山鉾の魅力細見 -油天神山-
[2007年11月1日]
学問の神様、菅原道真を社殿に祀る山です。社殿両脇の随身の板絵は駿河台狩野家の祖、狩野益信の筆とされるものです。この山で素晴らしいのは、「宮廷宴遊図」見送で、その絵柄の少しとぼけた人物の表情が、巡行を見守る観客に愛嬌を振りまいています。この西洋風のタペストリーは、実は江戸末期に西陣で織られたものといわれており、謎に満ちた逸品です。
油天神山の由来は、山鉾の魅力細見・山鉾由来記のページをご覧ください。

前掛、胴掛は17世紀に作られた『雲龍文繻子地錦』で、3枚とも微妙に違う
油天神山
全景の拡大写真(ファイル名:t12-b1.jpg サイズ:38.67 キロバイト)

平成2年には豪奢な図柄の梅原龍三郎下絵『朝陽図』見送が新調された

日本製『宮廷宴遊図』毛綴。江戸中期に作られたものとは思えない傑作

『緋羅紗地百鳥図繍の縁付き雪中人物図繍』見送(部分)は、染織品として高い評価を受けているものだが、損傷が激しいため現在は使用されていない
油天神山
雪中人物図繍見送の拡大写真(ファイル名:t12-b2.jpg サイズ:38.71 キロバイト)

社殿を中心に装飾品が所狭しと並ぶ飾り席。左側の胴掛上部の『金地有職風円形文様刺繍』水引は、七宝文や唐草文などが50種程刺繍される緻密なもの