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山鉾の魅力細見 -船鉾-

ページ番号11843

2013年3月22日

船の形をした独特の優美な容姿で人気の高い鉾

 

 「ふなぼこ」ではなく「ふねぼこ」と呼びます。神功皇后をめぐる説話により鉾全体を船の型にしています。宝暦年間(江戸中期)の傑作とされる「鷁(げき)」が船首を飾り、舵は豪華な黒漆塗青貝螺鈿細工でできています。船の上には様式美に富んだ屋根が置かれ、屋根の後の鳥居の帆柱のイメージを残す2本の幟(のぼり)が風にはためく姿は軍船らしく壮大で、かつ秀麗なシルエットを誇っています。

 

船鉾の由来は、山鉾の魅力細見・山鉾由来記のページをご覧ください。

 

全景の写真

文化文政の欄熟期後の天保7年に奔放な改変が行われ、単なる船形から美術品的な秀麗な姿になり今日に至る

 

 

 

下水引の写真

下水引は、同町出身で応挙門下の西村楠亭下絵の『金地雲龍文厚肉入刺繍』。極彩色彫刻かと思われる実に立体的で雄渾な名品。天保7年作

後姿の写真

船鉾の後姿。船鉾はその形ゆえ見送は小さいが、『綴錦龍に青海波』が舵の下にある

御神体の写真

御神体である神功皇后の人形、付けている面は、能面以前の古様を残す貴重なものであると同時に、その伝説から安産の霊験あらたかとして知られる

 

 

3神の写真

神功皇后を助ける3神。手前から『龍神』『鹿島明神』『住吉明神』。古事記に構想を得て作られた計4体の御神体。江戸前期、元和2年(1616)の銘がある

大蛇の写真

漆塗青貝螺鈿の『大舵』。狩野派鶴澤探泉下絵の精巧明快な寛政4年の傑作。船前の鷁とともに必見の装飾品

木彫瑞鳥の写真

船首を飾る木彫総金箔置の『鷁』という瑞鳥。長谷川若狭宝暦10年の名作。行手の波濤を睥睨する姿は実に美麗

『草花文刺繍』天水引の写真

平成4年に新調された『草花文刺繍』天水引。唐草文様が鮮やかな色調で伸びやかに繍い表されている

お問い合わせ先

京都市 下京区役所地域力推進室企画担当

電話:075-371-7164

ファックス:075-351-4439