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第10回「京都市道徳教育振興市民会議」概要

ページ番号6499

2008年2月12日

 

日  時 平成14年12月6日(金) 10:00 ~ 12:00
場  所 京都市子育て支援総合センターこどもみらい館 第2研修室

出席者

【委 員】
牛尾 誠三  京都市立中学校道徳研究会会長・京都柳池中学校長
小野山正彦  京都新聞社論説委員長
皆藤  章   京都大学大学院教育学研究科助教授 【副座長】
梶 寿美子  市民公募委員
小寺 正一  京都教育大学副学長 【座長】
高田 道弘  市民公募委員
中井 隆栄  (社)京都青年会議所理事長
中野 悦子  平成12年度京都市中学校PTA連絡協議会副会長
藤本奈々子  平成12年度京都市小学校PTA連絡協議会副会長
正木 隆之  人づくり21世紀委員会副幹事長
         (財)京都ユースホステル協会事務局長
迫田 敏暉  京都市教育委員会教育次長

【専門員】
村田 喬子  京都市立永松記念教育センター研究課主任研究員

【教育委員会事務局】
向井宣生指導部担当部長,森田正和学校指導課長,佐藤卓也永松記念教育センター指導主事



1 報告「道徳教育1万人市民アンケート」について

・ 前回の会議を受けて,「京都市道徳教育振興市民会議 ~「毎日での生活のことについて」京都市民22,327人の声~」とタイトルもかなり柔らかくなったが,まだ固い。例えば,「「毎日の生活でのことについて」京都市民の道徳観 京都市道徳教育振興市民会議」としてはどうか。会議の名称は表紙の下部でいいのではないか。

・ タイトルとしては,「道徳教育1万人市民アンケート」にすべきだ。サブタイトルを何か考えるべきだ。

・ 「京都市民の道徳観」では,すべての京都市民の道徳観に見える。22,327人という数字を入れることで,解決できるのではないか。

・ 小学生からお年寄りまでが参加した22,327人という数は,京都市民全体の70分の1にも当たり,その大きさは意味のあるものではないか。多数決で,偏りのある価値判断はいけないが,このようないろいろな考えがあるという意味でも踏まえるべきだ。

・ 「~の声」より,「~の意識と行動」としてはどうか。

・ アンケートを協力してくれた人に報告はするし,アンケートに反対の人もいたことも踏まえるし,参加したかったのに参加できなかった方にも報告したい。

・ 中学生で低くなり,高校生で意識が上がる項目があるので,そこの背景を考えるべきだ。

 

2 提言作成に向けて

・ 「共に生きるための道徳教育」,「しなやかな道徳教育」というこの2つのフィルターを通して,行動提起の取捨選択を行っていかねばならない。

・ この会議の位置づけや対象を考えると,次代を担う子どもに提言することは大切なので子どもへの項を起こすべきだ。大人の反省に立って,子どもへの呼びかけは必要だ。

・ 子どもも中学に上がる頃には道徳観が備わってなければならないと私は考えるので,子どもも大人に向けての提言に含めてもいいのではないか。

・ ウエイト的には今までの会議の内容を踏まえ,家庭を重視せざるを得ない。

・ 「道徳」ではなく「道徳教育」への提言という教育の枠組みで考えると,家庭や学校の中で,親が子どもにどういうメッセージを発信していくかを考えねばならない。例えば,経済情勢が悪化してどうしようもなくなった時に,親は子どもに期待を伝えることはできても,主体的に判断するのは子どもでなくてはならない。小さいときから教育全体の枠組みを考えることが大切だ。

・ 大人が子どもの居場所を作っていると考えているので,子どもにこれだけは守らなければならないというものを提言すべきではないか。

・ 大人のすべて指示どおりに子どもが動くわけではないので,自分で主体的に判断できるようになることを子どもに願う内容も盛り込みたい。

・ 子どもへのしつけの中で,10歳までは親が子どもと「共に学ぶ」ことを経験し,それ以降は子どもが主体的に判断するようになり「共に育つ」ということが必要になる2段階を経験する。この両方が合わされば,「共に生きる」ということになるのではないか。

・ 子どもの項については,何らかの形で織り込む方向で考える。・ 多様な人が住んでいる地域なので,多様性を認めまとまりあうことが大切だ。

・ 「しなやかな道徳教育」という表現は,会議の委員には分かるが,果たして一般の人には分かるだろうか。もっと説明をつけるべきではないか。

・ 地域で子どものための企画をしてもなかなか人が集まらなくなっているので,地域ぐるみを実現できる行動提起を盛り込むべきだ。

・ 私の知っている学校では,歩きたばこ禁止の張り紙をすると,先生がたばこをすわなくなってくる。すると,それを見た生徒が家で親にたばこをやめるように言う。学校や家庭や地域が共に育ってきている。そういうことをイメージして,取り組みたい。

・ いろいろな団体が家庭・地域を育むためのイベントをするが,年に1回や2回の行事では根付かない。そんなことより日常できることからするべきだ。例えば,普段,地域で大人から子どもに簡単なことから声を掛けることから始めて,何回も行うことで心のつながりができ根付く。地域で共に暮らしていくという意識を持たせるべきだ。

・ 地域の関係作りのため,たばこのポイ捨て禁止とか誰もができるささいなことから始めてはどうか。

・ 昔は地域での関係を守っていないと生きていけなかったし,自然とできていた。ところが今は,地域で関係を結んで得になることが見えないと動かない。その流れの中で,昔のように言っても聞かないので,地域の存在理由を考え,今の社会に必要だということを分かるように説明しないと無理だ。

・ こういった失われた地域社会を網羅するのが,マナーであり,モラルである。そういうのが失われつつある流れをどうするかを含めて考えねばならない。

・ 昔,われわれが育ってきたときの地域のまとまりがなくなっている。そういった地域をどう再構築していくかを考えねばならない。

・ 子どもに発信することは必要だが,親から子どもに期待するというスタンスではなく,子どもには主体性があり,責任ある市民として発信すべきだ。 

 

3 その他今後の活動内容等

・ シンポジウムは,なるべく少ない人数で行うべきだ。

・ 道徳教育振興市民会議の取組を多くの市民に報告し,道徳教育について考えるきっかけとするために,ニュースの作成を行うこととなった。

・ 次回会議については,1月10日(金)午前に実施されることとなった。

 

 

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お問い合わせ先

京都市 教育委員会事務局指導部学校指導課

電話:075-222-3808

ファックス:075-231-3117