スマートフォン表示用の情報をスキップ

制定記念の集い 報告4/柳田氏講演

ページ番号5446

2022年12月26日

憲章バナーのダウンロードページにリンク

「子どもを共に育む京都市民憲章」トップページへのリンクにご協力ください。

平成19年2月24日 子どもを共に育む「市民憲章」制定記念の集い 報告4

【柳田氏講演】

 

各地の取組の交流を
 
全国の地方を回って講演や交流をしていますが、子育てや教育、心の再生に取り組む地域が増えています。例えば、長崎県では、悲惨な少年事件があり、全県で絵本の読み聞かせや親子フェスティバル、父親の子育てを考えるおやじサミットなどを行っています。群馬県では、家庭や大人に目を向けてほしい50の提言を教育委員会がまとめて県民に啓発し、山形県では、命の教育として、動物の飼育や農作業、人間同士のコミュニケーションを育てる努力をしています。また、民間のNGO・NPOでは「兵庫・生と死を考える会」が親子の実態調査を行い、インターネット・携帯電話の弊害の問題を絞り込み、命の教育を進める7箇条として、乳幼児期の安心感、自然・社会体験、言葉の力、危機回避能力、命をつなぐ性、食育などの問題提起をしています。このような各地の動きを交流し合えば、互いに刺激して元気も出て、新しい着眼もできると思います。

 

当たり前が次世代に断絶
  七、八年前に河合隼雄先生からいただいた「家庭教育手帳」は、臨床心理・教育関係者等による文部省研究班が作成し、幼児期や学齢期の子どもの親が気を付ける心得などをイラスト付きでデータも入れて分かりやすくまとめたハンドブックです。書いてあることは、間違った行いはしかる、わが家の生活の約束事を作る、子どもに我慢を覚えさせるなど、我々の育った頃は、大家族や地域コミュニティの中で当たり前に覚えていたことです。
 でも今は、マンションや地域に子どもが少なく、幼い頃から塾通いで群れて遊ばないという環境の変化で、大事な常識やしつけ、命感が途切れてしまいました。その断絶の回復には、地域や社会や組織が意図的に取り組まないと大事な育て方ができません。我々が当たり前と思っていることを、次の世代は当たり前と思わなくなってしまいました。それは、若いジャーナリストについても言えることです。

 

前のページ[4/5]次のページ

お問い合わせ先

子ども若者はぐくみ局 はぐくみ創造推進室
 電話: 075-251-0457 ファックス: 075-251-1616

フッターナビゲーション