう意味で,本日の最終審議では,これをいかに実現していくかというところまで含めてご意見をいただきたい。

 

 

2 議 事
京都市基本計画答申案について 

○前文,第1章について

西島会長

  本日は京都市基本計画答申案についてご審議いただくが,この答申案は第2次案に対して委員や市民の皆さんからいただいたご意見を基に,調整委員会で検討しながらまとめた最終案である。

  最初に,「前文」と第1章について村松調整委員長からご説明いただく。

 

村松副会長(調整委員長)

  各部会からのご意見に基づき調整委員会で第2次案を修正し,今回の最終案を作成した。修正箇所は約80箇所に及び,言葉遣いの修正から内容の変更にかかわるものまである。すでに第1次案,第2次案と2回の審議を経ており,また答申案については事前に送付しているので,本日は第2次案からの主な修正点を中心に簡単に説明したい。

  「前文」については特に変更はない。

  「政策体系図」についてはいくつかの変更があるが,各章を検討する際にそれぞれのところで説明したい。

  第1章では,主に人権,教育,福祉・医療,環境,防災に関する政策が記載されている。

  第1節の第1項では「外国籍の人に対する差別等をなくすための条例を制定すべき」というご意見に基づき,(7)ア「多国籍市民の市政への参画の拡充」に記述を追加している。第2項は特に変更はない。第3項では「子どもたちにメディアの情報に対して批判的な見方を身に付けさせるメディアリテラシー教育について記載すべき」,「日本人としてのアイデンティティの育成が重要」とのご意見に基づき,(ウ)「高度情報化や国際化などに対応できる子どもたちの育成」に記述を追加している。

  第2節の第1項,第2項については特に変更はない。第3項では「病気の原因をもとから絶つ」という表現に問題があるのではないかというご指摘に基づき,(1)イ(ア)のタイトルを「生活習慣の改善をめざした一次予防の推進」に変更している。

  第3節の第1項では,(1)の「京のアジェンダ21フォーラム」について「市民,行政,事業者の対話と協働による取組であることを明記すべき」とのご意見に基づき,「ア」として新しく項目を追加した。また,「不法投棄について取締りを強化すべき」とのご意見に基づき,(3)オ(イ)に記述を追加した。第2項,第3項については特に変更はない。第4項については,「歩くまちをつくるために自動車交通量の抑制が必要」など,歩くまちにふさわしい交通体系に関するご意見に基づき,第2章の交通基盤づくりの項と併せて修正を行い,(3)以下の構成を変更した。

 

西島会長

  第1章について特にご意見がなければ,第2章に進みたい。この基本計画は縦横の織物のような構成になっており,後の部分でも同じ趣旨の記述が出てくるので,ご意見があればその部分でいただきたい。  

 

○第2章について

村松副会長

  第2章では,主にまちの美化,文化,産業・観光,大学,都市基盤整備に関する政策が記載されている。

  第1節について,第1項は特に変更はない。第2項において「文化を発信する側だけでなく,楽しむ側についての記述をすべき」とのご意見に基づき,「基本的方向」と(2)アに記述を追加した。第3項では「国際都市としてのビジョンを示すべき」とのご意見に基づき,「基本的方向」等に記述を追加し,第4項では,生涯学習に関して「社会的課題についての記述を強化すべき」とのご意見に基づき,(1)イに記述を追加した。

  第2節については,第1項で,商工会議所が打ち出している「京都・ビジネスモデル」についての記述を「ちょっと注目!」に追加している。第2項では「観光地の安全について強調すべき」とのご意見に基づき,(5)イに記述を追加した。また,第3項では「観光学について記載すべき」とのご意見に基づき,(2)イに記述を追加した。第4項については特に変更はない。 第3節については,第1項は特に変更はない。第2項では,「「歩くまち」と道路整備の関係が見えない」「高速道路については賛成,反対という単純な問題ではない」「マイナスイメージで捉えず,もっと前向きに捉えるべき」「交通を取り巻く状況変化に対応した見直しをすべき」など様々なご意見をいただいたため,「基本的方向」を大幅に修文した。また,(1)の構成を「ア 歩くまちをめざした交通網の整備」,「イ 歩行空間の形成と自転車利用の促進」,「ウ 公共交通輸送サービスの充実」,「エ 歩くまちにふさわしい道路網の整備」と変更し,さらに(4)「新しい交通政策の確立」の項目を新しく追加した。このように交通基盤に関しては,公共交通を優先し,自動車交通量を抑制する考え方から全体の記述を変更している。第3項については特に変更はない。

