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京都市の基本構想・基本計画(資料編)/基本計画素案/前文及び第1章第1節

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2001年2月1日

前  文

京都市基本計画の策定に当たって

 

・1999(平成11)年12月に策定された京都市基本構想において,21世紀の最初の四半世紀における市民の望むこれからのくらしとまちづくりが示された。

・この基本構想を実現するための政策を市政の各分野において具体化し,着実に実施していくことが求められており,この京都市基本計画において,2001年から2010年までの10年間を計画期間として全市的観点から取り組む主要政策を提示する。

・厳しい財政状況のもとで,「スクラップ・アンド・ビルド」の考え方に基づき政策を取捨選択するとともに,「京都市民の得意とするところ」を生かしつつ,市民とのパートナーシップで計画を進めていく必要がある。

・基本計画(素案)は,基本構想で示された「くらしに安らぎ」,「まちに華やぎ」,「市民と行政の厚い信頼関係の構築」という流れに沿って構成しており,各々の項目について,基本的方向と主要政策を示している。

 

 

政  策

 

第1章第1節

第1章 安らぎのあるくらし

すべてのひとが自分の居場所を確認し,自己の資質を十分に発揮しつつ,いきいきと活動できる場所と機会に恵まれたまち,必要なときに支えを求めるその道筋がだれにも見えやすく整備されたまち,そして,ひとりひとりがくらしに節度をもち,だれもが安心してくらせるまちをつくっていく。

 

第1節 すべてのひとがいきいきとくらせるまち

1 ひとりひとりが個人として厚く尊重されるまち

基本的方向
 日々のくらしのなかに人権を大切にし,尊重し合う習慣が根付いた「人権文化」を築いていくことにより,子どもも高齢者も,女性も男性も,障害のあるひともないひとも,また国籍や民族,生まれや生い立ちに関係なく,すべてのひとがいきいきとくらせるまちをめざす。

 

(1)日々のくらしのなかに人権を大切にし,尊重し合う習慣が根付いた「人権文化」の構築

ア 保育所,幼稚園,学校などにおける人権教育の推進

イ 人権尊重の考え方が日常生活に根付いていくために,市民の関心度や学習段階に対応した学習の場や教材の提供など多彩な取組の推進

ウ 豊かな共生社会をめざした社会参加と交流事業の推進

エ 地域,学校,企業など,市民がかかわるさまざまな場面における,市民の自主的な取組の支援の推進

オ 人権尊重のまちづくりをアピールする広報や啓発活動の推進

カ 人権問題の総合的な調査,研究や関連機関との連携,交流の推進を図る「世界人権問題研究センター」の建設

 

(2) 男女がともに自立,参画,創造する男女共同参画社会の実現

ア 女性の自立と広範な社会参画を支援する拠点である「京都市女性総合センター(ウイングス京都)」における事業展開

イ 就業における男女平等の確保の推進をはじめとする女性の働く権利の保障

ウ 審議会等への女性の登用促進

エ 家庭や社会のあらゆる分野への男女共同参画の促進

オ ドメスティック・バイオレンスへの対策強化を含む性の尊重等,「京都市女性大学」をはじめ多彩な取組における男女平等を基本とする生涯学習・啓発の推進

カ 女性が生きがいをもって生活し,社会参画できるような環境整備を図ることによる少子高齢社会への対応と福祉の充実

キ 女性がライフサイクルを通じて安心してくらしていくための母性の尊重と健康の保持・増進

ク 女性の自主的国際活動をはじめとする国際交流・協力の推進

ケ 男女がともに自立し,ゆとりをもって生きることのできる社会の実現に向けた「第3次男女共同参画推進計画」の策定・推進

コ 男女共同参画社会のしくみづくりとしての「男女共同参画推進条例」の制定

 

(3) 子どもの人権が尊重されるまちづくり

ア 子どもの権利擁護,虐待防止

 (ア) 権利擁護のための啓発活動の充実

 (イ) 児童虐待の早期発見・対応に向けた児童虐待防止対策の充実

 

(4) 高齢者が自立し,すこやかにくらせる基盤づくり

ア 介護サービスの質的向上

 (ア) 介護サービスに携わる職員に対する研修の実施等,専門性の高い職種における人材の育成・確保

 (イ) 介護サービスの質を評価するシステムの構築及び第三者による苦情処理体制の導入

イ 痴ほう性高齢者施策の推進

 (ア) 「市民すこやかセンター」等での専門相談体制の整備

 (イ) 痴ほう性高齢者が安心して生活できる権利擁護対策の推進

 

