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上京区の史蹟百選,区民誇りの木/白峯神宮,リギダマツ・オガタマノキ

ページ番号12488

2008年10月21日

Cエリア
白峯神宮
白峯神宮

 球技の神様として有名になっている白峯神宮の祭神は崇徳(すとく)天皇と淳仁(じゅんにん)天皇です。保元の乱で讃岐に配流された崇徳天皇の霊を慰める神社を創祀されようとした孝明天皇の御遺志を受け継がれた明治天皇が明治元年に飛鳥井(あすかい)家の屋敷址に創建されました。ついで同6年には道鏡により淡路に流された淡路廃帝を淳仁天皇として合祀されます。当初,官幣中社白峯宮と称していましたが,昭和15年,天皇奉祀の社であるところから官幣大社白峯神宮となりました。
 社蔵の絹本著色崇徳上皇像は粟田の崇徳院御影堂に祀られていた画像で,白峯宮創祀にあたり奉納されました。武官姿の源為義,為朝の画像が随身像二幅として付属しており,平安時代末の天皇の姿を伝える鎌倉時代の似絵の秀作で,重要文化財に指定されています。
 境内の東南隅には京都市の天然記念物に指定されたオガタマノキ(黄心樹)があります。樹齢800年ともいわれ,樹高15.7メートル,主幹は地際付近で2本に分かれており,胸高幹周はそれぞれ2.42メートル,2.51メートルあります。おそらく飛鳥井家の庭木であったのでしょう。オガタマノキは招魂(おぎたま)の意味で神木とされ,神社の境内でよく見かけますが,京都市内では最大のもので,樹勢も旺盛です。
 なお,飛鳥井家は蹴鞠(けまり)道の家であったところから,境内の末社に蹴鞠の神である精(せい)大明神が祀られており,サッカーブームにのって球技の神様としての信仰が起きてきました。境内では時折,蹴鞠(しゅうきく)保存会(京都市登録文化財)の人たちによる蹴鞠の練習風景を見ることができます。

 

DATA
・今出川通堀川東入 飛鳥井町

 

■誇りの木
リギダマツ
・高さ 10.5m   
・枝張 8.90m
・幹周 1.11m
・まつ科/常緑高木

 

オガタマノキ
・高さ 12.5m   
・枝張 17.5m
・幹周 2.70m
・もくれん科/常緑高木

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