上京区の史蹟百選/大原口道標
[2008年10月21日]



江戸時代の寺町今出川は大原口といわれる重要な辻でした。北へ行けば出町を経て大原から若狭への街道,東は鴨川を越えて白川越(山中越)につながるという交通の拠点で,南と西は京の市街地へとつながります。
慶応4年(1868)4月,地元の人たち19名によって立てられたことが銘記でわかり,4面に方角とともに22か所もの目的地名が距離とともに示されていて,道標としての最大限の条件が整っています。良質の花崗岩に流麗な文字が刻みこまれた姿は,年代としては新しいものながら,全国的に見ても最も優れた美しい道標といっても過言ではないでしょう。
三条白川橋,五条別れ,吉田本町,北白川西町の道標とともに,史跡として京都市登録文化財になっています。路傍の文化財として大切にして行きたいものです。