 

西島会長

  第2章について特にご意見がなければ,続いて第3章と「計画の推進」の説明をしていただく。

 

○第3章,計画の推進について

村松副会長

  第3章では,主に市民参加,政策評価などに関する政策が記載されており,第2次案からの変更は特にない。 「計画の推進」については「計画の点検・フォローアップの方法について明記すべき」「主な政策の進捗状況を公表することのみが書かれている」といったご意見に基づき,「1 計画に掲げた政策の進行管理」,「6 基本計画に掲げた政策の点検」の内容を充実するとともに,「2 自治体としての主体性の確立」,「3 行財政運営全般にわたる構造改革の推進」,「4 府市協調・都市連携による政策の推進」,「5 各区基本計画と一体となった政策の推進」の項目を新たに起こすなど,全体的に記述を強化している。

 

西島会長

  調整委員会でも各部会でも,基本構想を実現するための基本計画として最後にきちんと決意を示すべきではないかという意見があった。基本計画に掲げた政策を推進するとともに,点検し,場合によっては見直し,「的確で柔軟な対応に努める」ことを明確に記述した。行政と市民が一緒になって計画の推進に当たり,市会には理解をいただき実現されるよう審議していただかなければならない。国によって市民参加のあり方は様々であり,京都という歴史があり世界的に注目される都市が,新しい時代の中でいきいきと生きていくために,「市民と一体となって」という部分をいかに実現すべきかということを「計画の推進」として最後にまとめ,画竜点睛とした。

  また,参考資料として分野別索引を掲載し,分野ごとにどこに関連する記載があるかが分かるように配慮している。

  それでは,全体を通してご意見をいただきたい。

 

横田委員

  部会でも申し上げたが,第1章第2節3(3)エ「看護婦(士)確保対策」に関してお願いしたいことがある。わが国の看護婦(士)養成制度は多様で,京都市立看護短期大学は全国に先駆けて開校された古い歴史のある看護大学であり,おかげで今日まで京都市の看護レベルは高水準を保ってきた。ところが,近年は高学歴化が進み,文部省や厚生省の方針もあって全国的に看護大学が短期大学から4年制大学に移行している。近畿圏でもすでに兵庫県で3校,大阪府で2校,滋賀県で1校,奈良県でも平成15年度に4年制看護大学が開校する。このたび京都府立医科大学が平成14年度からの4年制大学への移行を決めたが,京都市はこの点で非常に立ち遅れている。答申案では「「京都市立看護短期大学」について,そのあり方を検討する」となっているが,財政状況が厳しいことは理解しているので,せめて10年先の指針として,4年制大学を目標にすることを明記していただきたい。

  もう一つは子育て支援に関連するが,小児科領域の一次救急のネットワークが組まれていないのは13大都市で京都市だけであり,開業医を含めたネットワークをつくるべきという声が医師会の中でも高まっている。子育て支援の項に「一次小児救急医療のネットワークの構築」という記述を加えていただきたい。

 

西島会長

  京都は近代医療の歴史の古いまちでありながら,看護教育の高度化が遅れており,「あり方を検討する」という言葉ではなく明確に「4年制大学への移行」という方針を打ち出し,立ち遅れを取り戻す意気込みを示すとともに実行に向けて踏み出すべきというご意見だ。人材の流動の時代には,短期大学の4年制化,大学院の設置など高等教育機関の高度化は重要な課題だが,京都市として財政的に難しい問題もあると思う。調整委員会で検討し,ご意見の趣旨を盛り込む努力をしたい。

  京都市では小児医療の相談ネットワークやセンターの構想があると聞いている。第1章第1節2「子どもを安心して産み育てる」の項に,そうした構想も含めて,子どもの救急医療や相談体制の充実,公共的センター等についての積極的な記述を盛り込むよう,調整委員会で検討したい。

 

