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第7回京都市新庁舎整備懇談会意見交換要旨

ページ番号2954

2010年4月20日

  • 提言1に関して

 

坂口委員

  • 市庁舎の整備が財政的に負担とならないよう,現在の庁舎の活用を図りながら整備を進めるべきである。着工の時期も含めた財政面の検討が必要であり,「速やかな建て替え」の「速やかな」という表現は不必要ではないか。

高木委員

  • 前回,市庁舎を視察したが,老朽や狭隘などの現庁舎の問題点を実感し,建て替えの緊急性は高いと思った。

 

  • 提言2に関して

 

谷口委員

  • 「現実に立脚した計画」の「現実に」について,その意味を確認したい。

内井座長

  • 公共建築は機能や合理的な配慮に加え,形等にそのコンセプトが反映されていることが重要であり,新庁舎は未来の市民の生活を体現したものでなければならないが,同時に,理想を求めるだけでなく,経済状況や市民サ-ビスの内容,行政組織の在り方等,現実に即した計画でなければならないという意味である。

リム副座長

  • 提言2だけでなく,提言3以降の内容についても「現実」の現す意味が反映されている。

 

  • 提言4に関して

 

坂口委員

  • 現在地で整備を進めることを基本とすることには賛成であるが,南部に新庁舎を建設し,南部開発の引き金にすることについては,基本計画(グランドビジョン)の検討を待つべきである。南部の活性化については,市庁舎の整備と切り離して考えるべきであり,懇談会では,言及すべきでないと考える。

内井座長

  • 市庁舎の建て替えと,南部の活性化については,懇談会の言及範囲を越えているかもしれないが,今回の提言の中心的な部分である。南部が活性化された時点では,市庁舎の南部移転もあり得るし,市役所自体も市民の生活に重点を置いた施設に変化していくのではないかと考えられる。そうなると地域の問題と時間の問題は一緒に考え続けていくべき問題である。

平林委員

  • 提言4は報告書の中でも大きなポイントであり「新庁舎の整備は現在地あるいは南部移転で意見のわかれるところであるが,緊急性を要する機能のみを現在地で対応し,京都市の北部と南部を一体化する構想のもとに,…(以下案と同じ)」との内容に変更してほしい。また市庁舎の南部移転については経済界から強い要望があることを付記してほしい。

山中委員

  • 新庁舎の立地については,時間の流れの中でその都度検討したり,南部開発計画の議論の結果を受けて改めて検討すべきである。財政のあり方がはっきりしない段階で議論するのは無理がある。

平井委員

  • 京都の発展や市民が豊かな生活を営むためには,京都の経済が活性化することが必要であり,南部開発の起爆剤として市庁舎を南部に移転するべきである。市庁舎と経済は切り離して考えることのできない問題であり,行政が率先して南部へ移転することにより,経済界が追随し,結果として京都市の税収が増え,京都が潤う。

古川委員

  • 市庁舎の南部移転は経済界の総意とは言えない。
  • 市庁舎の建設場所については,地方自治法第4条の規定が最も重要で,市民の利用に最も便利な場所に位置するべきである。
  • 「段階的な南部移転」という表現には座長の苦心がうかがえるが,照点がぼやけるため「段階的」は削除した方がよい。

堀場委員

  • 提言の中で市庁舎の南部移転は重要なポイントであり,「現在地で進めることを基本とする」とだけ記載するのはバランスを欠いている。また,結びの文章にも「時間的要素を組み込んだ南部移転の発想が必要」との旨を記してほしい。

山田委員

  • 市役所の機能には,市民と市長や議員,あるいは市民と市民がふれあう機能と事務機能の2つがある。ふれあいの場は文化施設と並存させて中心にあるべきだが,事務機能については南部に整備した方が望ましい。なお「段階的」という表現は削除した方が望ましい。

中村委員

  • 市庁舎の整備に当たっては,市長室や市会議場に市民交流施設,文化施設,迎賓施設を併設した形の市民庁舎と行政の事務棟とに分けて,時間をかけて整備した方がよい。

青木委員

  • 「現在地で進めることを基本とする」までを提言とし,それ以降の内容については付帯意見とすべきである。議会と行政は相互の連携が必要であり,市庁舎機能を現在地と南部に2極化すると議会の運営に支障が出るので,現実的には無理である。

 

  • 提言6に関して

 

坂口委員

  • 「透明性の高い」ということの意味が不明確である。

内井座長

  • 「透明性の高い」というのは,市民が近づきやすいという意味で,議会はオ-プンな広場で行うぐらいの姿勢がほしいと思う。

青木委員

  • 「透明性」の示す意味が,広い傍聴席を設けて議会が市民の目に触れることであるのならば,「透明性」は削除して,「市民の目に触れやすい施設」という表現でよいのではないか。

 

  • 提言7に関して

 