(5) 障害のあるひとの「完全参加と平等」の実現に向けた取組の推進

ア 障害に関する正しい認識を普及させる啓発・広報活動の充実

イ 市民に対して精神に障害のあるひとの社会復帰の道筋を示す複合的社会復帰モデル施設の整備

ウ だれもが気軽に参加することができる「精神障害者ふれあい交流サロン」の運営

エ 精神に障害のある人に対する「こころの健康支援パートナー」の養成

オ 身体に障害のあるひとに対して,身近な地域で総合的な生活相談や情報提供等を行う「障害者生活支援事業」の実施

カ 障害のあるひとが安心して生活できる権利擁護対策の推進

 

(6) 同和問題の早期解決に向けた取組の推進

ア 特別施策としての同和対策事業の終結と一般施策での取組の推進

 (ア) 住民の自立を支援する取組(保育,教育,就労,まちづくり支援)の推進

 (イ) 周辺地域との交流と共生をめざした取組(地域の交流の取組,保健・医療・福祉のネットワークづくり等)の推進

 (ウ) 隣保館の地域コミュニティセンター化の推進

 

(7) 多様な文化を認め合い,在住外国人をともに京都に住む一員として受け入れる風土づくり

ア 「外国籍市民施策懇話会」等の外国籍市民の声を市政に反映させる取組の推進

イ 外国籍市民の市職員への採用の拡大

ウ 留学生の住宅確保に対する支援及び外国籍市民に対する入居差別の解消に向けた啓発の推進

エ 外国籍市民の多様なニーズに対応した情報提供・相談体制の確立

オ 小学校跡地利用等を通じた外国人学校への支援や民族学校の処遇改善への支援

カ 国籍や民族,文化などの違いを認め合い,ともに生きていくことの大切さを認識する教育の推進

キ 外国籍市民への差別や偏見を解消するために,「多文化共生社会」をテーマとしたシンポジウムの開催等を通じた啓発の推進

 

(8)現代社会における新たな人権問題への対応

ア HIV等の感染症についての正しい知識と理解の普及

イ 婚外子,路上生活者等に対する差別や偏見,インターネット等を利用した人権侵害等,多様な人権問題に対する正しい認識と理解のための啓発推進

 

 

2 だれもがいきいきと活動できるまち

基本的方向
 子どもから高齢者まですべての市民がいきいきとくらせるまち,特に高齢者や障害のあるひとひとりひとりが,住み慣れた地域社会のなかで,積極的に社会参加ができる場所や機会に恵まれ,多くのひとたちと触れ合いながら社会の一員としての生きがいをもって活躍できるまちの実現をめざす。

 

(1) だれもがずっとくらし続けたくなるすまい・まちづくり

ア 安らいだ気持ちでくらせるすまいづくり

 (ア) 住宅施策の基本的な指針となる「住宅マスタープラン」の見直し

 (イ) 多様な世代の都市居住ニーズに対応するための住宅供給施策の推進

 (ウ) 高齢者や障害のあるひとがくらしやすい住宅の整備

イ ひとにやさしいまちづくりの推進

 (ア) バリアフリーなどひとにやさしい建築物の整備促進(京都市人にやさしいまちづくり要綱等)

 (イ) ひとにやさしいまちづくりを推進する具体策の創出(市民・事業者・行政がともに学ぶ「ひとにやさしいまちづくり講座」の創設,施設整備基準適合建築物への福祉パトロールの実施等)

 (ウ) 公共建築において,すべてのひとが利用しやすいデザイン(ユニバーサルデザイン)の推進

 (エ) バリアフリーの歩行者空間の形成事業

ウ 良質な住宅・住環境の整備

 (ア) 分譲マンションの適切な維持管理を誘導,支援する方策の研究

 (イ) 適正な品質,性能を有し,環境や健康に配慮した良質な住宅の普及

 (ウ) 狭小で老朽化した公営住宅の総合的改善の推進

 (エ) 「住みつづけられるまちの形成」に向けた「住環境整備事業」の推進

 (オ) 「住宅地区改良事業」,「密集市街地整備促進事業」の推進(三条鴨東地区,崇仁地区,東九条地区における住環境の整備)

