世界文化自由都市宣言 ~京都で交流し文化を創造する人たち~【スポーツ編】
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2019年6月3日
世界文化自由都市宣言 ~京都で交流し文化を創造する人たち~
櫻井杏理
車いすフェンシング選手 櫻井 杏理さん(日阪製作所所属)。
櫻井さんは,1988年に京都に生まれます。20歳の時に受けた椎間板ヘルニア手術の後遺症で車いす生活を余儀なくされました。 障がいのないころから陸上競技をしていた櫻井さん。車いす生活になってからもチェアスキーやサーフィンなどスポーツを楽しんでいました。
そして2014年に転機が訪れます。働いていたお店に日本車いすフェンシング協会の関係者が訪れ,競技に誘われました。その理由は車いすの操作が上手かったからだとか…
今の活躍を見れば運命の出逢いだったのかもしれません。
そんな櫻井さんの映像はこちら。
車いすフェンシングは,健常者のフェンシングと道具や基本的なルールは変りません。
大きな違いは車いすを固定すること。上半身の動きだけで攻め守るため,足を使って逃げることができません。そのため,そのスピードや動きの迫力に圧倒されます。
京都駅の近くにある元山王小学校は車いすフェンシングのナショナルトレーニングセンターに指定され,全国から強化選手が集まります。 櫻井さんもその一人です。取材させていただいた日は,猛暑日。朝8時から2時間,鴨川沿いを20km走ったと思えば
学校に戻って,コーチとマンツーマンでテクニカル練習。ここでも2時間,剣を合わせながら,
体に覚えこませるように繰り返し行います。無言のまま繰り返し練習が続けられ,まるで剣で会話しているように見えました。
そんな櫻井さんの夢を聞いてました。「2020年東京パラリンピックへ出場すること。
ただ,国際大会でベスト8に入っても,出場はギリギリと言われるほど狭き門なんです。」と,答えてくれた櫻井さん。
その鋭い眼差しは2020年東京パラリンピックの頂点を見据えています。京都から世界の頂へ。櫻井さんの挑戦は続きます。
◆NPO法人日本車いすフェンシング協会
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