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京都市南区

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基本計画 --- 4つの重点プロジェクト2

ページ番号10761

2008年2月26日

2 暮らしを支える地域福祉のネットワーク

子育て交流会

子育て交流会


「ノーマライゼーション」とは、子どもも、お年寄りも、障害のあるひともないひとも、すべての人が、生活の安定を維持し、通常の社会生活を送ることができる社会がノーマル(正常)だとする考え方です。

 

基本的な視点と方向

 

 子ども、お年寄り、障害のあるひとをはじめ、すべての区民が、ノーマライゼーション*の実現と一人ひとりの生活の質の向上に向けて、お互いに支えあいながらいきいきと暮らせるまちを目指す必要があります。特に高齢化、核家族化や単身世帯の増加の中で、ともすれば孤立したり、社会的な支援を必要とする人々が増加しており、その対応が必要です。

 そのため、各種の社会福祉制度を、地域の要望に応じて運用することが必要であり、同時に、地域住民やボランティア、各種団体、関連分野の行政機関などが相互に連携を強めて、より高い水準の福祉サービス、区民一人ひとりの生活の質を向上させる支援体制をとることが求められています。

 南区は、とりわけ福祉の分野では、南区社会福祉協議会を中心とした、先駆的で独自性のある共同の取組が進められてきました。このような地域ぐるみの福祉活動では、優れた成果をあげてきましたが、高齢化だけでなく、少子化と子育ての困難化という状況の中で、区民が求める地域福祉の一層の充実を図る必要があります。

 

(1)子どもからお年寄りまで区民一人ひとりを大切にする地域支援の充実

 

【計画の考え方】

 南区は、福祉施設の整備も先行しており、南区社会福祉協議会を中心に南区独自のユニークな福祉活動の取組が展開されています。今後は、子ども、お年寄り、障害のあるひともないひとも区民一人ひとりが心身とも健やかに暮らせるよう、地域社会全体で支えあう仕組みづくりを充実します。また、お年寄りや障害のあるひとが社会の一員として積極的な社会参加ができるようまちのバリアフリー化を進めます。

 特に、核家族化や地域と家庭のつ ながりの希薄化が進み、親が子育ての経験や知識を得る機会が減少し、男女が共に自立し、またお互いに支援しあえる状況が完全に実現されていない中で、子育ての困難さを訴える状況が増えています。その結果、育児不安や子どもの虐待の事例が増加しており、子育てに対する支援が急がれます。

 

みなみやんちゃフェスタ

みなみやんちゃフェスタ

 

*計画の内容

● 若い世代の子育ての困難さを軽減するために、いろいろな世代との交流や親同士の交流の機会を創  出し、お互いの知恵や経験を伝えあう仕組みづくりと、これを支える子育てサポーターの育成を行政と各種団体との連携により進めます。

● 子どもの虐待防止などに向けて、「南区子ども問題連絡会」を中心に、子育ての困難さの軽減や虐待の早期発見・初期対応について、区民の知識の向上及び意識啓発を推進します。

● 子ども支援センター及び地域子育て支援ステーションの体制を整備し、これらを中心とした地域子育てシステムを構築します。

● お年寄りの生きがいづくりの一環として、各種団体やボランティアが協力する歴史探訪や案内、マップ・資料づくりなどをはじめとした、様々な文化と社会に関わる意義のある取組を進めます。

● 区ボランティアセンターなどが実施する研修や実践講座について、区民に周知するとともに、要望に応じたボランティアをコーディネートする人材の育成への支援を行います。

● 寝たきりにならないための予防など、区民の健康づくりの一環として、スポーツ活動を進める拠点づくりや、参加しやすい豊富なメニューを整えます。

● 健康と学習と憩いのために、ウォーキングルートとそのマップ等を、区民の参加を得て作成します。

● 鉄道駅とその周辺をはじめ、日常生活の基盤となる道路、駅舎などについて、段差の解消やエレベーターの設置といった、安全性の向上に努めます。

 

(2)保健・医療・福祉の有機的なネットワーク

 

【計画の考え方】

 保健・医療・福祉それぞれの分野間の連携について、具体的な個別の課題に対しては、そのつどとられているというのが現状ですが、区民のニーズに的確に応えていくためには、さらに有機的な連携システムを整える必要があります。
 そのためには、区民一人ひとりを中心にすえて、保健・医療・福祉の 各分野が一体的に機能するように、より密接に連携し、個人のライフステージや状況に的確に応じるサービスを提供することを目指します。さらに、サービスを提供する現場での連携を強化するとともに、広い視野からみた全体的な連携のあり方などを検討します。

 

*計画の内容

● 保健・医療・福祉の現場に重点をおいて、具体的なテーマごとに必要となる連携や適切な対策をとることができるようにします。そのために、保健・医療・福祉に関わる既存の各種団体及びNPOなどの新しい団体を含めて、連携活動の活性化や日常的な総合化の仕組みの定着を図ります。

● 幅広い視野から、保健・医療・福祉に関わる問題点を明らかにし、一体的に機能する連携のあり方などについて検討を進めるために、「南区保健・医療・福祉部会」(仮称)の設立を検討します。

● 保健・医療・福祉の各分野が連携し、区民のニーズに的確に応じた情報の提供や区民との情報交換の場を充実していきます。

 

イラスト 区民の暮らしを支えるネットワークイメージ
 この図は、区民が主体となる市民活動のネットワークのイメージを表しています。
区民が市民活動に参加していくかたちとして、
●区民個人
●子育てグループや趣味のサークルなど同じ立場や同じ考えをもつひとたちが集まる区民同士のグル ープ
●自治連合会などの地域での集まり
が主に考えられます。
(特に21世紀の主役となる子どもを、少子化が進行する中、社会全体で育てていく必要性が生じてくるため、子育てグループを例示しています。)
これらを区民の暮らしを中心において、周りにグループや団体の例示を配置することで、市民活動のネットワークを表現しました。

 このネットワークを支える行政や専門家の支援を表す部分が、下の部分です。
市民活動のネットワーク全体を、保健・医療・福祉が横の連携を密にしながら、トータルなサービスを提供しようとするイメージを表しています。
お年寄りへの支援、子育てへの支援、障害のあるひとへの支援など、社会的に弱い立場にいるひとへの支援を代表例として示しています。これらは、区民一人ひとりの暮らしにあったサービスを、保健・医療・福祉といった分野にこだわらず、一体的なサービスとして提供していこうということを示しています。

 

ユースアクション<(福)南区社会福祉協議会>

ユースアクション<(福)南区社会福祉協議会>

ボランティアスクール<(福)南区社会福祉協議会>

ボランティアスクール<(福)南区社会福祉協議会>

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お問い合わせ先

京都市 南区役所地域力推進室企画担当

電話:075-681-3417

ファックス:075-671-9653