 

(2) 高齢者や障害のあるひとが積極的に社会参加できる場所や機会の提供

ア 豊かで活力ある長寿社会の実現をめざしたさまざまな施策を総合的に推進する基幹施設としての「市民すこやかセンター」の整備及び同センターにおける社会参加活動への支援

イ 老人福祉センターや老人クラブハウス等,地域において高齢者が生きがいをもって社会参加できる拠点の整備

ウ 高齢者が健康でいきいきと過ごし子供たちとも交流できる,入浴施設やスポーツ施設などを備えた「総合シルバーサービス施設」の整備

エ 高齢者が行う活動の発表や世代間交流の場となるイベント開催の促進・支援

オ 老人クラブ活動をはじめとした高齢者の自主的なグループ活動への支援

カ 在宅の身体障害や知的障害のあるひとの自立と社会参加を促すデイサ-ビス事業の充実

キ ガイドヘルパーの派遣等,重度の知的障害のあるひとが外出できる条件整備

ク だれもが楽しめるスポーツやレクリエーション活動の振興

ケ インターネットなど情報通信技術を活かした新しい社会参加支援策についての研究

 

(3) 高齢者や障害のあるひとの能力向上や働く場の確保

ア 高齢者に対して地域社会に密着した仕事を提供する「シルバー人材センター」への支援

イ 障害のあるひとに対し就労に向けた訓練を行うとともに,福祉的就労の場を確保する通所授産施設や福祉工場等の整備の促進

ウ 障害のあるひとの「働く場」であり「地域活動の場」でもある共同作業所への支援及び共同作業所の小規模通所授産施設への移行支援

エ インターネットなどの情報通信技術を活かした障害のあるひとの就労支援

 

(4) いきいきとはたらけるまち

ア 勤労者の学習意欲や社会的地位の向上を図る勤労者教育の推進

イ 勤労者の生活の安定を図る勤労者融資制度による支援

ウ 勤労者を支援するための,インターネットや情報誌を通じた労働に関する情報提供

エ 勤労者自主福祉団体及び労働団体等が,勤労者福祉の向上を目的に実施する事業に対する支援

オ 勤労者福祉の向上を図るための施策の体系化

 

 

3 子どもたちが心豊かで優れた社会性を身につけ,みずからの生き方を学ぶまち

基本的方向
 子どもたちにとって,「家庭」が最も安心できる場所となり,それを温かく,また時には厳しく見守る「地域」の存在が必要である一方,集団のなかで子どもたちの可能性を開花させる「学校」の果たす役割もまた大きい。
 家庭・地域・学校がそれぞれの役割に応じた教育責任を果たすとともに,三者が連携を深め一体となった取組を進めるなかで,人権,生命,社会的規範等を尊重する心豊かで優れた社会性を身につけ,みずから考え,生きる力を備えた子どもたちを育む。

 

(1) 家庭・地域・学校の連携による子どもたちをしっかり見守り育む取組の推進

ア 家庭・地域の教育力の向上

 (ア) 子どもたちのため大人として何ができるかを市民ぐるみで考え行動する「人づくり21世紀委員会」の活動の推進

 (イ) 学校・家庭・地域の連携の核となるPTAや青少年健全育成団体の活動の支援

 (ウ) 保護者相談など家庭の教育力向上への支援

 (エ) 学校教育活動を支援する「ボランティア人材バンク」の充実

イ 開かれた学校づくりの推進

 (ア) それぞれの学校の長所を伸ばす学校評価システムの導入

 (イ) 「学校評議員」制度の活用などによる地域の実状を踏まえた特色ある学校運営・教育活動の展開

 (ウ) 就学前の子どもをもつ保護者を対象とした授業参観の実施

ウ 学校休業日における地域活動の充実

 (ア) 地域における子どもの多彩な体験的活動の場の提供(「地域子どもわくわくサロン」の開設,「地域子ども体験ランド」の充実)

 (イ) 地域の生涯学習資源を活用した子どもの学習プログラムの開発

 (ウ) 地域活動に主体的にかかわる「子どもボランティアリーダー」の養成

 

