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国際UD会議京都コーナーイベント概要10月23日

ページ番号5040

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2020年9月30日

10月23日

京都ライトハウスのユニバーサルデザインへの試み他

 

■ユニバーサルデザインの試み(三浦 研 大阪市立大学助教授外部サイトへリンクします

司会する深田さんと安田さん

 

手狭になり、また老朽化したことから、平成10年から着手した京都ライトハウスの建物の建替えでは、設計前(平成13年5月)からユニバーサルデザイン委員会を設置し「全ての人が利用しやすく、親しみのある施設」「視覚障害者の動線に配慮し、利用しやすい」を基本に据えて進めてきました。しかし、建物の完成後も更なる利用者の利便性を図るため、「ユニバーサルデザインの試み」を主要テーマに、同研究会の高田光雄教授(京都大学工学部)、三浦 研助教授(大阪市立大学生活科学部)、(株)内藤建築事務所に様々な実証実験を行っていただきました。京都コーナーでは、三浦助教授に歩行観察調査に基づく点字ブロックの使われ方特性を中心に、この研究結果の概要を報告していただきました。

 

講演する三浦教授。パソコン要約筆記も

 

この報告では、「一階入り口の点字ブロックは足からの情報認識を前提とし、その計画方法も視覚障害者がその上を歩くものとされている。しかし、その使われ方には、足での踏み方や白杖の使い方が各三種見られるなど一様ではなく、足と同様に白杖による情報認識の可能性を検討する必要がある。」という指摘や、「玄関ホールと廊下が交差する空間に手がかりとなる誘導情報が少なく不安定な歩行が確認された。点字ブロックと壁、あるいは壁と壁との位置情報が連続し、白杖やつたえ歩きしやすいように、玄関ホールと廊下の交差部の四隅を結ぶ情報配置が有効だ。」などの課題が見つかりました。このように、建物が出来るまでの図面などによる検証の重要性はさることながら、建築された後も、図面ではわからなかった課題が生じ、ユニバーサルデザインの難しさと、スパイラルアップ(絶え間ない検証と向上)の必要性がよくわかりました。京都ライトハウスでは、これらの報告を踏まえながら、様々な方が利用しやすいユニバーサルな施設づくりに更に取り組んでいきたいと考えています。

 

■UD対談(三浦 研氏 山下純一氏,深田美知子氏,安田智博氏)

 

車椅子利用者であり、かつ視覚に障害がありながら、ボーカル&ハーモニカ(ブルースハープ)奏者としてご活躍の山下純一氏、UD映画上映に取り組んでおられる「声のシネマTOMO」の深田美知子氏、視覚に障害がありながら、尺八奏者で放送部インストラクターとして活躍されている安田知博氏に、三浦助教授を交えたメンバーで、UD対談をしていただきました。障害当事者と研究者、ボランティアで繰り広げられた対話の中で、重複障害者にとっての表示位置の問題から、副音声・字幕入り映画の製作に至るまで広範な課題が提起されました。また、建築の専門教育カリキュラムの中に視覚障害への指導内容が全くないこと、デザインをする側と当事者とのギャップがまだまだ大きいこと、商品開発など、ユーザーの側の意見やニーズが配慮されずに作られていることがまだあることなどが課題として議論されました。

 

対談風景
対談風景

田さんの司会で対談する、三浦教授、深田さん、山下さん

 

■UD映画の上映報告(深田美知子氏)

 

UD映画のボランティア上映に取り組んでおられる「声のシネマTOMO」の深田美知子さんによるプレゼンテーションをしていただきました。UD映画とは、聴覚に障害のある人、視覚に障害のある人も、障害のない方と同じように映画を楽しめるようにしようとするものです。このため、日本語の映画に字幕と副音声を付けて上演します。DVDなどでは、そういうものも出始めていますが、TOMOの特徴は、過去の映画だけでなく、上映中の映画をリアルタイムでUD上映することです。この日も、上映中の映画である「フラガール」の一部をデモンストレーション上映していただきました。更に、字幕は障害のある人だけでなく、高齢者にとっても映画を理解しやすいと好評だそうです。また、副音声も映像からは気が付かない点を教えてくれる場合もあるそうです。このような活動が一日でも早くあたりまえになってほしいと思います。

