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■平成19年度実践UD第5回講義の様子(河合健先生)

ページ番号27596

2016年4月14日

「実践ユニバーサルデザイン」第9回講義の様子

講義の様子


第9回講義
 6月23日(土曜日)

講師
 河合 健 氏
 (京都造形芸術大学 環境デザイン学科准教授)

テーマ
 大学での公園設計課題を通してのUD教育の実践

 

○ランドスケープデザインの分野の中で,現在,都市をどのようにつくっていくのかが大きな課題となっている。

○現段階でのランドスケープデザインとは,都市に「居間」をつくっていくことにあるが,現在の都市は,都市そのものと人間や自然がそれぞれ分断して孤立している状態にあり,それぞれを繋ぎ戻すことによって,都市自体を「居間」にしていくことが,ランドスケープデザインの目指す最終目標である。」と説明がありました。「そこで,これからの都市を考えていく上でのキーワードとなるのが,「都市編集」によるランドスケープデザインであり,現在,バラバラに配置されている点(建物等)や面(公園等)を線(道路等)によって繋いでいくことが必要である。

○次に,公園設計課題を通しての教育の実践についての説明があり,設計のプロセスや展示発表までの流れ,そして学生のユニークな作品が数多く紹介される。

○次に,身近なランドスケープデザインの取組として,学生たちが,京都府立鴨川公園出町地区を題材に,UDの視点から公園のUDについて研究やデザイン提案を行った事例を紹介。

○公園は代表的な公共空間のひとつで,小さな乳幼児を連れたお母さんから,大人,高齢者,障害のある方など様々な特性を持った方が利用できる空間を目指して計画されている。これをUDという意識を持って公園を見つめなおした学生の皆さんからは沢山のユニークな意見が提案された。公園の維持管理に市民が参加できるシステムを提案するグループや,出来るだけ多くの人々が賀茂川の水辺に近づくことができるデザインなどもあった。これらの取組は,国際ユニバーサルデザイン会議2006IN京都の京都コーナーでのイベントを飾ったもので大きな反響を呼んだものである。

○実際の景観の中には設計の詰めが甘いために,障害者はもちろんのこと健常者にとっても使いにくいものがある中で,ユニバーサルデザインを踏まえた景観づくりは,使いやすい景観づくりに留まらず,美しい景観づくりに結びつき,ユニバーサルデザインを追求することは,ランドスケープデザインにおける美を追求することに近づくということが国際会議のイベントを通じてよく分かった。

 

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キャンパスプラザ講義「実践ユニバーサルデザイン」について

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