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2013年5月21日
明治期以降、上京区には映画館や映画撮影所が創設されるなど、黎明期の日本映画を支える地として重要な役割を果たしました。まちを行き交う多くの映画人や地域のみなさんが重なり合う中で、数多くの暮らしのドラマが生み出されました。今回は翔鸞学区を紹介いたします。
時代祭の先頭をゆく「維新勤皇隊」とは、幕末の鼓笛隊になぞらえたもので、当時は「山國隊」と呼ばれていました。その隊長は、丹波国山国出身の「藤野斎(ふじのいつき)」という人物です。今回は藤野斎氏と翔鸞学区との意外と思える関係についてご紹介いたします。
藤野斎氏は、日本映画の父と呼ばれるマキノ省三氏の父親です。彼は興行師でもあり上七軒を中心に義太夫の師匠をしていた「牧野やな」という女性との間に省三氏をもうけました。省三氏は母方の姓を継ぎました。成長した省三氏は、活動写真「本能寺合戦」を製作、その後「猿飛佐助」等の不朽の名作を残しました。藤野斎氏は山國隊の活動を詳細に記録し、その後、様々な人々によって補筆され『征東日記』として今に残っています。
「山國隊」にちなんだものとしては、北野天満宮本殿の西北の隅の「天狗山」と呼ばれる場所に、山國隊献納の石燈籠があります。合格祈願する牛祠があったところで、銘石としての「亀石」とともに残っています。山國隊は、上七軒で宴会をするなど、この地と深いかかわり持ちながら活動していました。
<市民しんぶん上京区版平成19年9月15日号に掲載>
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