梶田委員

  文面の修正ではないが,観光に関して一言意見を申し上げたい。美しい景色を見るために大勢の人が京都に来られることも観光の一つの意味ではあるが,それだけに終わって京都が欲望の道具として消費されていくのはつらい。答申案では観光の経済的な面が強調され,とにかく多くの人に京都に来てもらうという視点で書かれているが,実行時には観光は重要な教育や学習の場であり,京都を訪れる人に生きる意味を見直していただく機会となるような,本来の「光を観る」観光の実現に努めていただきたい。

 

西島会長

  文化首都として京都市の観光政策を打ち出すべきというご意見だと思う。第2章第1節2の「基本的方向」でそうした趣旨の記述はあるが,もう少し文化首都としての観光に対する意識を強調するよう,調整委員会で検討したい。

 

村松副会長

  「文化力の向上や国際交流の推進,魅力あるまちづくり」という部分にそういう意図がこめられていると思うが,修文を検討したい。

 

三谷委員

  文章修正のお願いではないが,自転車については,第1章第3節4(2),第2章第1節(1)イ,第2章第3節2(1)イの3項目にわたって取り上げられている。観点が違うので仕方がないとは思うが,もう少しうまくまとめられないか。例えば,観光面からすれば自転車は邪魔だというように受け取られるのではないか。

 

佐々委員

  自転車の問題については,今後の計画の推進に当たって配慮していただきたいことがある。先日,京都市の自転車の不法駐輪が4割減少したという新聞報道があった。京阪神共同のキャンペーンの効果もあるが,指導員の努力の結果,不法駐輪が減少したということだ。例えば,地下鉄の国際会館駅周辺の不法駐輪も指導員が配置されてからなくなったが,もし指導員がいなくなればまた元通りになる。自転車の問題を解決するためには,まず自転車利用者のマナーを徹底すべきで,歩道を走る自転車の横暴等にはどこかで歯止めをかけなければならない。もう一つは,駅前のバスプールを地下にし駐輪場を地上にしておけば,不法駐輪の問題はほとんど解決したのではないかと思う。自転車が手軽に置ける場所に駐輪場を整備すべきだ。今後駅周辺等の施設整備をする際には,もっと周辺の利用者の意見を聞き,市民とのパートナーシップで推進していただきたい。

 

西島会長

  自転車利用者のマナーについては,第1章第3節4(2)イ「自転車利用環境の整備」などに記述がある。駐輪場の設計やターミナル周辺の計画については,「計画の推進」でフォローアップしていく中で十分チェックし,より良いものにしていきたい。文化都市としての品格にかかわる問題であり,重要なご指摘だと思う。

 

北村隆一委員

  京都市の自転車計画に携わった者として,一言コメントしておきたい。佐々委員のご意見はもっともだが,なぜそうなっているかを考えなければ,本当の原因を見失い,徒労に終わるような対策をすることになる。世界的に見ても自転車が歩道を走っているのは日本だけであり,70年代にそれまで車道を走っていた自転車が歩道を走ってもいいことになった。本来は暫定的な措置のはずだったが,今でも続いている。今回の基本計画には道路空間の再配分についての記述があるが,その部分でこれまで道路配分があまりに自動車に偏重してきた結果,そうした自転車と歩行者との問題が出てきているという具体例を挙げることで,今のご意見を反映することになるのではないか。

 

西島会長

  御池通や堀川通では自転車走行用のスペースが色分けされているが,今はそれがものを置く空間として使われている。都市の設計と実行という意味では,フォローアップをきめ細かく行い,周辺住民や市民の意見を次の計画に反映していく必要がある。

 

三村委員

  第3章の市民参加の部分を書き加えられたのはいいと思うが,「ちょっと注目!」をもう少し追加すれば市民の注目度も高まるのではないか。 また,第3章第3節2の「ちょっと注目!」に「PFI手法の検討」が挙がっているが,PFIは日本語に訳すとどうなるのか。交通政策のところでTDMについてはかなり丁寧な説明があるが,「計画の推進」の3のところの「ニュー・パブリック・マネジメント」についても,もう少し市民に内容が分かるような親切な説明をしていただきたい。