(2) 心豊かで優れた社会性を身につけ,みずから考え,生きる力を備えた子どもたちの育成

ア 子どもたちの「生きる力」の基礎を育む教育の推進

 (ア) 確かな基礎的学力の養成と豊かな個性の伸長

 (イ) ひとりひとりに応じた「わかる授業」の展開(30人学級を展望した学級編制の弾力化,習熟度別学習の推進)

 (ウ) さまざまな体験を通じたみずから考える力の育成(職場・ボランティア体験学習,長期宿泊学習,作文学習,読書教育,児童会・生徒会活動)

 (エ) 家庭や地域の一員であることを意識し,公共心を芽生えさせる教育の推進

イ 豊かな人間性とたくましさを育む教育の推進

 (ア) 子どもたちの心のケアを図る教育相談体制づくり(カウンセリングセンターの設置,スクールカウンセラーの配置拡大など)

 (イ) 不登校児童・生徒の新たな出会いと発見の支援(「別室登校」児童・生徒のサポーターの配置,「不登校児童・生徒支援連絡協議会」の活動充実)

 (ウ) 子どもたちの心や体を健やかに育む教育の推進(性教育,エイズ教育や薬物乱用防止教育,スポーツ少年団やスポーツ教室,合同部活動などスポーツ活動の活性化,野外での遊びなどを通じて体力と運動能力の向上をめざす取組の推進,問題行動の防止等に向けた生徒指導と対応)

 (エ) 中学校における完全自由選択制の給食の実施や食生活習慣に関する教育の推進

 (オ) 子どもたちの豊かな感性を育む芸術教育の推進

ウ 京都の歴史や伝統文化に親しみ次代へ引き継ぐ教育の推進

エ 新たな時代に対応できる子どもたちの育成(高度情報通信社会や国際社会に対応できる情報教育,国際理解教育,環境学習の推進)

オ 人権文化の構築に向けた人権教育の推進

 (ア) 「人権文化」の構築に向け,同和教育の成果を踏まえた総合的な人権教育の推進

 (イ) 男女共同参画社会の実現に向けた男女平等教育の推進

 (ウ) 障害のある子どもたちひとりひとりに合った養護育成教育の推進(総合制・地域制への養護学校の再編,子どもたちの社会参加を促進する高等部教育の推進,保護者・子どもたちの地域の学校で学びたいという要望に応える育成学級・通級教室の拡充)

 (エ) 国籍や民族,文化などの違いを認め合い,ともに生きていくことの大切さを認識する教育の推進

 

(3) ゆとりと潤いのある学習の場づくり

ア 新たな時代の主役となる子どもたちを育む小・中学校づくり

 (ア) 時代の変化に対応した学校施設の整備(エレベーターやスロープの設置によるバリアフリー化の推進,ソーラーシステムの設置や「学校ビオトープ(小さな生態系)」の創造,木の良さを生かした施設整備など)

 (イ) 老朽化した学校施設の整備(快適トイレの設置,校舎・体育館・プールの改築や改修)

 (ウ) 災害時の拠点となる学校づくりの推進(校舎の耐震補強,ステンレス製プールの導入,「防災スクールウェル(井戸)」の整備など)

 (エ) 学校の敷地や余裕教室を生涯学習や福祉などに活用する学校の高度活用の推進

 (オ) 学校に安らぎの空間を創造する「花と緑のグリーンベルト」事業の推進

 (カ) 学校統合の推進や小・中学校通学区域の弾力化の推進

 (キ) 海や山を身近に体験できる野外学習施設の整備

イ 若者に魅力ある高校づくり

 (ア) 時代の進展に応じた市立高校の改革と施設整備(西京商業高校の新学科開設及び新校舎の建設など)

 (イ) 私立高校教育の振興に向けた私立学校等への補助

 (ウ) 私立高校や専修学校・各種学校と連携した進路開拓事業の推進

ウ 教職員の能力と意識の向上をめざした取組の充実

 (ア) 面接やボランティア活動歴の重視など,総合的な判断に基づく,人間性豊かで指導力を有する人材の教職員への採用

 (イ) 時代の変化に対応し,子どもたちや保護者から信頼される教職員を養成する研修体制の推進(変革期に対応する課題意識の育成,小児疾病や心的疾患への的確な対応,情報教育への対応など)

 (ウ) 情報の収集・蓄積・提供機能など永松記念教育センターの機能の充実

 

 

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