「ふなぼこ」ではなく「ふねぼこ」と呼びます。神功皇后をめぐる説話により鉾全体を船の型にしています。宝暦年間(江戸中期)の傑作とされる「鷁(げき)」が船首を飾り、舵は豪華な黒漆塗青貝螺鈿細工でできています。船の上には様式美に富んだ屋根が置かれ、屋根の後の鳥居の帆柱のイメージを残す2本の幟(のぼり)が風にはためく姿は軍船らしく壮大で、かつ秀麗なシルエットを誇っています。
船鉾の由来は、山鉾の魅力細見・山鉾由来記のページをご覧ください。

文化文政の欄熟期後の天保7年に奔放な改変が行われ、単なる船形から美術品的な秀麗な姿になり今日に至る
船鉾
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下水引は、同町出身で応挙門下の西村楠亭下絵の『金地雲龍文厚肉入刺繍』。極彩色彫刻かと思われる実に立体的で雄渾な名品。天保7年作

船鉾の後姿。船鉾はその形ゆえ見送は小さいが、『綴錦龍に青海波』が舵の下にある

御神体である神功皇后の人形、付けている面は、能面以前の古様を残す貴重なものであると同時に、その伝説から安産の霊験あらたかとして知られる
船鉾
御神体の拡大写真(ファイル名:t06-b2.jpg サイズ:38.74 キロバイト)

神功皇后を助ける3神。手前から『龍神』『鹿島明神』『住吉明神』。古事記に構想を得て作られた計4体の御神体。江戸前期、元和2年(1616)の銘がある

漆塗青貝螺鈿の『大舵』。狩野派鶴澤探泉下絵の精巧明快な寛政4年の傑作。船前の鷁とともに必見の装飾品

船首を飾る木彫総金箔置の『鷁』という瑞鳥。長谷川若狭宝暦10年の名作。行手の波濤を睥睨する姿は実に美麗

平成4年に新調された『草花文刺繍』天水引。唐草文様が鮮やかな色調で伸びやかに繍い表されている