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■平成19年度実践UD第5回講義の様子(岸本栄嗣先生)

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2016年4月14日

「実践ユニバーサルデザイン」第5回講義の様子(岸本栄嗣氏)

 

講義の概要

第5回講義 6月23日

講 師:岸本栄嗣(京都造形芸術大学 こども芸術学科専任講師)

テーマー:赤ちゃんの暮らし,赤ちゃんとの暮らし

 今回の講義は「ユニバーサルデザインを学ばれているみなさんに,すべての赤ちゃんが健やかで,豊かで,自分らしい成長を遂げて行くためにどのようなことができそうかをかんがえていただきたい。そのために,赤ちゃんの毎日や,赤ちゃんとの毎日がどのようなものかを紹介してみたい」ということで,ご自分の育児の経験を通じて,赤ちゃんの特性について説明をされました。

 赤ちゃんとの毎日についての概要は以下の通りです。

 ・生後1ヶ月は昼と夜の区別がなく,眠ったり起きたりを短い時間で繰り返す。

 ・養育者も同じリズムで対応(搾乳,おむつ交換等)をせざるを得ない。

 ・洗濯物の増加や,買い物の増加,入浴,遊び,寝かしつけ等の家事の量も増加する。

 ・生活のリズムは赤ちゃんに合わせる必要があるため,個人的な時間が制約されがちになる。

 ・赤ちゃんを通じた新たな人間関係が生じる。

 このように「様々な点で養育者の生活に変化をもたらすものである。」と説明されました。

 更に「育児に当たっては,一人または夫婦二人で受け止めることは大変な面があり,喜びや希望に満ちていると同時に,不安や心配が同居している。様々なよからぬ状況が重なれば,時には最悪の事態もある。」と指摘されました。

 更に,これらを踏まえ,ユニバーサルデザインへの期待を以下のようにまとめられました。

「ユニバーサルデザインは「すべてのひとのためのよりよさ」を追求する優しい分野であると思う。どんなデザインが必要かは赤ちゃんに聞いていただきたい。その声を聞くために,あかちゃんにしっかりと出会い,機会をつくってでも,その日常生活に接していただきたい。また,育児に従事する方々とも出会い,意見をしっかりと聞いてほしい。そうすることで,実感を伴って様々な回答が得られると思う。ユニバーサルデザインがより豊かで誰にでも優しい人間観や社会観,価値観を具体化し,その過程を通じて,更なる創造を進めていただくことを心より期待している。」

 

 

 

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キャンパスプラザ講義「実践ユニバーサルデザイン」について

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