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京都市名誉市民 鳥養利三郎氏

ページ番号207425

2019年11月15日

京都市名誉市民 鳥養 利三郎(とりがい りさぶろう)氏

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表彰日:昭和36年10月15日

生年月日:明治20年2月8日(昭和51年9月24日逝去)

鳥養利三郎氏の写真

<業績>

 氏は、我が国電気工学界の権威者で今日までに幾多の有益な研究を完成した。特に、変圧器巻線に関する研究、高電圧過渡現象測定に関する研究並びに高周波焼入に関する研究は、し界における最高峰である。このため藍綬褒章及び英国電気学会賞を受けられた。また、我が国教育行政の上に深い情熱を寄せてこられたことは世人のあまねく周知するところであり、常に世界的視野に立って教育の振興、学術文化の向上に尽くされた功績は大きい。
  博士はドイツ、イギリス、アメリカ諸国に留学し、電気工学を研究して帰朝以来京都帝国大学総長に任ぜられるまで約33年間学問の研鑽と学生の指導とに専念し、特に博士の薫陶を受けた門下生は立派な研究業績を挙げ、我が国電気工学界に活躍する有為な人材が多いことを見ても人格高潔、学識経験に富む大学者であることを物語る一つの証左である。
  更にまた、中央の機関においても日本学士院会員、教育刷新協議会委員、大学設置審議会委員、大学基準協会副会長等の要職にあって広く教育行政の全般に亘る基本対策の樹立に参画し、我が国における教育政策の推進に大いに寄与された。

<略歴>

大正元年12月 京都帝国大学理工科大学電気工学科卒業

大正3年7月 京都帝国大学理工科大学助教授

大正9年8月 電気工学研究のためドイツ、イギリス、アメリカに2年間留学

大正12年1月 京都帝国大学工学部教授

大正14年7月 工学博士

昭和14年11月 財団法人応用科学研究所理事長

昭和15年6月 学術研究会議会議員

昭和16年9月 京都帝国大学工学部長

昭和17年12月 科学技術審議会委員

昭和18年10月 京都帝国大学工学研究所長

昭和19年2月 電気学会会長

昭和20年11月 京都帝国大学総長

昭和23年12月 日本学術会議会員

昭和24年5月 京都大学長

昭和24年10月 日本学士院会員

昭和26年11月 京都大学名誉教授

昭和36年8月 日本ユネスコ国内委員会会長 

<受賞>

昭和39年11月 勲一等瑞宝章

昭和42年11月 文化功労者として顕彰される

昭和49年11月  勲一等旭日大綬章

昭和51年9月 従二位 

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