わかりやすい印刷物のつくり方5
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2021年11月5日
9 色弱者への配慮
以下はCUDO(※)の監修のもと作成しています。
(※)Color Universal Design Organization(カラーユニバーサルデザイン機構),略称CUDO(クドー)は,社会の色彩環境を多彩な色覚を持つさまざまな人々にとって使いやすいものに改善してゆくことで,「人にやさしい社会づくり」をめざすNPO法人です。
●色弱者について
人間の色の感じ方は一様ではありません。遺伝子のタイプの違いやさまざまな目の疾患によって色の見え方が一般の人と異なる人が,日本にもたくさんおられます。そのなかで一番多いのが,いわゆる色弱者です(色覚異常・色弱・色覚障害・色盲などとも称されます)。日本では男性の20人に1人,女性の500人に1人,日本全体では300万人以上おられると言われています。
●色が見える仕組み
人の目の網膜には2種類の視細胞があります。それは明るいところで働く錐体と暗いところで働く杆体です。錐体にはどのような光を主に感じるか(分光感度)の違いにより,主に黄緑から赤の光を感じるL錐体,主に緑から橙の光を感じるM錐体及び主に紫から青の光を感じるS錐体の3種類があります。 P型には,L錐体が無い人(P型強度)とL錐体の分光感度がずれてM錐体と似通ってしまった人(P型弱度)がおられます。D型には,M錐体が無い人(D型強度)とM錐体の分光感度がずれてL錐体と似通ってしまった人(D型弱度)がおられます。S錐体が無い人はT型です。
●色覚のタイプによる色の見え方
下の図は,色覚のタイプ別に,それぞれの色がどのように見えているかを示しています。
P型・D型の人は赤と緑が,ほぼ同じ色に見えていることがわかります。
P型・D型の人は赤と緑が,ほぼ同じ色に見えていることがわかります。
次に様々な色の組合せで見え方の例を示します。(P型強度を事例に)
色弱者は,視力は普通と変わらず細かいものまで十分見えますが,このように一部の色の組合せにおいて,一般の人と見え方が異なります。
色弱者は,視力は普通と変わらず細かいものまで十分見えますが,このように一部の色の組合せにおいて,一般の人と見え方が異なります。
次に参考として,日常生活上で目にするものが,各型でどのように見えているのか,例を以下に示します。
お問い合わせ先
保健福祉局保健福祉部保健福祉総務課
みやこユニバーサルデザイン推進担当
TEL 075-222-4161 FAX 075-251-2940
(障害保健福祉推進室内)