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伏見区あれこれ : ふしみ昔紀行(平成20年5月)

ページ番号44145

2009年2月12日

ふしみ昔紀行(60)

宝塔寺(深草宝塔寺山町)

宝塔寺の写真

 宝塔寺の前身である極楽寺は、藤原基経が発願し、昌泰二(899)年に藤原時平が大成しました。
 本堂は慶長十三(1608)年に、多宝塔は永享十(1438)年以前にそれぞれ創建され、室町中期の四脚門(総門)と共に国の重要文化財に指定されています。多宝塔は、行基葺(ぎょうきぶき)という珍しい瓦でふかれており、応仁の乱の兵火を免れた貴重な建物です。
 なお、源氏物語第三十三帖「藤裏葉」では、光源氏の息子である“夕霧”が、極楽寺を訪れ、“雲居(くもい)の雁(かり)”との恋が成就する設定になっています。

 華やかな王朝絵巻に思いをはせながら、境内を散策されてはいかがですか。平安時代の伽藍石も現存しています。

宝塔寺の地図

 

(伏見区老人クラブ連合会)

 

平成20年5月15日号掲載

 

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