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微生物部門の紹介

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2024年2月5日

京都市衛生環境研究所:微生物部門

 京都市衛生環境研究所の微生物部門は、感染症担当、食品衛生担当の2つの担当で業務を行っています。

 私達の身の周りには、多くの微生物(細菌、ウイルス、真菌類)が存在しています。「微」生物の名のとおり、非常に小さく、肉眼では見ることができません。大きさは細菌だと約1μm~10μmで、光学顕微鏡を使って確認されています。しかし、ウイルスの大きさは約20nm~200nmとさらに小さく、電子顕微鏡を使わないと見ることができません。

微生物の大きさ比較

 微生物の多くは人間に影響を与えるものではありませんが、中には人間の健康を害する原因となる微生物(病原微生物)がいます。微生物部門ではそれら微生物の検査及び調査研究を行うことによって、感染症の拡大防止、食中毒病因物質の究明、食品衛生対策、環境衛生対策に役立てています。

 また、京都市感染症情報センターとして、京都市内での感染症の患者発生状況や病原体の検出情報について、市民の皆様や医療従事者に向けて情報発信を行っています。

感染症に関する検査

 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以下、感染症法という)で定められている各種感染症について、行政機関(保健所等)からの依頼により検査を行っています。三類感染症(腸管出血性大腸菌や細菌性赤痢等)や、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、麻しんや風疹及びデングウイルス等はこのような形で検査を行っています。その他には、社会福祉施設や保育所等で感染性胃腸炎の集団発生が起きたときに、その原因を調査するためのウイルス検査を行っています。

 感染症法に基づき実施する「京都市感染症発生動向調査事業」において、病原体検査を行っています。同事業では、定点医療機関の協力により収集された検体から病原ウイルス・細菌の分離・検出を行っています。分離・検出された病原体は、病原性や感染力などの解析に役立てています。また、一年を通じて検査(調査)を行うことで、感染症の流行を予測する一助となっています。

 これらの検査で分離、検出された病原体の情報は国へ報告し、全国的な感染症対策に役立てられています。

食品に関する検査

 京都市食品衛生監視指導計画に基づき、市内に流通する食品の微生物検査を行い、食品の安全性確認を行っています。

 食中毒発生時には食中毒起因病原微生物を対象として糞便や食品等の検査を行います。必要に応じて免疫学的検査や遺伝子解析を実施するなど、感染源の解明の一翼を担っています。

その他

 衛生的な生活環境を確保するため、浴槽水やおしぼり等の生活衛生に関する細菌検査や、河川水、事業場からの排水等の環境衛生に関する細菌検査も行っています。

京都市感染症情報センター

 京都市内の感染症発生動向について掲載しています。

 詳細はこちらからご確認ください。

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お問い合わせ先

京都市 保健福祉局医療衛生推進室衛生環境研究所

電話:075-606-2676

ファックス:075-606-2671

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