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わかりやすい印刷物のつくり方6

ページ番号179101

2021年11月5日

カラーユニバーサルデザインをはじめよう !

今なぜカラーユニバーサルデザインが重要なのか?

 カラー印刷技術の発達で,つい数年前まで白黒が当たり前だった新聞・雑誌・教科書,一般書籍,地図や案内図などがみるみるカラフルになり,色を使って情報を伝えることが多くなっています。 そのため,色弱者が情報を読み取れずに不便を感じるケースが増えています。 これを解決するのがカラーユニバーサルデザインです。 色を上手に使い,なるべくすべての人に美しく感じられるカラフルなデザインを創りつつ,なおかつ情報をきちんと伝えることが可能になります。

 

※以下の事例は,C型(一般色覚)と特に見え方に差のあるP型の強度を参考に出しています。

 

代表的な工夫例を具体的に紹介します。

事例(1) 赤と黒の組合せ

×悪い例 <問題点>赤文字と黒文字が同じように見え強調していることが伝わりにくい。 ○良い例<改善点>赤文字を朱色にして見分けやすくし,書体の太さを変えて,協調する。
補足 その他の工夫例 ・赤文字はそのままで下線をひく ・ふちくくりにする ・背景に目立つ色を着色する

事例(2) 地図

×悪い例<改善点>避難所(施設)のオレンジと黄緑が同じように見える。経路の線が似たように見え,見分けにくい。 ○良い例<改善点>見分けやすい配色にし,色の境界を線でふちどる。避難所(施設)や経路名を地図に直接記載する。経路の線種を変える。
補足 その他の工夫例 ・色への配慮だけでなく,形を工夫し,色名や文字などを補足すると情報がよく伝わります。 ・図や写真の上に文字がある場合も見づらくなることがあるので注意しましょう。

事例(3) 棒グラフ

×悪い例<問題点>生産量と輸入量の境界がわかりづらい。凡例の生産量と輸入量が見分けにくい。(異なった色であっても同じ明度や彩度の場合,(彩度の低い「水色とピンク」や「黄色と黄緑」など),見分けることが難しいときがあります) ○良い例<改善点>明るく淡い色の組み合わせは避け,なるべく色鮮やかな色を使用する。色だけでなく,点網掛けや線網掛けを加える(ハッチング)。領域の境界を罫線や空白で区分けする。凡例は,各領域に直接記入するか各領域を指し示す。
補足 その他の工夫例 ・見分けしやすい色であれば,ハッチング(網掛け)や区切りの必要はなく,凡例が離れていてもかまいません。 ・多くの色を組み合わせするより,同系色で濃淡をつけるのも有効です。 ・モノクロでコピーをしてみて,コントラストがはっきりわかるようなら,誰にでも区別しやすいです。

事例(4) 折れ線グラフ

×悪い例 <問題点>それぞれの線が似たような色に見え,見分けにくい。 ○良い例 <改善点>線は見分けしやすい配色とし,太くする。実践や点線などを組み合わせる。マーカーはなるべく大きく,形状を変える。

事例(5) カレンダー

×悪い例 <問題点>休日と平日が見分けにくい。 ○良い例<改善点>休日を朱色にし下線を引く。
補足 その他の工夫例 ・休日を赤色にする場合は,下線を引くなど平日と見分けやすいようにしましょう。 ・土曜日の青色が濃すぎると,平日の黒と差がなくなるので注意しましょう。

事例(6) 色の組合せの事例

×悪い例 ○良い例

 

カラーユニバーサルデザインの支援ツール(道具)

 色弱者の色の見え方をシミュレーション(模擬実験)するコンピュータソフトが何種類か登場しています。製品や施設の写真をこれらのソフトを使って処理すれば,一般色覚者でも色弱者の色の見え方を疑似体験でき,既存の配色の問題点を調べたり新しいデザインを考えたりするために極めて有効なツールとなっています。
※ソフトは無償でダウンロードできます。
http://www.cudo.jp/simulation/index.html外部サイトへリンクします
 その他,色弱模擬フィルタも有効なツールのひとつです。

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保健福祉局保健福祉部保健福祉総務課
みやこユニバーサルデザイン推進担当
TEL 075-222-4161 FAX 075-251-2940
(障害保健福祉推進室内)

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