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平成19年度実践ユニバーサルデザイン受講者レポート

ページ番号33940

2016年4月14日

平成19年度実践ユニバーサルデザイン受講者レポート

 平成19年度の受講者の皆さんのレポートの一部を紹介します。

京都工芸繊維大学Aさん

 今日の講義を通して、UDという分野で考えるのは、単なる使いやすいモノのデザインだけでなく、様々な利用者の事を考えたシステムであったりまた既存の製品をより使いやすくするための小さな工夫であったりもするという事が分かった。またUDの発想は、健常者は勿論障害者とのコミュニケーションの場において、コミュニケーションの障害となる偏見を持たないという心のUDとして、物質的な暮らしやすさだけでなく、広い意味での暮らしやすさをも考える発想なのだと感じた。

京都工芸繊維大学Bさん

深田先生
私は高校の時、同じクラスに聴覚障害の友達がいました。その当時、聴覚障害だからといって特別視をしたことはありませんでした。それでも彼等との関係(クラス全員)も、悪くなりませんでしたし私たちから彼等に文句を言うこともありませんでした。深田先生の話を聞いて、その当時私たちが彼等を特別視しなかったことが彼等との関係を円滑にし、彼等もストレスや不満にならずに済んだのかなと思いました。先生が、身体障害者が健常者に頼りすぎてはダメと仰った時なんと強い方なんだと私は感じ、それと同時に高校時代の彼等のことを思いだしました。

京都府立大学Cさん

 パソコンでの通訳があることを初めて知りました。耳の不自由な人だけでなく、全ての人の理解度が増すだろうし、聴覚障害者にとっても自分一人の為のノートテイクより楽に授業が受けられる気がしました。街の中に施設をつくり、高齢者や障害者が街で生活できるのもすごくいいなぁと思いました。

成安造形大学

 今日の講義は、普段デザインを勉強している私にとってはとても新鮮なものでした。と同時に、今までデザインを考える際に、ユニバーサルデザインについて意識してこなかったことに気付かされました。講義でも言っておられましたが、福祉は関係のない人には無関係な存在になっている、ということが一番の問題点であるように感じます。この機会にユニバーサルデザインの考え方を学び、これからのデザイン制作に生かせていけたらと思っています。

立命館大学Dさん

私が印象に残ったのは、「心のユニバーサルデザイン」という概念だ。高齢社会である今日の日本において、バリアフリーやユニバーサルデザインの考えが普及し、施設や設備の面で、
高齢者や障害者の方々にとって生活しやすい環境になってきているかもしれないが、本当に大切なのは「心のユニバーサルデザイン」なのではないかと思った。
いくら施設や設備がすべての人々に快適になったからといっても、人々の心、生活は完全には満たされないと思う。やはり、人は人と共に生活しているわけで、その人と人同士のコミュニケーションが一番人の心、生活を豊かにすると私は思う。今日の講義で触れられていた京都駅内のエレベーターでの車椅子の方の例のように、困っている人がいたら助けるべきだし、いくら「モノ」の面で便利になっても、「コト」の面で常に自分だけではなくて周りの人のことも考えて行動するべきだと思った。

同志社大学Eさん

 これまで、ユニバーサルデザインというと、シャンプーやペットボトルなど、 「モノ」の部分を考えがちでした。 今回、講義を受けて初めて、トイレに取ってを付けたり、階段に植木を置かないようにしたり、水飲み場を低くするといった、今あるものに新しくアイディアを追加することも、できるんだ、と気づかさ れました。  最後の授業では、聴覚が不自由だと、自転車やアナウンスに気がつかなかったり想像する以上に不便なのだと再認識しました。「聴こえている状態を知らないから、耳がきこえなくなった、というのを言葉で説明できない」とおっしゃっていたのが心に重く響いた気が しました。「バリアフリー上映」の話を聞いて、こんなユニバーサルデザインもあるんだな、と当事者の目線からの考えに共感を覚えました。
  そして、同じ大学の先輩がこのように、堂々と活躍されているのを目にして、私も自分のできることからはじめよう、と思うことができました。これからも講義を通してユニバーサルデザインを学びながら、だれもが幸せに不自由なく生きていける社会についてしっかり考えたいと思います。

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キャンパスプラザ講義「実践ユニバーサルデザイン」について

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