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2009年2月12日
伏見区老人クラブ連合会

西羽束師川が流れる羽束師の地は、古くから農耕が行われていました。今も残る古川、志水、鴨川の地名、落合、開土、高畑の字名は豊かな農耕地帯であったという何よりの証しです。
けれども、桂川右岸一帯に広がる低湿地帯は水はけが悪く、度重なる氾濫で、良田は不毛の土地となり、江戸時代には、米が全くできなかった年が3年に1度はありました。葦や真菰が生い茂り、用水がたまって流れず、農民は困りきっていました。
そこで豊かさを取り戻したいと願う人々の力が結集され、文化8年(1811)に治水工事が始められました。土地の人々で組合を作り、計画や費用のことで苦労しながら工事に着工しましたが、なかなか完成せず、財政に行き詰まって協力者も減っていきました。それでも初志を貫き、新しい水路開削に努力を続けたのは羽束師神社神官であった古川為猛、沖田勝住、水谷太郎左衛門たちでした。そして、17年の歳月を費やし、文政8年(1825)に七間堀川や大山崎に至る水路、古川から水垂までの水路を含め、10キロメートルの大水路がやっと完成しました。
苦労の日々は長く続きましたが、湿田は乾田へ、溜まった水は桂川に流れて収穫も順調に行われるようになりました。現在、羽束師地区も開発が進み、まちづくりが進められています。人と水が織りなしてきた羽束師の歴史、西羽束師川はその喜びと苦しみを語るかのように流れています。
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