  第2章第3節1(2)アで「京都駅南口周辺地区のまちづくりを先導する京都駅南口駅前広場」とあるが,京都駅南口周辺地区の状況を見ていると,駅前広場を整備することでまちづくりが先導されるとは思えない。京都駅南口は烏丸口と同様に京都の重要な玄関口であり,「周辺地区」という扱い自体が問題ではないか。「京都駅南口地区」として,「その将来のまちづくり像の検討と整合する京都駅南口駅前広場を整備する」というように,格を上げていただきたい。

 

西島会長

  南口だけでなく,烏丸口のほうも駅舎が建て替えられてから人や車の流れや量が大きく変わっているが,周辺は変えようがない。これもフォローアップが必要で,試行錯誤しながらでも新たな具体的計画を実施していかなければならない。文章の修正については,調整委員会で検討していただきたい。

 

村松副会長

  趣旨が正しく伝わるよう,言葉遣いについては再検討したい。 

 

野間委員

  第2章第1節1(4)で「京町家にみられるような伝統的な意匠による木造建築物の建設の誘導」とあるが,京町家再生研究会では「意匠」ではなく住まい方や伝統的な生活の知恵としての町家について研究しており,この文面では格子などの意匠だけがピックアップされそうな気がする。できれば「意匠」をとって「伝統的な木造建築物の建設」としていただきたい。

  また,木造建築は廃棄物を出さない,リサイクルが可能など環境面で大きな意味を持ち,精神面,身体面で健康に良いなど,いろいろな影響があることにも留意していただきたい。

  最後に,「新しい木造住宅の開発・普及について検討する」とあるが,現実には建築基準法の壁があってなかなか都市の中では木造を生かした建築物を建てられない。「木造建築物が建築可能な制度の推進に取り組む」という文言を付け加えてほしい。

 

西島会長

  意匠は形や姿であり,むしろ住まい方など木造建築物の生命を表現する必要があると思うので,文言の修正を考えたい。

 

須藤委員

  第2章第1節3(1)イは何が書かれているのか理解できない。「ア」で姉妹都市交流について書かれているが,それとどう違うのか。「特定分野」も「新しい形態」も「パートナーシティ」も,何を意味しているのかまったく分からない。

 

西島会長

  多彩な交流を進める中で「パートナーシティ」という言葉が生まれてきたのだと思うが,もう少し内容を明確にしたほうがいいと思う。

 

村松副会長

  この記述は確かに分かりにくいので,調整委員会で修正を検討したい。

 

清水委員

  「データで見る京都市の現況と課題」で市民が最も充実感を感じるときとして趣味やスポーツがトップに挙がっており,第3章の「数字で見る2010年の市民のくらしとまち」のところで市内におけるNPO法人認証数の目標値が掲げられている。今後スポーツの分野においてもNPO法人は増えると思う。第1章第2節3(7)ウで「体育振興会,体育協会等スポーツ振興組織の活動への支援」という記述があるが,ここにNPOを加えて,「体育振興会,体育協会,NPOなど」としていただきたい。

 

村松副会長

  NPOは今後多くの分野で組織され,われわれの市民生活を豊かにしていくことになる。その中でもスポーツは重要な分野かもしれないが,他のいろいろな分野でもNPOが組織される。また,ここで体育協会等とNPOを併記することが適切かどうかという問題もある。発言の趣旨は生かしたいが,文言としてご指摘のような修正を加えるかどうかについては,調整委員会で検討したい。

 

笹谷委員

  今までにいろいろ意見を申し上げ,ある程度反映していただいているので,この段階で文言等の修正を求めるわけではないが,私の意見が曲解されているように思うところがいくつかあるので,言っておきたい。

  「戦略的環境アセスメント」については一般の認知が得られていないため記述しないという対応がされているが,世界的にはすでに広く認知されている。日本でも中央環境審議会の答申への記載が決まるなど,この対応は京都市の認識が非常に遅れていることを示しているように思う。

  「ISO9001」については,その精神や趣旨を生かしていただきたいということであり,「ニュー・パブリック・マネジメント」の内容にも含まれる。市民と行政との間でコミュニケーションがとれており,何らかの問題が生じたとき,情報が十分公開されており,是正措置があり,予防措置が講じられるような社会的しくみを確立することを明示してほしいと申し上げてきたが,その趣旨が十分生かされていない。