 

デモンストレーション風景
上映風景

深田さんからの説明とデモンストレーション上映。場内には副音声も流れました。

 

■尺八演奏(安田知博氏)

 

尺八奏者で放送部インストラクターとして活躍されている安田知博さんに、コーナーの総合司会だけでなく、尺八の演奏もして頂きました。安田さんは盲学校在学中の10歳のときから尺八を始め、都山流尺八師範となり、2003年には全国邦楽コンクール優秀賞受賞(尺八部門1位)された方です。また、尺八だけでなく、持ち前の「いい声」を生かして、NHKラジオ第2の福祉番組「共に生きる」に、司会者としてレギュラー出演されたり、また第70回記念選抜高校野球大会の式典アナウンスなど多方面で活躍されています。当日は、「鹿の遠音」と「ハナミズキ」の2曲を演奏して頂きました。その澄み渡る、かつ伝統的な音色に、観客もうっとりしていました。会場の喧騒が忘れられるひと時でした。

 

尺八を演奏する安田さん。
尺八を演奏する安田さん。

演奏する安田さん。会場はその美しい柔らかな響きに包まれ、聴衆は大いに魅了されました。

 

珍獣王国外部サイトへリンクしますライブ(山下純一氏,篠原 裕氏)

 

UD対談でお話頂いた、山下純一さん率いる珍獣王国のライブをして頂きました。珍獣王国は山下さんとギタリストの篠原 裕さんとのユニットです。山下さんは、「おもしろければオールオッケー」という信念の下、自らの世界観を人間感覚あふれる音で表現されています。手にも障害がありますが、持ち方や奏法を自分なりに工夫しながら、すばらしい音色を聞かせてくれます。篠原さんも学生時代からブルースギターをマスターされ、時には激しく、時にはやさしく演奏を聞かせてくれます。二人の息はまさにぴったりで、「逆境じゃ最強」、「ハッピー」など、素晴らしい曲と演奏を聞かせてくれました。

 

珍獣王国演奏風景

ぴったりと息の合った珍獣王国

山下さんのパーカッション映像

 

演奏の合間には、トークもして頂きました。珍獣王国さんは各地でのライブのほか、学校などへの講演活動もされています。障害者問題をその独特なセンスによる笑いと音楽を交えながらのステージで身近なものに感じてもらい、それらを考えるきっかけにしてもらっているそうです。この日も聴衆を前に、そのユニークな語り口で、笑いを誘いながら、障害者問題やユニバーサルデザインについて話をして頂きました。

 

珍獣王国の演奏風景

暖かく、またパワフルにブルースハープを演奏

篠原さんの演奏風景

篠原さんのあざやかなソロ

市民のためのわかりやすいユニバーサルデザイン講座

 

(主催 京都市 講師 森本一成 みやこユニバーサルデザイン審議会委員 京都工芸繊維大学教授外部サイトへリンクします

 

京都市みやこユニバーサルデザイン推進条例を例にして、ユニバーサルデザインの説明がありました。ユニバーサルデザインとはすべての人ができる限り利用しやすいデザインにすることをめざす考え方で、あらゆる人々が暮らしやすい社会の構築に貢献するためには、UDの重要性を広く発信することが必要で、特に、UDの推進には「おもてなし、思いやり、支えあい」の精神を脈々と引き継いでいる京都の牽引力が期待できるとのことでした。そのためには、国際会議のテーマでした「さりげなく、大胆に」行うことが推進のきっかけになるのではとの指摘がありました。また、会場に展示されていた一部の製品を示してUDの紹介がありました。UDの推進には、使い手と作り手の対話や実践そして実現が必要になりますが、展示場を見学するときに次のことに着目して、見学あるいは質問してみて欲しいとのことでした。「機能の代行のみを重視していないでしょうか。」「社会的不利の解消を視野に入れているでしょうか。」「ユーザーの気持ちを支えているでしょうか。」

 

