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第4回京都市新庁舎整備懇談会意見交換要旨

ページ番号2924

2010年4月20日

  • 市庁舎の在り方(理念,機能)に関して

 

竹内委員

  • 新しい市役所は外観とか景観だけでなく,市民の持つ感情としても誇り得る,共有財産としての認識を持てる建物とするべき。

高橋委員

  • 議事堂や職員の執務室の整備といった,市庁舎自体の問題を論議するのか,それにとどまらず,100年の大計に立った誇り得る市庁舎の在り方を論議するのか,論議の基本を確立するべき。また,新庁舎は,財政の現状など克服すべき事項も多いが,既成の概念にとらわれず琵琶湖疎水事業に匹敵するような誇りあるものとするべき。

青木委員

  • 市役所は,議員と市民が密接に話し合いができるような空間づくり,あるいは職員の執務スペースなどにゆとりのある面積確保が大事で,そのために必要な事項は様々な観点から検討すればよい。

川原委員

  • 市民に密着した行政事務を大区役所主義で実現し,本庁は企画立案の場と位置付ければスリム化が可能であり,新庁舎は大規模たるを要しない。

 

  • 建設場所に関して

 

平井委員

  • 三山に囲まれた京都の経済を活性化させるには,広がりのある南部地域を発展させる必要があり,そのシンボルとして市庁舎は南部に立地するべき。市役所建て替えのこの機会を捉えて,100年の大計に立った南部地域の活性化に新庁舎の移転を活用できないかと考えている。
  • 一方でまちなかの賑わいを再生することは重要であり,例えば御池通をシャンゼリゼ的に整備し,都心部に大きなテーマパークを整備するなど,昔の新京極のような賑わいを再度創出したい。

平林委員

  • 市庁舎建替のこの機会をチャンスと捉え,南部移転による地域活性化を図ると共に,現在地は文化的,観光的な施設を整備することにより賑わいを創出するべき。

川原委員

  • 100年先の京都をどのように構想するかが重要。将来,地方分権により市町村の統合が進み広域行政圏が出現すると思われるが,京都においては人口重心が南下し南部を軸にグレーター京都が形成されるであろう。このことから市庁舎は南部に立地すべきである。

谷口委員

  • 新庁舎建設に当たっては,10年,50年といった単位で考えるべきであり,庁舎に対する評価はその時代に生活する人に委ねるべき。今後10年,20年,30年と発展するであろう南部地域との整合を図りながら新庁舎の建設を考えるべき。

青山委員

  • 南部地域の開発は大事であるが,市庁舎の移転が唯一の方法とは思えない。基本的には現市庁舎のある地域を再生することが一番大事である。

青木委員

  • 南部開発により京都市経済の活性化を図る必要はあるが,それと市庁舎建設は別の問題である。南部にも文化・芸術施設を持っていき経済と文化併せて発展させるという考え方が必要である。

古川委員

  • 地方自治法の精神から見ても,また,幅広い市民の意識から考えても,市民生活に利便性のある現在地での建て替えは整合性がある。しかし,京都市の人口重心が南下するのは事実であり,南部地域に副都心機能が必要であることは理解する。
  • 現在地をアミューズメント空間とすることについては,面積が狭小なこと,また,まちなかには既に多くのアミューズメント施設があり望ましくない。

坂口委員

  • 市内の活性化をどうするかといった観点を抜いた南部期待論 ・開発論派は,大型プロジェクトが地方自治体の破綻をもたらす状況となっていることを考慮すれば慎重な検討が必要である。賑わいの復活は,市役所の跡地だけでなく小学校の跡地活用もあり,さらに,地下鉄沿線の活性化も考えられるので,まち全体として論議するべきである。

竹内委員

  • 京都市にとって都心部の再生は重要であり,都心開発のモデルとなる市庁舎づくりを期待する。南部地域の開発は移転でなく,新京都駅のようにインパクトのある新しいアイデアが必要である。

