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■平成17年度実践UD第3回講義の様子(坪野えり子&ENI SRI BUDILESTARI先生)

ページ番号27603

2016年4月14日

「実践ユニバーサルデザイン」第3回講義の様子

講義の様子

第3回講義
 5月7日(土曜日)

講師
 坪野えり子氏(京都YWCA)&ENI SRI BUDILESTARI氏(京都外語専門学校講師)

テーマ
 違いを超えて「みやこユニバーサルデザイン」を語る,インドネシアと日本

 

講義の概要

 2名の講師の自己紹介の後,条例の前文を2回,声を出して読み合わせをしました。これにより,条例の前文が読むものの心に印象強く残すことができました。
 次に,条例第3条の「基本理念」について講義がありました。まず「(1)一人一人の個性を理解し,尊重すること」に対する講師の解釈を説明されました。エニイ先生は「一番小さい社会的単位である家族でも本当に理解しあえるのは大変。より大きな社会での相互理解はより大変。相互理解は「人と同じようなことをすることではない。周りの人に配慮しながら,個性をアピールし理解することだ。」と指摘されました。
 また,坪野先生は「個性」について触れ,「インターネット,コンビニなどの設置で,一人でも暮らせる時代にある。このような時にこそ,「尊重と理解」は家族の中からはじまり,一人一人の存在や命を尊重し助け合う風土の構築が必要」と指摘されました。
 次に「(2)健康の保持増進その他福祉の増進を図ること」に対する講師の解釈を説明されました。エニイ先生は「「健康な体に健康な命がやどる」という諺がインドネシアにある。規則正しい生活が健康維持のために必要」と説明。坪野先生は「特に食の安全性については消費者の立場が弱い。生産地表示をはっきりと示すような指導を行政がもっとすべきである」と指摘されました。また,「福祉の観点から見ると,外国籍の方も弱い立場と言える。「弱者」をどう捉えるか議論は必要であるが,,また「福祉」という範疇を超えて,共に生きる社会を目指すのがユニバーサルデザイン的発想になるのではないかと思う。」とも指摘されました。
 次に「(3)安心で安全な生活を確保すること」に対する講師の解釈を説明されました。エニイ先生は,「安心安全には,近所とのコミュニティの形成が最も効果的」と指摘されました。坪野先生はJR西日本の脱線事故に触れられ「より早く!より短く!と,安全と反対のベクトルに社会が動いている。もっと人と人との関係を踏まえた方向に転換しないと安心・安全社会は築けない。」と指摘されました。
 最後に,これらの講義内容を踏まえ,また,人と人との交わりを実践体験するため,あらかじめ分けられた5つのグループ毎の協議に入り,自己紹介や,基本原則の(1)についての意見を交換して終わりました。

 


 

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キャンパスプラザ講義「実践ユニバーサルデザイン」について

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電話:075-222-4161

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