シャンプーのギザギザ画像

シャンプーのギザギザの開発

簡単取り外しマグネット画像

楽な力で取りはずせるマグネット


くらしにやさしい ものづくりまちづくり 京都消費者大会報告

実地調査風景画像

(主催 コンシューマーズ京都外部サイトへリンクします

 

第37回消費者大会がめざしたもの
コンシューマーズ京都では毎年1回、消費者の願いを集めて、くらしに密着したテーマを決め、ともに考え、行動する消費者大会を実施します。これまで、食料間題、環境問題、平和、税金等々、食やくらしの安全間題を取り上げながら、私たち市民・消費者は新しい21世紀をどう生きたいか、くらしたいか、そのためには消費者団体はどんな役割を果たすべきか等を考えてきました。今年は、第2回国際ユニヴァーサルデザイン会議が京都で開かれることにちなんで、第37回大会のテーマを「ユニバーサルデザイン(以下UD)」と決めました。障害のある人、高齢者、こども、妊婦さん、外国の人、さらに男でも女でも、だれでも、どこでも、いつでも手に入れ、使いやすいユニバーサルなものや杜会こそ私たちが求める21世紀の杜会だと考えたからです。

 

報告する事務事務局長、IAUD理事 吉浜万蔵さん

 

まず「UDとは何か」を、一般市民・消費者とともに学びました。
行政や企業ではどのように考え実践しているのか、サントリービール工場、積水ハウスの納得工房、北野天満宮など現地へ見学訪間を行いました。更に自分たちで実際に街に出て道路や店舗の調査をしてまわりました。いずこも、くらしやすい杜会をめざして一生懸命です。その過程で、心やさしい企業や人々にも出会いました。しかし、いずこも、まだまだ発展途上です。その集大成が9月30日の第37回消費者大会でした。
京都コーナーでは、この消費者大会の内容の報告や市民が選ぶUD製品投票結果の報告、企業からの取組報告などを行いました。

 

UD事例報告をする大阪ガス
「市民・消費者は、この運動に積極的に参画していきましょう。行政・企業そして消費者等の協力・協同すなわち協働こそがUDの輝く社会を実現していくことになる」とコンシューマーズ京都は考えます。最後に、御講演頂いた、主婦連合会参与の清水鳩子先生の御言葉で締めくくります。
「私たち自身がUDについて知ることから発し、『こんなふうだったら、もっと使いやすい』などと、どんどん意見を行っていく、そしてUDを『企業や行政を評価するものさしの一つ』として位置づけていくとおもしろいと思っています。」

第26回京都デザイン会議

 

(主催 社団法人京都デザイン協会外部サイトへリンクします、京都デザイン関連団体協議会)
(後援 京都府)

 

京都デザイン協会及び京都デザイン関連団体のメンバーの皆さんに、デザインの専門家としての立場から、京都のユニバーサルデザイン(以下UD)について意見交換をして頂きました。
その中では、「できるだけ多くの人が利用できる製品、建築、空間をデザインすること」であるUDは私達の日々のデザイン活動や身の回りの「モノ」の中にも見受けられます。又、京都の伝統的な町家の中にある格子や床几は、多くの人にわりやすく、誰もが使えた空間であり「モノ」でもあります。他の様々な伝統の分野にも多く見られます。つまり京都にはUDの土壌があるということ。これを出発点に活発な議論を展開されました。

 

パネル画像

 

まとめとして、
○UDとは何なのだろうということを京都のデザイン界の皆さんが意識的にとらえていくこと。
○この国際ユニヴァーサルデザイン会議が普段の活動をもう少し意識的に考えていくきっかけにしていく」こと。
○京都におけるデザインのあり方を考えるうえで、UDというものも含めて検討し協議していくことを、今日をスタートにしたいということ。
という結論で締めくくりとなりました。

 

(出席者等)
パネラー:荒川朱美 京都造形芸術大学教授(建築デザイン)
北條 崇 京都精華大学非常勤講師(プロダクトデザイン) 進  行:大石義一 京都造形芸術大学教授(建築デザイン)
京都デザイン協会理事

 

討論風景画像

パネラーによる熱心な議論

討論会場全景画像

熱心に聞き入る客席の皆さん

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京都市 保健福祉局障害保健福祉推進室

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