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山鉾の魅力細見 -郭巨山-

ページ番号11878

2013年3月22日

中国史話に題材を得る 屋根と乳隠しが唯一ある山

 

  乳隠(ちがく)しと日覆障子の屋根に特徴のある山です。他の山鉾は乳隠しを精巧に仕上げて欄縁に昇格させたのに対し、この山だけは鮮やかな乳隠しを残してその上に欄縁を飾るという独自の美意識を見せています。日覆障子は寛政(江戸後期)の頃から用いられ、遠目にも他の山と区別がつきます。上村松篁下絵の胴掛をはじめ、懸装品(けそうひん)の新調製作に意欲的な山でもあります。

 

郭巨山の由来は、山鉾の魅力細見・山鉾由来記のページをご覧ください。

 

全景の写真

昭和58年から左胴を飾る上村松篁下絵『花の汀』綴錦。日本画の胴掛と山台上の中国史話趣向とが不思議な調和を見せている

 

 

文字文刺繍見送の写真

漢学者芦北山橋本循の賦詠、裏千家家元千宗室書になる文字文刺繍見送。現在用いられている唯一の文字見送

平成3年新調の後掛の写真

平成3年新調の後掛のお披露目。通常は見送に隠れて見えないので、見送を付けずに巡行に参加。後掛の美と存在をアピール

御神体の写真

御神体の郭巨と童子。寛政元年(1789)木偶細工師の金勝亭利恭作で、木彫胡粉彩色。童子は小人形ともいわれ、江戸時代童子人形の特徴ある笑顔である

 

 

緞通『六人王』の写真

19世紀トルコ産の緞通『六人王』。イランの伝説的英雄6人を表したユーモラスで異色な近年から使用の前掛

欄縁下に付く乳隠しの写真

山の特徴である欄縁下に付く乳隠し。『金地彩色法相華文』の麗しい板絵で、細密な厚肉透彫の欄縁との対比美で互いを引き立て合っている。明治23年作

綴錦後掛の写真

平成3年に新調された『四条河原阿国歌舞伎図』綴錦後掛。四条河原で演じられた阿国歌舞伎を描いた古い絵が下絵

童子の1番上に着る衣装の写真

童子の衣装。1番上に着る『黒繻子地金糸綴附大形模様裲襠』大柄な模様が映える、現在のベストのようなもの

童子が裲襠の下に着る上着の写真

童子が裲襠の下に着る上着。『赤地蜀江錦筒袖ひだ飾附唐子衣装』。裲襠と共に可愛らしい独特の唐様衣装

お問い合わせ先

京都市 下京区役所地域力推進室企画担当

電話:075-371-7164

ファックス:075-351-4439