第5回京都市新庁舎整備懇談会意見交換要旨
ページ番号2936
2010年4月20日
- 長提案及びコンピューグラフィックスに関して
高橋委員
- 都市基盤整備が進んでいない南部(高度集積地区)の現状を考えると,まず,現在地で市庁舎を整備するという座長提案に賛成できる。また,新庁舎を考えるに当たっては,市役所と区役所の役割の分担も考慮しつつ,現庁舎の問題点の解消を図ると共に,将来に渡る整備を行うべき。
谷口委員
- 提案は,新庁舎の整備を現在地か南部かという二者択一ではなく,時間軸に基づき現在地でも南部でも行うというものであり,一つの方向性が示されたと考える。なお,将来的には現在地は迎賓機能と文化機能の集積地とし,議会機能や行政機能は南部に移転するべきである。
堀場委員
- 提案で示された現在地における整備について,現庁舎周辺の街区整備に要する費用や,本庁舎の保存等の整備に要する費用は対費用効果が悪いのではないか。
内井座長
- 本庁舎は市民の心に残る建物であることから保存し,活用するべきと考えるが,そのためには,免震構造の導入が必要である。
平井委員
- 京都市にとっては,都心の活性化と南北の格差の解消が重要な課題であり,都心の賑わいを再生するには市庁舎以外の施設を建設するべき。
坂口委員
- まず,現在地で建て替えを行うことについては賛成できるが,まちづくりについては,京都市の将来構想を踏まえて論議するべきであり,慎重に取り扱うべき。
山中委員
- 現庁舎の活用や妙満寺跡地に庁舎を整備することについては賛成できるが,京都市を南北に分けるという提案は,庁舎の問題だけを材料にして議論するには問題が大きすぎる。また,京都の活性化についても,市庁舎の建て替えを材料に論じるべき問題ではない。むしろ,京都は中小企業のまちであり,中小企業への支援策を行うことの方が都市の活性化には効果的である。
川原委員
- 市庁舎の整備は100年の大計に立って考えるべきであり,100年後の自治体系を見据えると京都市の南部と北部に市庁舎を整備することもあり得るのではないか。
平林委員
- 京都市の北部と南部を同時に活性化するという提案に賛成すると共に,市庁舎の南部移転計画が立ち消えにならないよう,今のうちに南部開発に着手するべき。
鈴木委員
- 京都市の北部も南部も都心をもち,それぞれ独立して活性化させるという提案は,京都南部の開発にとって,新たな発想の転換になるのではと感じたが,経済活性化の論議や京都市を分けるという論議は本懇談会で行うべきではない。
青木委員
- 提案はこれまで出された意見の折衷案と感じる。新庁舎は都心再生のために現在地で建設すべきと考えているが,南部に分庁舎を整備することは賛成できる。しかし,京都市内に2つの市役所があるというのはおかしいのではないか。
古川委員
- 座長提案には概ね賛成であるが,伏見市が京都市に取り込まれた事実を考慮すると,京都市を二分化する考えについては,十分な検討が必要である。
竹内委員
- 10年後すら予測できない時代にあって,提案は100年の計に立ち,市庁舎整備計画の幅を持った納得できるものである。
片山委員
- 提案は新庁舎建設に係る現在地論,南部論の折衷案ではなく,現庁舎の課題の解消と将来の整備を見据えた良い提案である。
髙木委員
- 提案により,新庁舎整備についての一定の方向性が示されたのではないかと考えるが,今後はこの提案をどのように公開し,市民の意見を聞くかが重要である。
山田委員
- 現在地は都心の活性化にとって最高の場所であり,文化,芸術,歴史を取り込んだ複合文化施設を主体とし,迎賓機能を付随した象徴的な整備を行うべきで,オフィス機能は京都南部に整備するべき。また,提案では本庁舎保存の考えが示されているが,懇談会の出発点は市庁舎建て替えの必要性に基づくものであり,保存の方向で良いのか。
今枝委員
- 南部開発を行うには官民の連携が重要であり,市庁舎というシンボルを南部に移転することで市民や企業の心を南部に向けたいと考えている。
青山委員
- 京都市の北部と南部に2つの都心を形成することは望ましいことであるが,提案のように現在から30年後に2つの都心が形成されているかは疑問である。
山中委員
- 提案は財政的な裏付けがないように思え非現実的ではないか,市庁舎の整備に当たっては,狭隘等現状の問題点を解消することが第一である。
福富委員
- 本庁舎の整備手法やまちづくり等,光の当たる部分の論議がされているが,福祉の観点から,京都市の生活保護率は日本一高いという現実があり,146万市民の中には保護を必要としている人もいるということも考慮してほしい。
中村委員
- 市庁舎建設の緊急性を考えると,提案にあるとおり,まず現在地に事務棟を建設することが第一だと考える。将来に向けての整備については,主権在市民ということを基本に考えるべき。
リム副座長
- 京都市を二分化するという発想は,南部開発がなかなか進まない現状にあって,南部にも都市をつくるという政策決定をすれば,経済の動向に左右されずに南部開発に着手できるのではないかという考えに基づくものであり,将来,北部と南部に市役所機能を備えた双子都市が形成されれば,互いに刺激しあいながら京都市全体が活性化していく構想を示したものである。
- 懇談会の運営に関して
谷口委員
- 現在地及び南部(高度集積地区)の現地見学会を行ってはどうか。
内井座長
- 次回の懇談会で現地見学会を行いたい。
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