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山鉾の魅力細見 -岩戸山-

ページ番号11855

2013年3月22日

『天の岩戸』の神話に取材 屋根に御神体を載せる曳山

 

 山と名付けられていますが、鉾と同様に車を付けた曳山です。室町末期に曳山に改造されたもので、その名残りとして、鉾頭の替わりに松を立てています。また、屋根に御神体を乗せる珍しい山としても知られています。屋根裏には今尾景年の晩年の力作絵画が、前後軒裏は景年の意思を受け継ぎ弟子の中島華鳳が描き上げた、師弟の絵の競演が楽しめる山でもあります。

 

岩戸山の由来は、山鉾の魅力細見・山鉾由来記のページをご覧ください。

 

 

全景の写真

前掛は中国で吉祥文とされる『唐獅子玉取文様』の中国緞通。天水引は『緋羅紗地鳳凰丸刺繍』、下水引は『金地鳳凰瑞華彩雲岩波文綴錦』。いずれも明治

 

 

胴掛と後掛の写真

胴掛と後掛は『段地十字花章緞通』。18世紀初頭にインドで製作されたもの。元文5年購入

見送の写真

染織作家、皆川泰蔵作の見送『ヴェネチア』。ロウ染の特徴を生かして表現された、昭和54年作の清涼感漂う見送

伊弉諾尊像の写真

大屋根にまたがる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)。大胆な発想で誕生した、岩戸山のシンボル

 

 

御神体の写真

岩戸山の御神体、右から手力男命、天照大神、伊弉諾尊が祀られた宵山飾り。岩戸山はその名が示すように、天照大神の日本神話を趣向にした山である

両側屋根裏の写真

両側屋根裏は、今尾景年73歳の作。金箔地に菊、木蓮、芍薬などを流麗な筆致で描いた『極彩色四季草花図』

軒裏絵の写真

軒裏絵は中島華鳳筆『鶴鴒図』。日本書記の国生みの話に因んだ絵柄。破風奥は金色の雲を背景にした山村光月作の彩色彫刻

屋根裏の草花図の写真

明治の日本画壇で花鳥画を得意とした今尾景年(1845-1924)の真髄を見せる屋根裏の草花図。必見の名作である

見送の写真

近年復元された見送『日月龍百人唐子遊文綴錦』。少し小型だが、生き生きとした愛らしい図柄が印象的な見送

お問い合わせ先

京都市 下京区役所地域力推進室企画担当

電話:075-371-7164

ファックス:075-351-4439