坂口委員

  • 現在の本会議場は使用頻度も少なく,まとまっており伝統もあるので,建て替えなくてもよい。委員会のあり方についても,議会の側が工夫すれば活路はある。

今枝委員

  • 本庁舎を再生利用するのは経費負担が大きく,全体を保存するのは無理があると思う。残すのであれば残すべきものは何かといった判断が必要である。
  • 現在の本会議場は面積が狭く,理事者と議員が対面して議論を行えない等の欠点を有しているが,もっと広い場所で残せるものを一部残して,現在の議場に似た,もう少し広い議場をつくるということであれば,再生利用もよいと思う。

青木委員

  • 本会議場は,現在のままでは不都合がある。本会議場を残すという意見は付帯意見とするべきである。
  • 最新の技術の導入を考えた場合,現在の庁舎で対応するのは不可能であり,本庁舎を保存するのであれば前面の象徴的な部分のみになるだろう。

内井座長

  • 京都のアイデンティティは伝統的なものの集積である。文化の重みやまちの風格というのは,そういう伝統的な建造物が使われて残っていくことである。文化的,歴史的,建築学的に価値を有するものだけでなく,市民の記憶にあるものは残すべきであり,特に市役所のような市民生活と関わりの深いものは残したい。保存には費用を要するが,ファサードやイメージ保存だけでも行うべきであり,市としては保存する姿勢を示さないと,今後の京都の文化行政等に対して影響が大きい。

平林委員

  • 前回,現庁舎を視察して,本庁舎は形態を保存する価値があるのかと疑問を感じた。

山田委員

  • 本庁舎を持ち上げて保存することが技術的に可能であれば大変素晴らしいが,疑問が残るのであれば「再生利用する方向で考える」といった表現にすべきである。ただし,執務空間としてではなく,文化施設として利用するべきである。

中村委員

  • 保存については,何を残して何を捨てるのかが重要であり,経済的な判断も含めて美しい形で残してほしい。

高木委員

  • 本庁舎については,残せる部分は残してもらいたい。

 

  • 「結び」に関して

 

高木委員

  • 結びに記載されているように,市民が参加できるような,開かれた市役所を整備してもらいたい。

竹内委員

  • 新庁舎の整備はグランドビジョンと密接に関わる問題であるということと,グランドビジョンにおいて新庁舎問題を位置付けてもらいたいとの旨を結びの文章に記すべきである。

 

  • 報告書全体に関して

 

山中委員

  • 報告書を今回の懇談会でとりまとめるのは困難であり,また,提言と付帯意見というまとめ方にも問題がある。提言は概念がわからない部分,一致できる部分,同意できない部分の3つに分けられるが,懇談会委員の意思を表す点で,両論併記とした方がわかりやすくなる

平井委員

  • 京都の発展と市民の豊かな生活を守るという観点から,庁舎の南部移転について説明してきたものであり,報告書は両論併記とすることを特にお願いしたい。

高木委員

  • 懇談会は決定機関ではなく,自由に懇談する場であることを考えると,報告書は両論併記でまとめる方がよい。

鈴木委員

  • 提言の中でグランドビジョンについても盛り込むべきである。
  • 報告書のまとめ方については,両論併記にしない方がよいと考える。また,懇談会の答申というより,むしろ懇談会をとりまとめた座長の報告という形で出してはどうか。

片山委員

  • 報告書案はあくまでも折衷案ではないということを押さえるべきであり,座長が懇談会の趣旨をまとめあげたことは評価したい。今後,行財政改革を進める一方,市民サービスの向上も図ることを考えると,ハード面とソフト面の問題について,議会の中や市民を交えてどのように取り組むかが重要であり,緊急性を有して,問題の解決に向かってもらいたい。

青木委員

  • 新庁舎の建設については,最終的には議会に諮られる問題であり,本懇談会の報告書としては両論併記とするべきである。

内井座長

  • 報告書を両論併記でまとめた場合,懇談会の主張がぼやけたものとなり,懇談会の責任を果たせたか疑問である。しかし,多数決で決めるべき問題でもない。このため妥協案ではないが,ぎりぎりの線でまとめたものである。

今枝委員

  • 懇談会として,一つの結論を出すべきである。懇談会での委員の発言や思いは資料として残るのであるから,報告書は座長,副座長でまとめてもらったらよいと思う。

川原委員

  • 懇談会は7回も開催し十分懇談したので両論併記にする必要はない。座長の立場でとりまとめを行うべきである。

山中委員

  • 全面建て替えには賛成しておらず,現庁舎の活用を図るべきとの内容を記録として残してほしい。また,今後,議論するべき内容も多く残されていると思うので,このような意見を何らかの形で最終の報告書の中に明記をする工夫が必要である。

坂口委員

  • 報告書に対する委員の最終的な意見を報告書に掲載した方がよいと思う。

 

 

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