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2008年10月21日



人形寺として知られる宝鏡寺は百々(どど)御所と呼ばれる格式の高い臨済宗系の門跡寺院の一つです。寺伝では,無外如大(むげにょだい)尼が五辻大宮に開いた景愛寺の寺中にあった福尼寺を応安年間(1368~75)に現在の地で再興し,本尊観世音菩薩が宝鏡を持たれるところから宝鏡寺と称したといいます。
寛永21年(1644)後水尾天皇の皇女理昌尼王が入寺されて以来,相次いで皇女が住持となり,皇室と関係の深い尼寺として栄えました。その後,天明の大火には全焼し,寛政10年(1798)竣工の書院をはじめ,本堂・表門・阿弥陀堂・玄関・使者の間の6棟が京都市指定有形文化財になっており,尼門跡の中でも特に整った堂宇は見事なものです。文政10年(1827)上棟の本堂は前後3室からなる六間取(むまどり)の方丈形式で,書院には天保4年(1833)に吉村孝敬と円山応挙が描いた襖絵がはめられています。阿弥陀堂は勅作堂といい,御所の建物の古材が用いられており,光格天皇が願主となって開眼された勅作の阿弥陀如来立像を安置しますが,その脇には法体の日野富子の木像があります。
この寺には代々の尼門跡が愛用された人形をはじめ遊戯具などが多数所蔵されており,春秋の人形展で公開されます。また,傷んだり古くなったりした人形の供養を10月14日に行いますが,そのための人形塚があり,愛らしい御所人形のレリーフの下に,武者小路実篤の「人形よ誰がつくりしか 誰に愛されしか知らねども 愛された事実こそ 汝が成佛の誠なれ」という詩が刻まれています。
DATA
・寺之内通堀川東入 百々町
■誇りの木
イロハモミジ
・高さ 8.7m
・枝張 16.0m
・幹周 1.50m
・かえで科/落葉高木
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