中国の故事が鉾命名の由来で、それにより昔は「かんこくぼこ」と呼ばれていました。インド緞通や中国緞通の胴掛、弘法大師筆になる見送、明治画壇の巨匠、今尾景年筆の屋根裏絵画、近世の染織家、山鹿清華や皆川泰蔵の懸装品(けそうひん)など、時を超えて世界中から集められた優れた装飾品の多い鉾です。なかでも重要文化財の前掛は函谷鉾の至宝です。
函谷鉾の由来は、山鉾の魅力細見・山鉾由来記のページをご覧ください。

前面一杯に重要文化財の16世紀末ベルギー製タペストリーが掛けられた、函谷鉾の辻回し風景。欄縁金具は近年の作
函谷鉾
辻回し風景の拡大写真(ファイル名:p02-b1.jpg サイズ:42.13 キロバイト)

染織作家、山鹿清華(1885~1981)の図案製織による手織錦『群鶏図』下水引。右下に銘が織り込まれているが、力強さと魅力に満ちた近年の名品中の名品
函谷鉾
鹿清華群鶏図の拡大写真(ファイル名:p02-b3.jpg サイズ:34.66 キロバイト)

現代の名作として高い評価を受けている下水引『群鶏図』。構成、配色の妙を見せる作品。昭和12年製作の毛織錦。鶏の様々な姿態が織り表されている

山鹿作の下水引と、インド緞通、中国緞通3枚継ぎ胴掛の和洋の調和美

平成4年に350年ぶりに復元新調され、色鮮やかに蘇った胴掛『虎に梅樹図』

寛永18年(1641)調の中国緞通を復元した、ユーモラスな『玉取獅子』胴掛

稚児の一条実良(明治天皇の皇后の兄)ができなくなったので、実良をモデルに稚児人形第1号の『嘉多丸(かたまる)』が誕生

くじ改めの場では、役員が1列に座り儀式を見守る。鉾は後で待機する

仏師七条左京作の写実的でモデルと等身大の稚児人形。町会所飾りの姿

天井軒裏『金地彩色鶏鴉(けいあ)図』。明治日本画壇の旗手、今尾景年が雌雄の鶏を写実的に描き上げた優品

源氏蝶を極彩色で表し金箔を置いた非常に珍しい木彫りの角房掛である

『エジプト天空図』見送の裾金具。エジプトを象徴する動物を表し、トータルな美しさが図られている

現在用いられている染織作家、皆川泰蔵作の『エジプト天空図』見送。裾金具も氏の下絵。麻地に天然染料で描かれた、雄大でロマンあふれる見送といえる

三筆の1人、弘法大師筆といわれる『金剛界礼懺文』を天保年間に模織した見送。文字柄見送は非常に珍しい