他の山鉾は、珍しいもの、新しいものを採り入れ、より立派なものへといった考え方に立っていたので、装飾に統一性のないものが多いのですが、この伯牙山は唯一中国風に統一された珍しい山です。前掛は中国明代の名品で、水引や胴掛、見送などは、日本製のものであっても図柄は中国風と、すべてが山の趣向に合わせ調和が図られた山です。
伯牙山の由来は、山鉾の魅力細見・山鉾由来記のページをご覧ください。

上下に詩文、中央に仙人遊楽図を配した有名な『慶寿裂』前掛。中国明代製。長寿の祝いに贈られる高級な金襴で、めでたい詩文を織り出した名品
伯牙山
全景の拡大写真(ファイル名:t10-b1.jpg サイズ:38.47 キロバイト)

怒りの内に悲しみを秘めた白哲高貴な容貌の御神体、中国の琴の名手『伯牙』。人形の頭に『金勝亭賽偃子』の墨書銘があり、寛政2年(1790)の作

京都西陣の柳絲軒製『三仙二仙女刺繍』見送。動的な雰囲気の異色作

中国明代(15世紀)の慶寿裂と昭和63年復元の新旧のお披露目。八坂神社にて
伯牙山
復元慶寿裂の拡大写真(ファイル名:t10-b2.jpg サイズ:41.54 キロバイト)

他と違い、房を内側に掛ける特異な形式の『舞楽風胡蝶』角房掛金具

『緋羅紗地押絵唐人物文』刺繍水引。楼閣や樹木、唐人物などを肉入押絵で立体的に縫い付けた特異なもの

伯牙山は戦後町会所がなくなったが、同町で200余年の歴史をもつ旧家、杉本家の表の間が飾り席となっているので、雰囲気ある宵山飾りが楽しめる

『三仙二仙女刺繍』見送。白鷺を抱く女仙人、孔雀を従える仙人などのドラマチックな図柄