光化学スモッグについて
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2024年8月28日
1 光化学スモッグ発生のしくみと環境基準
自動車の排出ガスや工場のばい煙等に含まれる窒素酸化物とVOCs(揮発性有機化合物)が,太陽からの紫外線を受けて化学反応を起こすと,光化学オキシダントと呼ばれる物質が発生します。この光化学オキシダントがある濃度以上になると,白くモヤがかかった「光化学スモッグ」と呼ばれる状態になることがあります。
本市の場合は,市内での発生量に加え,大阪方面で排出された汚染物質が大阪湾からの海風に乗って運ばれ,影響を受けることが多く,そのため時間的にも午後からが高濃度となります。
これらの反応機構は,非常に複雑で,気象条件に大きく左右されやすいものですが,次のような気象条件のときに発生しやすいといわれています。
(1) 天候-晴れ,又は薄曇り
(2) 気温-高いとき
(3) 風向-南西の風
(4) 風速-弱いとき
例えば,夏期に遠くの山やビルがかすんで見えるようなときは,光化学スモッグが発生していることが多いので注意が必要です。
人が健康で快適に暮らすための環境基準は,光化学スモッグの原因物質である光化学オキシダントについて定められています。
基準値は,昼間(5時~20時)の1時間値が0.06ppm以下の濃度であることとなっています。
1年間の評価は,年間にこの値を1回も超えなかったときのみ「達成」と評価しますが,過去から「非達成」が続いています。
また,1時間値が0.12ppm以上となり,その状態が継続すると考えられるときには,光化学スモッグ注意報等が発令されます。
2 光化学スモッグの監視体制
京都市では,市内9箇所にある大気常時監視測定局で光化学スモッグの原因物質であるオキシダント濃度を常時監視しています。
毎年,光化学スモッグが発生しやすい気象条件となる5月から9月にかけて,平日,休日を問わず緊急時連絡体制をとっています。
注意報等が発令された場合には,ファクシミリにより,市内の区役所,保育所,小中学校,動物園等へ一斉に連絡するとともに,電話連絡網により市の関係機関等にお知らせしています。
市民の皆様には,区役所,小中学校に掲げる立看板,垂幕や市役所前の掲示板及びマスコミ等を通じてお知らせしています。

オキシダント自動測定機
3 光化学スモッグ注意報等が発令されたときの注意点
注意報等が発令された場合は,次のことを守ってください。
(1) 屋外になるべく出ない。
(2) 過激な運動をしない。
(3) 自動車をできるかぎり使用しない。
4 被害発生時の対応
光化学スモッグによる主な被害の症状は,
(1) 目がチカチカする。
(2) のどがいがらっぽい。
などです。
症状が出たときは,
(1) 室内の涼しいところに入り,安静にする。
(2) 目を洗ったり,うがいをする。
などの応急措置を行えば,症状は改善されます。
症状が軽減しないようであれば,できるだけ早く病院や診療所で診察を受けてください。
また,被害が出た場合には,下記連絡先に連絡をお願いします。
| 連絡先 | 電話番号 |
平日 | 北部環境共生センター (管轄行政区)北区,上京区,左京区,中京区,右京区 | 075-701-9800 |
南部環境共生センター (管轄行政区)東山区,山科区,下京区,南区,西京区,伏見区 | 075-671-0511 | |
環境政策局環境企画部環境保全創造課 | 075-222-3955 | |
土日祝日 | 環境政策局環境企画部環境保全創造課 | 075-222-3955 |
お問い合わせ先
京都市 保健福祉局医療衛生推進室衛生環境研究所
電話:075-606-2676
ファックス:075-606-2671