上京区の史蹟百選/室町幕府址
[2008年10月21日]



今出川室町の東北角に「従是東北 足利将軍室町第址」と記された石標が立っています。「洛中洛外図屏風」に描かれながら,全く遺構を残さない室町幕府の位置を示す唯一の目安といえましょう。南は今出川,西は室町,北は上立売,東は烏丸という東西1町,南北2町の区画に足利義満は自らの屋敷として室町御所を造営しました。その庭に花木が植えられたことから花の御所と呼ばれ,その治政を象徴して用いられました。
室町御所は足利将軍家の居宅ですがここで政務をとるところから征夷大将軍の役所の意味で室町幕府と呼びました。守護大名の勢力が強くなると将軍は名ばかりとなります。幕府内の対立から起こった応仁の乱に焼亡したあと戦国の世となり,室町幕府は滅亡し,やがて織田信長や豊臣秀吉が登場します。
室町幕府の遺跡が全く確認できないということは,西陣の地がその後も繁栄し続けたために,遺跡が破壊されたのでしょうか。