新指定・登録文化財 第33回京都市文化財
ページ番号188040
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
2019年7月16日
新指定・登録文化財 第33回京都市文化財
京都市では,京都市文化財保護条例に基づき,文化財の指定・登録を毎年行っています。
平成27年2月に京都市文化財保護審議会から答申を受け,新たに5件を指定し,1件を登録しました。(平成27年3月31日)
これにより,京都市指定・登録文化財は全部で498件になりました。(平成27年4月1日現在)
*〔 〕内は,文化財の所有者又は保持団体名です。
美術工芸品(彫刻)

木造薬師如来立像(もくぞうやくしにょらいりゅうぞう)1躯(指定)
〔京都市北区西賀茂神光院町 神光院〕
美術工芸品(古文書)

実相院文書(じっそういんもんじょ)3巻4冊181通(指定)
〔京都市左京区岩倉上蔵町 実相院〕
実相院伝来の文書としては,観応3年(1352)の「実相院増基(ぞうき)譲状」など,南北朝期の門跡の継承を知る上で貴重である。所領に関する文書は多数で,長禄3年(1459)の「実相院門跡領目録」では,中世の実相院の所領の多さが確認できる。これは足利将軍家の厚い庇護によるもので,応永19年(1412)の「足利義持御判(ごはん)御教書(みぎょうしょ)」など,それを裏付ける文書も多い。
大雲寺伝来の文書の数は少ないが,応永6年(1399)の「北岩倉中殿敷地」を安堵した「足利義満御判御教書」が最も古く,応徳2年(1085)の「検非違使庁勘録状(けびいしちょうかんろくじょう)写」は大雲寺の境界を記す点で,写しながら貴重である。
また,本文書総体で興味深いのは,実相院と大雲寺との関係を示す史料である。大雲寺が,実相院の下知に従わなかったことが,嘉吉3年(1443)の「三位賴尚等起請文(きしょうもん)」などから知れる。永正12年(1515)から同14年にかけて幕府が実相院に大雲寺の管領を認めた「室町幕府奉行人連署奉書」8通からは,戦国期を通じて進行した実相院による大雲寺支配強化の過程がよくわかる。
本文書群は中世の実相院という門跡の継承関係・知行実態はもとより,門跡とその支配寺院との関係を知るうえでも重要であり,さらには戦国期の京都および洛北の動静を伝えても貴重なものといえよう。
美術工芸品(考古資料)

三条せと物や町界隈出土の「桃山茶陶」(下白山出土品)279点(指定)
〔京都市中京区上本能寺町 京都市〕
慶長年間後半に属する弁慶石町出土品と比べると,焼締陶器が占める割合の高さは共通するものの器種に偏りが見られ,水指,建水,花入に特化する。器に対する作為や歪みの程度も大きい。
美濃産の施釉陶器や,茶碗や向付が少ないことは,同時代に属する中之町出土品とは異なる。ただし,中之町出土品と本件には産地を越えて共通する意匠,技法が認められる。
本件を弁慶石町並びに中之町出土品と考え合わせることで,「桃山茶陶」が短期間で大きな変化が生じたことや,全国に共通する「織部好み」という価値観が浮かび上がる。各出土品の内容の違いは,変化する流行,産地との繋がり,品揃えの特徴を現すものであり,「せと物や町」と記された町名にふさわしい景観を具体的に復元できる重要な資料となる。
美術工芸品(歴史資料)

朝鮮通信使関連資料
附 絹本著色別宗祖縁頂相 1幅「正徳初元龍舎辛卯仲秋日」等の自賛がある
槎客通筒集 1冊 下張文書 13点
〔京都市上京区今出川烏丸上る相国寺門前町 慈照院〕
無形民俗文化財(風俗慣習等)

大原野神社の神相撲(登録)
〔京都市西京区大原野南春日町 大原野神社内 大原野神社の神相撲保存会〕
祭りに伴う相撲は,神事に際して奉納される勝敗を競う相撲と,所作そのものに意味がある神事相撲に大別できる。京都市内の神事相撲として,大原野神社の神相撲のほか,上賀茂神社の「烏(からす)相撲」(昭和58年登録),「平岡八幡宮の三役相撲」(平成11年登録)が知られている。
氏子のうち,北春日町から選ばれた東の力士と,南春日町から選ばれた西の力士が,御田刈祭で授与されたまわしを着用して土俵に上がり,お神酒で四方の柱を清めた後,2度の立会いが行なわれる。まず東の力士が西の力士を押し切り,次は西が東を押し切り,一勝一敗で終わる決まりである。両力士は,塩を包んだ紙を口に含み,清めの作法や立会いなど,所作のたびにそれを取り替える。
享保年間には既に恒例であり,地域で継承されてきた民俗行事として貴重である。記念物(名勝)

怡園(いえん)2,626.44㎡(指定)
〔京都市左京区南禅寺下河原町 会社所有〕
庭は,主屋を中核として玄関庭,東庭,西庭,北庭,中庭といった5箇所に大別できる。東庭を主とした庭を手掛けた人物は7代目小川治兵衛(植治)である。建物は,玄関棟,茶室を伴う2階建主屋,洋室棟,土蔵,離れに大別され,それらは中庭を中心としてロの字状の渡り廊下で接続している。旧観を留める主屋等の建築年代,大工は不明である。
東山近傍を背景に築山と流れ,園路そして植栽樹木を巧みに配する洗練された形態を良好に持続してきた怡園は,岡崎・南禅寺界隈の庭園群を代表するものの一つである。それを特徴付けるのは,近代を席巻した数寄者とは異なるかたちで文化芸術への貢献を果たした細川護立が築造した庭であること,そして大正末期以降の景気の後退により,結果として優れた庭を有する大規模な邸宅の新設が怡園をもって終焉したことであり,岡崎・南禅寺界隈の庭園群の歴史,植治の最晩年の作風を知るうえで重要である。関連コンテンツ
京都市内の文化財件数と京都市指定・登録文化財
- 京都市内の文化財件数
- 新指定・登録文化財 第19回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第20回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第21回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第22回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第23回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第24回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第25回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第26回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第27回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第28回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第29回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第30回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第31回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第32回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第33回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第34回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第35回京都市文化財
- 京都市指定・登録文化財-建造物-北区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-上京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-左京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-中京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-東山区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-山科区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-下京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-南区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-右京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-西京区
- 京都市指定・登録文化財-建造物-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-北区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-左京区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-山科区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-南区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-西京区
- 京都市指定・登録文化財-文化財環境保全地区-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-北区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-上京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-左京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-中京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-東山区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-山科区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-下京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-南区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-右京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-西京区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-美術工芸品-その他
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-左京区
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-東山区
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-中京区
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-下京区
- 京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-北区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-上京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-左京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-中京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-東山区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-山科区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-下京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-右京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-西京区
- 京都市指定・登録文化財-無形民俗文化財-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-北区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-上京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-左京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-中京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-東山区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-山科区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-下京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-右京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-西京区
- 京都市指定・登録文化財-史跡-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-北区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-上京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-左京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-中京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-東山区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-山科区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-右京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-西京区
- 京都市指定・登録文化財-名勝-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-北区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-上京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-左京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-中京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-東山区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-右京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-下京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-西京区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-伏見区
- 京都市指定・登録文化財-天然記念物-その他
- 新指定・登録文化財 第36回京都市文化財
- 新指定・登録文化財 第37回京都市文化財
お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課
〒604-8006 京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町394 Y・J・Kビル 2階
電話:075-366-1498
ファックス:075-213-3366


