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令和4年度「京都キタ短編文学賞」受賞者メッセージをご紹介!

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2023年9月21日

 北区を舞台にした短編小説を全国から募集し、優れた作品を表彰する「京都キタ短編文学賞」。(同文学賞の第2回において、令和5年10月31日まで作品募集中!詳細はこちら

 この度、令和4年度の同文学賞において、入賞された一部の方々からメッセージをお寄せいただきました!これから作品を執筆しようという方はもちろん、応募するかどうかを悩まれている方にとっても、きっと参考になるはずです。ぜひ、ご覧ください。

 令和4年度「京都キタ短編文学賞」の入賞作品はこちらからお読みいただけます。

受賞者メッセージ

最優秀賞

作者:槙島聖(まきしまひじり) 作品:『紫野にて、綾なす時に触れる。』


作品を執筆する中で、苦慮された点について

 応募規定の上限が5,000字だったため、その文字数に収める言葉選びに神経を使いましたが、初めは文字数をオーバーしてしまいました。そこで、作品の一部内容について、ぜひ書きたいと思った箇所も中にはありましたが、本筋とは関係ない部分は削りました。結果として、焦点がぶれずにすんだかと思います。


作品の舞台又は題材を決められた経過や理由

 以前、仕事で西陣地区を担当していたことがあり、様々な工程で西陣織りに関わっているお客様からお話しを聞く機会がありました。その経験を活かし、西陣織について書きたいと思っていました。京都市北区で新たな文学賞が誕生したことを知り、この機会に書いてみようと思い立ち、チャレンジしました。


「第2回 京都キタ短編文学賞」応募者の方々へのエール

 ご自分が感じている京都市北区の魅力を、たくさんの方に届けるチャンスです。私も、できるだけ正確に伝えたくて、自分の知っていることをさらに調べたり、実際に足を運んだりしたことで、新しい魅力も発見できました。楽しんで書けば、読まれる方も楽しめる小説になると思います。

優秀賞

作者:西脇朳(にしわきえぶり) 作品:『深泥池マジョリカ奮戦記』


作品を執筆する中で、苦慮された点について

 「人は自分で経験したことしか作品に描けない」は真か偽か、というような話題をよく目にしますが、「京都キタ短編文学賞」についても、断片的にしか訪れたことのない街(京都市北区)について、書こうとするとどうしても浅薄になってしまいそうで、その点が最後まで気がかりでした。地理や施設について、読む人が興醒めしてしまうような事実誤認がないか、せめてそこだけでも慎重にという気持ちがありました。


作品の舞台又は題材を決められた経過や理由

 前に京都を訪れた際に立ち寄ったのは北区、その前に訪れたあの辺りは別の区……と地図で俯瞰するところからのスタートでした。応募要項で「思わず北区を訪れたくなるような短編小説作品」を募っていたので、読んだ人や書いた私自身があとからその舞台を辿ってみたくなるよう、メタバース的に場面展開を取り入れるようにしました。


「第2回 京都キタ短編文学賞」応募者の方々へのエール

 北区が好きだけど小説には縁がないという人にも、小説は読むけど北区のことをよく知らないという人にも、広く開かれているのが「京都キタ短編文学賞」の親しみやすさだと思います。自分の手で風景を文章にすることで、北区の魅力を(再)認識するきっかけになるかもしれません。それに、自分の作品を読んで北区に行ってみようと思ってくれる人が現れるかもしれません。

 ジャンルはなんでもありです。気軽にチャレンジしてみませんか。

船岡山部門賞

作者:ひまりけい 作品:『船岡山で読み聞かせ!』


作品を執筆する中で、苦慮された点について

 苦慮したのは、文字数を制限内におさめることです。最初はもう少し長めのお話だったのですが、削って削って納得のいく形に仕上げる作業に最も時間をかけました。

 また登場人物たちの日常を支える舞台として「京都市北区」をいかに魅力的に表現するか、という点にこだわりました。魅力的な場所が多いので、作品に登場させる場所を絞ることもなかなか難しかったです。


作品の舞台又は題材を決められた経過や理由

 まず、何をテーマにすべきかを考えました。思いついたテーマでいくつかプロットを考え、短編として完成しそうなものを選びました。私は京都市在住ですので、いつもお世話になっている場所を作品の舞台や小道具として出そうと決めていました。最終的に「絵本」×「京都市北区」で作品を作ろうと決めた時、北図書館から「絵本カフェめばえ」を経由して船岡山へたどり着くルートがイメージできました。


「第2回 京都キタ短編文学賞」応募者の方々へのエール

 できれば、京都市北区に実際に足を運び、作品のイメージを考えながら街を歩いていただきたいと思います。作品を通してどのような「京都市北区」像が現れるのか。この賞だからこそ味わえる、ご自身と「京都市北区」のコラボレーションを楽しんでいただきたいです。素敵な作品に出会えることを私も楽しみにしております。

小学生部門賞

作者:川田真子(かわたまこ) 作品:『灰の世界と不思議なデジタル時計』


作品を執筆する中で、苦慮された点について

 物語の展開や、内容の構成などに苦戦しました。特に、読者が飽きない内容にしたり、どの様にして京都の魅力を表現するかを考えるところが一番苦戦したと思います。物語の内容を考える事も大切ですが、優先すべきところは、いかに京都の魅力を伝えるかなので、これまでの経験を生かし、「京都キタ短編文学賞」に挑む事が出来たと思います。


作品の舞台又は題材を決められた経過や理由

 物語の中で「北区の魅力」として登場する、大徳寺、牛若通り、左大文字山の三つは、小学校時代と関わりが強くあり、作品の舞台として決めました。大徳寺は、学校の総合の授業などでよくお世話になりました。牛若通りは、学校に行くまでによく通る道であり、左大文字山は、入学して初めての山への遠足の場所です。この様に、思い出のある場所の魅力を伝えたかったという思いがありました。


「第2回 京都キタ短編文学賞」応募者の方々へのエール

 普段の生活からはあまり経験した事のない、短編小説の執筆という壁に戸惑いもありましたが、今となってはその壁を乗り越え、これまでは知らなかった思わぬ自分と出会う事が出来ました。今回応募された皆様も新しい自分と出会う事が出来ますように、影ながら応援させていただきます。

参考 「京都キタ短編文学賞」とは

 京都市北区では、北区船岡山を舞台にした小説『京都船岡山アストロロジー』(望月麻衣著/講談社文庫)の第2巻(令和4年7月15日刊行)とコラボレーションして、令和4年度に「京都キタ短編文学賞」を創設しました。

 昨年度は全国から265作品もの応募があり、同文学賞を通じて多くの方に北区の魅力に触れていただくとともに、北区の魅力を発信いただきました。

 昨年度実施した「京都キタ短編文学賞」の詳細はこちら

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