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第5回「京都市道徳教育振興市民会議」概要

ページ番号6470

2008年2月12日

日  時 平成14年3月8日(金) 14:30 ~ 16:30

場  所 京都市子育て支援総合センターこどもみらい館 第2研修室

出席者

【委 員】
牛尾 誠三  京都市立中学校道徳研究会会長・滋野中学校長
小鴨梨辺華  能楽金剛流師範
(リベッカ・ティール)
小野山正彦  京都新聞社論説委員長
皆藤  章  京都大学大学院教育学研究科助教授
梶 寿美子  市民公募委員
北村 昌夫  (社)京都青年会議所専務理事 (中井委員の代理出席)
小寺 正一  京都教育大学副学長 
高田 道弘  市民公募委員
中野 悦子  平成12年度京都市中学校PTA連絡協議会副会長
橋本三千代  市民公募委員
藤本奈々子  平成12年度京都市小学校PTA連絡協議会副会長
正木 隆之  人づくり21世紀委員会副幹事長
         (財)京都ユースホステル協会事務局長
迫田 敏暉  京都市教育委員会教育次長

【専門員】
村田 喬子  京都市立永松記念教育センター研究課主任研究員

【教育委員会事務局】
生田義久指導部担当部長,向井宣生学校指導課長,宮本昌昭学校指導課担当課長

1 「京都市道徳指導資料集~ゆめいっぱい~」報告
 教育委員会事務局の 山田 修 永松記念教育センター指導主事から,「京都市道徳指導資料集~ゆめいっぱい~」についての報告及び意見交換が行われた。

・ 他の市でもこういった資料は,作っているのか。

・ 他都市でも作成しているが,35もの資料があるのは京都市のみである。

・ 中学校でもこういった資料を作る予定はあるのか。

・ まだ,できていないが,小学校での取組に刺激を受けて,中学校でも作り始めている。

2 意見交換

(1) 道徳アンケート調査の実施
 - 皆藤副座長より「道徳アンケート」の提案がなされた。-

(2)提言に盛り込むべき事項について
 - 小寺座長より提言作成に向けての提案がなされた。-

・ このアンケートの目的が何なのか。そして,提言にどう盛り込むのかという観点で考えた。子どもや大人が普段,何を考えどう動いているのか。どう意識しているのか。思いと行動との違いはなぜ起こるのか。そのギャップから,問題点を考え,提言に結び付けたい。前回,承認していただいた,現代の社会における道徳観として,お互いが共有できるものは何か。児童・生徒・保護者,地域などが道徳教育に期待するものを探るという2つの柱から先ほどの観点をもとに,アンケートの大枠を今日は皆さんに考えていただき,骨組みを固めたい。

・ 「意識」と「行動」の両面からギャップがあることを確認することは,もちろん有効だが,それだけではなく,意識面だけの傾向を確かめれば面白い。

・ 可能だろう。「意識」と「行動」を対照させるだけでは無いだろう。

・ 「他人との関わり」を重点的に取上げたい。例えば,電車の中でも年寄りが来ると席を譲るが,平気で入口を開けない子どもも多い。障害のある人にとっては,そちらの方が大問題なので,取り上げるべきだ。

・ 携帯電話のマナーについては,ぜひ聞きたいのだが,現在中学校では教えたりするのか。

・ この前の調査によると,高校生で7~8割,中学生では3割持っている。学校では,「持ってはいけない」と指導しているが,現実には持ってきている。

・ 入試の諸注意にもなっている。自分の子どもも,塾の生き帰りは安全上のために持たせているが,基本的には認めていない。別の機会に持つ際は,できるだけ注意している。

・ 親が子どもの校則についてどう考えているかを聞きたい。例えば,携帯電話について,学校では,もってはいけないこととなっているのに,家に帰るとそれが持てるようになっている。先生も親に携帯を持たすなと言えないのでのではないか。

・ 優先座席について聞きたい。バスの優先座席はみんな開けたがるのに,優先座席以外の席に座ると譲らない意識が働く。中途半端に終わるものなら,作らないほうがいいのではないか。

・ 優先座席を作ることで,できれば他の席でも,譲り合う意識を高めようとしているのではないか。

・ ある電車みたいに,全座席を優先座席にするべきだ。

・ 地域社会で,子どもが老人に対してどう考えているかを聞くべきだ。

・ 「京都市の伝統や文化」について,いい質問がないですか。ワーキンググループでも考えたが,いい案が思い浮かばなかったので皆さんに考えていただきたい。

・ 子どもが18歳になるが,「くつをそろえなさい」とか,「挨拶をしなさい」といったことを今でも親から注意している。だから,大人にも,「挨拶をする」といった規範意識についての質問を入れるべきだ。

・ コマ回しを前に教えて欲しいと子どもにいわれたが,誰も大人が教えることができなかった。「伝統的な遊びを教えることができるか。」や「昔の遊びを教えることができますか。」といった設問を入れてはどうか。

・ 着物を着る機会が減っているので,「自分で着物を着ることができるか。」という設問を入れていただきたい。今,おそらく教えられるのもおばあさんの世代でしか無理ではないか。それも,年に1・2回の機会があればましなほうだろう。

・ 「おせち料理を作れるか」を聞くのも面白い。

・ 「地蔵盆」といった伝統行事を子どもがどう考えているのか。

・ 小学校の道徳教育の題材で使っている「ふろしき」でものを包むことを聞くのも面白い。

・ 「ふろしき」を題材にした授業を拝見したが,児童が新品のふろしきを持ってきている。やはり少なくなっているのではないか。

・ 「京都らしさ」として「おもてなしの心」を取り上げるべきだ。新任教員の研修で,いくつか行った。お茶会の研修の際には,お菓子というおもてなしの道具があり,生け花においてもそういうものだ。「おもてなしの心」が今の京都人に残っているかを聞きたい。

・ 子どもを教育することも大切だが,親を教育することも大切だ。

・ 「性」の問題を難しいが取り上げるべきだ。

・ 「学校の道徳教育」で習ったことがどう役立っているかを聞きたい。

・ 私が,大学の授業の中で,中学の道徳教育が役立っているかを聞くと,あまりいなかった。役立ったかというよりも,まともな道徳の授業を受けていないということが原因みたいだが。

・ 今の道徳教育の実態だと思う。ただし,道徳教育が必要だという意識はあるはずなので,それを聞くべきだ。

・ 「道徳教育」と「人権学習」は連動して考えているのか。この設問からは読み取れない。

・ 「道徳教育」と「人権教育」を区別しなければならないのだろうか。「人を大切にする」という意見は,どちらの教育にとっても大切なことではないか。

・ 「髪の毛を染める」「ピアスをする」設問の意図はいったい何か

。・ 最近の子どもの実態について,親がどのように考えているかが理解しきれなくなっているから聞く。意識と行動の実態を聞けるだけでもデータとしては大切だ。それと,この設問は親と子どもの意識のギャップがどれくらいでるかを見たい。

3 その他今後の活動内容等 次回会議は,5月24日(金)に開催されることとなった。

 

 

 

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京都市 教育委員会事務局指導部学校指導課

電話:075-222-3808

ファックス:075-231-3117