京都市指定・登録文化財-建造物(上京区)
ページ番号189307
2020年4月6日
京都市指定・登録文化財-建造物(上京区)
北野天満宮絵馬所(きたのてんまんぐうえましょ)
現在の絵馬所は元禄13年(1700)に建てられた。当初は現位置より北に建ち,屋根も木賊葺であったが,現在は桟瓦葺である。京都に現存する絵馬堂のなかで最も古く,規模も大きいもので,江戸時代中期の代表的な絵馬堂である。
奥溪家住宅(おくたにけじゅうたく)
主屋は,東西棟の台所と書斎部分の南側に,玄関と座敷棟が突出している。寛文6年(1666)から正徳6年(1716)の間に建てられた台所部分を原型に,幕末頃にほぼ現在の姿になった。長屋門は享保11年(1726)建築の茅葺屋根建物である。これらは,旧御典医の住宅遺構として貴重である。
淨福寺(じょうふくじ)
日本聖公会聖アグネス教会聖堂(にほんせいこうかいせいあぐねすきょうかいせいどう)
平安女学院の礼拝堂及び日本聖公会京都教区の大聖堂としてJ.M.ガーディナーの設計で明治31年(1898)に建築された。レンガ造・三廊式バシリカ型平面で,八角平面の洗礼室・鐘塔・司祭室を設ける。外観は重厚だが内部は柱や小屋組の部材が細く簡素な意匠である。
新島襄旧邸(にいじまじょうきゅうてい)
同志社の創立者新島襄の自邸として明治11年(1878)に建設された。設計は宣教医テーラーの助言のもとに新島自身が行ったとされる。建物は木造2階建で,外観はコロニアルスタイルを基本としている。いわゆる洋風建築に属するものの,畳敷や箱階段などの伝統的手法も用いられている。
立本寺(りゅうほんじ)
立本寺は日蓮宗旧一致派の本山である。本堂(寛保3年・1743)は日蓮宗七間堂の典型的な構成で豊かな装飾が特徴。刹堂(文化8年・1811)は小規模だが本格的な建築である。他に客殿(享保13年・1728)や表門(安永7年・1778),鐘楼(寛文年間・1661-1673)が残る。
宝鏡寺(ほうきょうじ)
臨済宗の尼門跡寺院。書院は寛政10年(1798)の上棟で,御座の間・次の間等の諸室を配す。襖絵は天保4年(1833)に円山派の絵師により描かれた。文政13年(1830)には本堂・使者の間・玄関が建てられ,表門もこの時期のものとみられる。その後弘化4年(1847)に阿弥陀堂が御所の建物の古材を用いて建てられた。これらは尼門跡寺院の構成をよく伝えた上質な建物である。
観音寺(かんのんじ)
当初は北野社の神宮寺であったが,現在は真言宗泉涌寺派に属している。当寺の本堂と礼堂は,造合でつながれた複合形式の建物である。17世紀前期に本堂が建てられ,元禄7年(1694)に礼堂と造合が本堂正面に増築された。本堂は丸柱上の組物を出組とする3間四方の本格的な構造形式の仏堂である。一方参拝空間である礼堂は,角柱に舟肘木をのせる簡素な形式で,仏の空間である本堂とは明確に建築手法を変えている。
京都市考古資料館(旧西陣織物館) (きょうとしこうこしりょうかん(きゅうにしじんおりものかん))
西陣織の陳列を目的として,大正3年(1914)に本野精吾の設計により建築された。昭和54年に構造補強が行われたが,外観及び貴賓室の内装は当初の姿をよく残している。簡潔な外形や単純な壁面意匠,精巧かつ抽象化された細部意匠など近代主義建築の先駆的作品。
大丸ヴィラ(だいまるう゛ぃら)
関連コンテンツ
京都市内の文化財件数と京都市指定・登録文化財
- 京都市内の文化財件数
- 新指定・登録文化財 第19回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第20回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第21回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第22回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第23回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第24回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第25回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第26回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第27回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第28回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第29回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第30回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第31回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第32回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第33回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第34回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第35回京都市文化財
- 京都市指定・登録文化財-建造物-北区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-上京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物(上京区)
- 京都市指定・登録文化財-建造物-左京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-中京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-東山区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-山科区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-下京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-南区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-右京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-西京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-北区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-左京区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-山科区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-南区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-西京区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-北区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-上京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-左京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-中京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-東山区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-山科区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-下京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-南区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-右京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-西京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-その他
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-左京区
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-東山区
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-中京区
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-下京区
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-北区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-上京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-左京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-中京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-東山区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-山科区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-下京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-右京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-西京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-北区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-上京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-左京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-中京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-東山区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-山科区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-下京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-右京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-西京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-北区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-上京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-左京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-中京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-東山区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-山科区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-右京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-西京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-北区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-上京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-左京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-中京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-東山区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-右京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-下京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-西京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-その他
- 新指定・登録文化財 第36回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第37回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第38回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第39回京都市文化財
お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課
電話:075-222-3130
ファックス:075-213-3366