中村委員

  • 芸術という考え方が過去から現代にかけて変化してきており,従来の美術館に納まるものだけでなく,森や川など自然と一体として捉えられる芸術もある。この意味から南部地域に森林都市を建設することも考えられるのではないか。また,賑わいを創出するためには,建物や道路を整備するだけでなく,人が物事を起こすことが重要である。

山田委員

  • 現在地は最高の場所であり,望ましい土地利用という観点からは,市役所よりもパリのポンピドーセンターのような,複合的な文化施設を立地させ,文化力の向上を図る方が望ましい。新庁舎は,財政状況や交通の利便性を勘案し,地下鉄竹田車両基地に立地させるのが望ましい。

高橋委員

  • 新庁舎の建設場所としては,九条車庫用地や京都駅北側の崇仁地区等様々な選択肢がある。

鈴木委員

  • 新庁舎は,従来の行政機能や高度情報化社会に対応できる機能整備を第一義とし,妙満寺跡地,消防局庁舎,島津製作所敷地を一体として捉え計画的に建設するべき。

髙木委員

  • 他の官公署と近接しており,経費的負担の小さい現在地において市民が訪れやすい市役所を建設するべき。

山中委員

  • 市庁舎の建て替えは,財政状況を考慮し,当面,職員の執務スペースの確保を第一として妙満寺跡地に建設し,現庁舎は耐震対策等をとりつつ活用できるものは活用するべき。

 

  • 議会に関して

 

青木委員

  • 他都市の事例をみてもそうであるように,議会棟と行政棟は別棟であるべき。

坂口委員

  • 議場は現在のものを活用するべきで,議会棟と行政棟を別棟にすると行政との連絡が図りにくくなり問題がある。また,市民に開かれた議会とするため,委員会の傍聴については一日も早く実現させるべきである。

青木委員

  • 委員会の傍聴については,公開によって生じる新たな問題もあり,公開となっていない経過がある。 川原委員 ・議事堂の在り方については,150万市民の負託を受けておられる市会議員の方々が責任を持って議会で論議すればどうか。

 

  • 財政及び財源に関して

 

平林委員

  • 新庁舎建設の財源については,市庁舎という将来の財産をつくるとの観点で考えるべきであり,建て替えのこの機に,物理的器と合わせソフト面での見直しを行うのも一手法である。経済界も活性化のためであれば市債等への協力を行うであろう。

高橋委員

  • 誇り得る市庁舎の建設に向け,京都だけでなく関西の経済界,さらに日本の,世界の経済界からのバックアップをいただくようなことまで視野に入れた財源確保の方策を検討していくべきである。

山田委員

  • 財政状況は厳しいが,景気は循環するものであり,現状だけで判断するべきではない。南部に市庁舎を建設することはそれなりに経済効果をもつと思われる。

山中委員

  • 京都は中小企業の町であり,中小企業の活力なしに新しい経済の活性化は生まれてこない。したがって,市庁舎の移転と経済活性化は短絡的には結び付けられない。

 

  • 現庁舎の保存に関して

 

中村委員

  • 本庁舎には現代の建物にはない素晴らしいものがたくさんあるのでは。経費の事情もあるが活用するべきと考える。

 

  • 今後の会議進行に関して

 

片山委員

  • まちづくりの観点からの論議は必要であるが,施設の安全性や劣悪な執務環境など緊急の課題にどう対応すべきかという視点が不足している。防災拠点の構築など新庁舎建設に係る緊急の課題にどう対応すべきかについて意見を集約する方向での論議が必要である。

リム副座長

  • 京都市のまちづくりは,どの地域においても保全,再生,創造は必要であり,北か南かの論議ではなく,北部と南部のまちづくりは車の車輪の関係にある。このコンセプトのもと新庁舎の建設に向けては,当面着手できることから,50年,100年スパンでできることを考え,段階的に整備していくということで,懇談会の方針を出せるのではないか。

 

 

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