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■平成20年度実践UD第5回講義の様子(正田一貴先生)

ページ番号42760

2016年4月14日

ユーザーと創るガスビルトインコンロ~Udea~の開発

(はじめに)

2007年10月に発売した,だれにでもわかりやすく使いやすいガスコンロ「Udea(ユーディア)」の開発事例を紹介し,ユニバーサルデザインとどのように関連しているのかを説明します。

(Udea(ユーディア)の開発)

この商品を開発した背景としては,高齢化社会の進展が挙げられます。高齢者を含めて考えることが当たり前のこととなる中,様々な価値観やライフスタイルの変化により,ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた商品の需要が拡大しています。

この商品は2006年の1月に開発に着手し,開発の過程としては,「ユーザー調査」→「デザイン」→「プロトタイプ作成」→「ユーザー調査」→「試作」→「ユーザー調査」→「最終修正」→「発売」という手順を踏みました。

ユーザー調査では,小学生から高齢者まで様々な世代の方に協力いただいたほか,手指や視覚,聴覚などに障害のある方にも協力いただきました。最初の調査ではハイグレードコンロ2種,標準グレードコンロ,IHコンロの計4種について各ユーザーに評価を行っていただき,それぞれの評価の低い部分は改善し,評価の高い部分は取り入れ,試作品をつくり,再度評価を行うことで,改良を重ねながら商品として完成させていきました。

なお,ユーザー調査に当たっては手指や視覚,聴覚などに障害のある方に加わっていただいていますが,より幅広いユーザーにこの商品を使用していただくことを意識し,個別の障害に焦点を絞った(バリアフリー的な)開発は行いませんでした。

(ユニバーサルデザインとは)

ユニバーサルデザインとは,集合体としてのユーザーをどのように捉え,理解し,形にするかということだと思います。たとえば,文字を大きくして見やすくする場合でも,単純に文字を大きくするのではなく,ユーザーを正しく捉え,それを理解した結果として文字を大きくすることが必要だと思います。結果は同じ(文字を大きくすること)ですが,結果に至るプロセスが違います。また,ユーザーを正しく理解するためには,企業文化(ユーザーと向き合う姿勢)やリアルな情報(ユーザーの声)に加え,ユーザーの声をつくり手側が主観的に捉えないような調査方法を採用する必要があります。

私の考えるユニバーサルデザイン商品とは,ユーザーに顕在意識として「気が利いている」と感じさせ,また,潜在意識として「なんとなく使いにくい」と感じさせないものであると思います。それが,できるだけたくさんの人の使いやすさに配慮して設計(デザイン)された商品であると思います。

 

講義の様子1
講義の様子2

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