密集市街地・細街路の防災まちづくり
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2020年4月7日
『歴史都市京都における密集市街地対策等の取組方針』
京都市は,大きな戦災に遭っていない歴史都市として,都心部及びその周縁を中心に古くからの町割が残り,幅員4m未満の細街路が集中しています。
それらの地域には,京都らしい風情をたたえ,歴史都市京都の魅力となっているものも数多くある一方で,建物の更新が進みにくく,地震や火災に弱く,都市防災上の大きな問題を抱えています。
京都市では,歴史都市京都の特性をいかしつつ,市民が安心・安全に住み続けられる災害に強いまちづくりを目指して,平成23年度に「歴史都市京都における密集市街地等に関する対策の推進に係る検討会議」を設置し,歴史都市京都にふさわしい密集市街地対策及び細街路対策のあり方について,議論を深めてきました。
この議論を踏まえ,平成24年7月に密集市街地・細街路対策の基本的な考え方を示した「歴史都市京都における密集市街地対策等の取組方針」を取りまとめるとともに,細街路対策の具体的あり方を示した「京都市細街路対策指針」を策定しました。
資料
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密集市街地・細街路の防災まちづくり
この取組方針において,「優先的に防災まちづくりを進める地区」(以下「優先地区」といいます。)を11地区選定しました。「優先地区」では,地域と行政が一体となり,細街路やその周辺の状況を確認し,防災上の課題点を整理するとともに,地域全体の安全性向上を図るための解決策について検討・実施する「防災まちづくり」の取組を推進しています。
密集市街地・細街路の防災まちづくりを推進する制度
地域の主体的な防災まちづくり活動を継続的に支援する「京都市密集市街地・細街路における防災まちづくり推進制度」が平成27年4月から始まりました。
この制度は,密集市街地の改善に取り組む地域組織やその組織が定めた方針・計画を公的に位置付けることで,地域・事業者・行政が方向性を共有しながら,持続的に路地やまちの安全向上を図ることを目的としています。
支援制度
地域の防災まちづくりを様々な面から支援しています。
・地域の避難経路や避難場所確保のための整備に係る費用を補助します
行き止まりの道,幅の狭い道及び延長の長い道(以下「袋路等」という。)は,地震等の災害時に建物の倒壊等により,大きな被害を受けるおそれがあります。袋路等をより安全にするために,避難経路を確保したり,袋路入口の建物を地震に強くする費用などを補助します。
まちなかでは,地震時に古い建物や危険なブロック塀が倒壊し,また火災時には延焼が広がるおそれがあるなど,防災上の危険性があります。まちをより安全にするために,災害時に危険となるものを取り除く費用を補助します。
密集市街地内の防災上重要な細街路を対象に,後退用地の分筆登記や整備工事に要する費用を補助します。
❏防災まちづくり専門家派遣事業
「優先地区」以外の密集市街地で「防災まちづくり活動団体」を組織し,「路地・まち防災まちづくり計画」を作成する場合や,路地・町などの狭いエリアで「路地・まち防災まちづくり整備計画」を作成する場合に,防災まちづくりの専門家を派遣します。
❏路地・まち防災プロジェクト事業
「路地・まち防災まちづくり計画」として認定された防災まちづくり計画の実現をするため,地域のみなさんが企画した公共的なまちづくりプロジェクトを実施するための費用を補助します。
※詳しくは,担当までお問い合わせください。
お問い合わせ先
京都市 都市計画局まち再生・創造推進室
電話:075-222-3503
ファックス:075-222-3478