  また,由緒ある地名の保存や銘板の整備についても,京都という固有の歴史や文化的価値のある場所の意味を再認識し,新しい価値を創造していくという意味で申し上げたのであって,従来型の観光という狭い領域に閉じ込めてほしくなかった。

  以上の意見については,今後明瞭な課題として政策の推進に生かされるよう,本日の発言を記録に残していただきたい。

 

西島会長

  全体として,環境を軸として政策展開を行うという精神は明確に打ち出されているが,まだ不十分な面はある。

 

村松副会長

  ご指摘を受けて,市民と行政が情報を共有するという記述を充実させたが,できるだけ趣旨を反映したものとなるよう検討したい。

 

仲尾委員

  これだけ長い文章であり,市民の目にとまるように「ちょっと注目!」を入れたことはいいと思う。「データで見る京都市の現況と課題」も分かりやすくていいと思うが,いくつか人権にかかわるデータが出ている中で,外国籍市民の人権と同和問題に関するデータが抜けている。外国籍市民の人権については,京都市は3年前に外国籍市民の意識調査を行っており,どういうときに差別を感じるかといった項目について,戦前からの在住外国人と新しく来た外国人労働者とその家族に分けた詳細な集計結果が出ているので,それを活用していただきたい。また,このたび同和問題だけでなくすべての人権問題についての調査が行われ,集計が進んでいるので,その結果も盛り込んでいただきたい。

 

西島会長

  外国籍市民の人権については本文の内容をかなり充実させたので,資料として意識調査のデータを入れるかどうかについては,調整委員会で検討していただきたい。

 

村松副会長

  ご指摘の調査のデータを見たうえで検討したい。

 

西島会長

  本日いただいた意見については,この後の調整委員会でできるだけ生かすよう努めるが,すべてのご意見を答申案に文章化することは困難である。むしろ「計画の推進」で書かれているように点検やフォローアップ,実際にこの計画をどう実現していくかが大事だ。調整委員会で本日のご意見をできるだけ反映するということを前提に,これを答申として市長に提出することについて,ご意見をいただきたい。

 

北川龍彦委員

  この答申案は各分野での検討の結晶であり,この答申案に書かれている内容は,どこからでも質問を受けて立つというようにも読み取られるすばらしいものになったと思う。いろいろな意見をまとめるご苦労も含め,各委員の今日までのご尽力に敬意を表したい。

 

西島会長

  特にご意見がなければ,本日のご意見を踏まえて一部修正し,市長に答申するということでご同意いただけるか。

  ――(拍手)――

 

 

3 閉 会

西島会長

  基本構想で掲げた夢を実現可能なものにしていくための基本計画であり,「計画の推進」で書いているように,これは固定したものではなく,使命感を持って市民の主体的な立場で京都市の将来をつくっていこうという意思をはっきり示し,最初の10年をこれからの100年の出発点にしようというものである。今後,点検や評価の中で市民の皆さんのご意見をいただきながら,京都市がよりいきいきとした安らぎのあるまちになることを希望する。

  「歩いて楽しいまち」にしても,自動車だけでなく,人やモノ,情報,コミュニケーションが一体となった交通政策を時代の変化とともに着実に進めていかないと,計画が実現した頃には時代遅れになる。今回の計画は環境を軸としているが,空気や水だけでなく,生活環境すべてが都市の基本になるというように,幅広い意味で環境を捉えている。教育についても多くの意見をいただいたが,新しい時代の中で自然と人間を軸とした子どもたちの教育や,いきいきとした次の時代への成熟というものを考えたい。

  今回の基本計画をまとめるに当たって,各委員の熱心なご討議に感謝したい。また,それを受けて京都市が大きな決断をし,変化に立ち向かう姿勢を示していただいたことを大変心強く思う。

  ただいまご賛同いただいたように,これを基本計画として市長に答申させていただきたい。会長として至らない点もあったと思うが,本日無事答申案をまとめることができたことを感謝したい。当審議会の任務は市長に答申を出した時点で終了する。その後のフォローアップ等については,市民の意見を取り入れながら,京都市が実行していくことになる。

  それでは,本日はこれをもって閉会としたい。

 

 

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