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上京区の史蹟百選,区民誇りの木/立本寺,ケヤキ

ページ番号12899

2008年10月21日

Fエリア
立本寺
立本寺

 広大な境内に多くの堂宇が散在する立本寺は,日蓮宗の本山で,具足山と号します。元亨元年(1321)四条大宮の地に日像が京都最初の道場として開いた妙顕寺竜華院に始まります。応永20年(1413)に比叡山の衆徒に破却されますが,立本寺として再興します。その後,勅願寺や幕府の御願寺となり,町衆の信仰を得て隆盛を迎えます。天文法華の乱に再び焼かれたあと転々としますが,宝永5年(1708)焼亡後,現在の地に移りました。明治維新前は20か寺の塔頭を擁しましたが,今なお4か寺を残しています。
 本堂・刹堂(せつどう)(鬼子母神堂)・客殿・鐘楼・表門の5棟が京都市指定有形文化財となっており,江戸時代の日蓮宗本山の寺観をよく伝えています。本堂は日蓮宗七間堂の典型的な平面構成で,棟札により享保3年(1743)の上棟であることがわかります。刹堂は十羅刹女と鬼子母神を本尊とし,文化8年(1811)に再建されました。客殿は享保13年上棟の六間(むま)取方丈の平面を基本とした日蓮宗客殿の特色が現れています。鐘楼は旧地で焼失を免れたのを移建したと伝えています。表門は安永7年(1778)造営の大型の高麗門です。
 また客殿の西から南へ広がる庭園は,日到が住職をしていた天保14年(1843)から嘉永3年(1850)の間に作庭され,京都市指定の名勝となっています。築山を多数築き,植栽木も豊富で,作庭者の意図をよく扱み取ることができる名園です。
 紺紙金銀泥法華経宝塔曼荼羅図8幅(鎌倉時代)と法華経并観音経(藍紙)7巻(平安時代中期)は重要文化財に指定されています。

 

DATA
・七本松通仁和寺街道上る 一番町

 

■誇りの木
ケヤキ
・高さ 16.5m   
・枝張 18.0m
・幹周 2.79m
・にれ科/落葉高木

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