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京都市名誉市民 新村出氏

ページ番号207422

2019年11月15日

京都市名誉市民 新村 出(しんむら いずる)氏

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表彰日:昭和31年11月3日

生年月日:明治9年10月4日(昭和42年8月17日逝去)
 

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<業績>

 氏は、言語学と取り組んで57年、我が国言語学会の最長老としてドイツ風の言語学的方法論をドイツにおける実地の適用とともに採り入れ、これを国語史の研究に駆使して、従来明らかでなかった語音の歴史を遡源的に研究解明して、古音を明らかにせられた。特に日本語と関係の深い東方諸民族の言語との比較研究に努めるとともに、これと相表裏する国語学的研究においても、国語体系全体の史的究明を図るかたわら、日本語各単語の意味の歴史並びに語源研究について発表せられたもの多く、その集大成されたものが「大言海」の修訂及び「言林」、「広辞苑」など、一連の大小辞典の編纂となって現れ、国民の言語生活に大きく寄与せられた。
  また、南蛮研究においても、南蛮紅毛の人たちの書き残したものによって、中世日本語の歴史的な研究に新しい分野を拓き、有名な「南蛮記」などの名著をあらわしたほか、文献学、書誌学的研究にも、独自の風格と価値を持ち、さらに、その雅文、随筆における業績と一般社会への貢献については今更述べるまでもないところである。

<略歴>

明治32年7月 東京帝国大学文科大学卒業

明治35年2月 東京高等師範学校教授

明治37年8月 東京帝国大学文科大学助教授

明治40年1月 京都帝国大学文科大学助教授

明治40年3月 言語学研究のためイギリス、フランス、ドイツへ留学。その後、数回欧米へ出張

明治42年5月 京都帝国大学文科大学教授

明治43年6月 文学博士

明治44年10月 京都帝国大学附属図書館長

昭和3年1月 帝国学士院会員

昭和9年12月 国語審議会委員

昭和11年12月 京都帝国大学名誉教授

昭和13年5月 日本言語学会会長

昭和15年11月 国宝保存会委員

昭和19年4月 学術研究会議会議員 

 

<受賞>

昭和11年7月 勲一等瑞宝章

昭和11年11月 正三位

昭和31年11月  文化功労者として顕彰される

昭和31年11月 文化勲章

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