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京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財(左京区)

ページ番号189585

2020年4月6日

京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財(左京区)

三宅八幡神社奉納育児・成人儀礼関連絵馬(みやけはちまんじんじゃほうのういくじ・せいじんぎれいかんれんえま)

 子供の疳の虫封じをはじめとする産育習俗,および十三参りなどの成人儀礼に関連した絵馬で,総点数133点。育児・成人習俗というテーマでまとまっている点が本絵馬群の特徴だが,なかでも幕末から明治30年代にかけて奉納された,疳の虫封じのお礼参りの参詣行列を描く絵馬群がよくまとまっている。描かれる人数はまちまちであるが,最多のものは739人が描き分けられており,各人物それぞれに個人名が記された付箋がつけられている。また,服装や子供たちの遊びの様子などが克明に描き分けられており,時代性や地域性が窺える好資料である。 子
三宅八幡神社奉納育児・成人儀礼関連絵馬

久多の山村生活用具(くたのさんそんせいかつようぐ)

 京都市の最北端に位置する久多地区は,近江,丹波に境を接し,若さ街道沿いの山間部に開けた土地で,中世には久多荘と称する荘園村落であった。久多の山村生活用具は,そうした古くから続いた生活文化を示すもので,紡績関係,農作業関係といった生産用具および製品の他,宮座行事で使用される道具類など多岐にわたる。
久多の山村生活用具

八瀬かまぶろ(やせかまぶろ)

 土石で作られた窯を利用した蒸し風呂の一種。壬申の乱で大海人皇子が背に矢を受けた際,窯風呂に入って傷を癒したという,八瀬の地名伝承ともかかる。『言経卿記』の文禄4年(1595)4月4日条にみえるのが初見であるが,すでに近世初期,療養目的の湯治場として広く知られた存在であったことが確認できる。江戸時代に入るとさらに発展し,正徳5年(1715)当時には16軒を数えた。現存するかまぶろの製作年代については,明治28年に京都で行なわれた内国勧業博覧会を記念して復元作製された2基のうちの1基である可能性が高い。
八瀬かまぶろ

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お問い合わせ先

京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課

電話:075-222-3130

ファックス:075-213-3366

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