第2章 まちづくりの将来像
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2011年3月4日
絆で織りなす 住みよいまち上京
上京区は,日常生活の中に歴史に培われた知恵が息づき,地域での人々の絆も未だ健在です。これまでの知恵と絆に,若い人材を生かして,区民の皆さんとともにまちづくりを進めていきます。
先人の知恵を生かすまちづくり
平安京遷都以来1200年以上の歴史において,文学,美術,茶道,和菓子,西陣織,工芸等,様々な芸術や技術,文化が生み出され,今日まで受け継がれています。
また,人々の日常生活には,「しまつ」という考え方や「もったいない」の精神が息づいています。
このような,先人達が築きあげてきた知恵を,まちづくりに生かしていきます。
昭和40年から続く区民茶会
地域の絆を生かすまちづくり
今から140年前に誕生した日本初の公立小学校である番組小学校を基礎とした学区単位の自治は,今日でも区内の17学区に受け継がれ,防犯,防災から福祉に至るまで多様な活動を行っています。
今後とも,この学区単位での活動を維持・発展させるとともに,統合学区単位での活動や向う三軒両隣を単位とした活動など、少子化や高齢化の進展に柔軟に対応していくことで,地域の絆を守り,育み,まちづくりに生かしていきます。
安心・安全を支える地域活動
新しい力を生かすまちづくり
上京区には,現在1万人近い若者(20~24歳)が生活しているほか,同志社大学のキャンパス再編計画により,平成25(2013)年には新たに約8,000人の学生が多くの留学生とともに上京区で学ぶことになります。
また,今後10年間で,団塊の世代が仕事中心の生活から解き放たれる年齢を迎えます。
大学・学生や団塊の世代をはじめ,地域活動団体やNPOなどとの連携はもちろんのこと,これらのひとびとに対し,地域活動への積極的な参加を促すなど,新しい力をまちづくりに生かしていきます。
新しい力が期待される同志社大学
写真提供:同志社大学
テーマ別将来像「10年後も,こんなまちに暮らしたい」
上京区が直面する「まちづくりの基本課題」を踏まえて,「絆で織りなす 住みよいまち上京」を実現するために5つのテーマ別将来像を設定します。
テーマ1 自治と地域力 『多様な住民が地域活動を担うまち』
年齢・性別・国籍・障害の有無に関わらず多様なひとびとが人権を尊重され,お互いに顔が見える関係を築き,様々な形で地域活動を支えているまち
テーマ2 まちの安心・安全 『住民が守る安心・安全のまち』
ご町内での常日頃のあいさつやちょっとした気遣いで,誰もが安心して安全に暮らすことができるまち
テーマ3 福祉と健康 『ともに喜び,支え合うまち』
一人ひとりが住み慣れた地域でいきいきと活動しながら,相互に理解し合い,支え合って暮らし続けることができるまち
テーマ4 地域振興 『文化と伝統を生かした賑わいのまち』
これまで培ってきた歴史や文化が次代に引き継がれているだけでなく,大学等との連携によってチャレンジ精神に溢れた雰囲気が素敵なまち
テーマ5 環境 『暮らしの中で環境に向き合うまち』
「しまつ」の精神,「かど掃き」,「打ち水」など歴史に培われた凛とした暮らしが似合うまち