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上京区の史蹟百選/旧西陣電話局本館

ページ番号12549

2008年10月21日

Dエリア
旧西陣電話局本館
旧西陣電話局本館

 官庁建築とは思えない壁面装飾に覆われた旧西陣電話局は,大正10年に岩元禄(いわもとろく)の設計でもって建てられました。岩元は28歳で早逝した逓信省の建築技師で,彼が手がけた3点の建物のうち現存する唯一の作品です。
 鉄筋コンクリート造3階建の正面には3本の円柱の上に裸婦のトルソ,その上の大きな半円形の壁面には48枚の踊る裸婦のレリーフが貼られ,さらに東側面は5本の円柱が庇を支え,その裏にも72枚の同様のレリーフを貼りつけています。建築当時,西陣の人々はどんな感じで仰ぎ見たでしょうか。建築の用途よりデザインを重視した建築家の面目躍如たるものがあります。京都市登録文化財から,国の登録文化財になったのも当然のことでしょう。

DATA
・中立売通油小路西入 甲斐守町

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