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第1回にぎわいづくり部会の記録

ページ番号4714

2010年11月22日

 

日時:平成15年3月28日(金) 午後3時~午後4時40分
場所:葆光ビル7階ホール
出席者:
  宮崎健次(城巽学区自治連合会)
  坂本美江子(城巽学区自治連合会)
  澤野輝彦(龍池学区自治連合会:塩田委員代理)
  作屋栄次郎(初音学区自治連合会)
  藤野英雄(柳池学区自治連合会)
  菊岡光広(柳池学区自治連合会)
  北川栄(銅駝学区自治連合会)
  市古和弘(柳池学区自治連合会)
  竹田征史((有)竹田卯三郎商店)
  吉田忠嗣(吉忠㈱代表取締役社長)
  中野代志男(京都御池地下街(株)代表取締役社長)
  平井義久(京都商工会議所地域開発都市整備委員会委員長)
  福永晃三(京都商工会議所街並み整備特別委員会委員長)
 ◎宗田好史(京都府立大学助教授)
 ○若林靖永(京都大学大学院助教授)
  石田達(京都市産業観光局商工部長)
  大島仁(京都市都市計画局都市企画部長)
  (以上17名,委員名簿順,敬称略)

 ◎=協議会座長
 ○=協議会座長代理

 

1 開会 (事務局からの挨拶)

2 協議会座長の挨拶

3 配布資料の説明(事務局)

4 意見交換

 

<座長>
○皆さん方からの御意見をもとに御池通の将来ビジョン目標像をまとめている。この内容について御意見を伺った後,その目標像達成のために皆様方と一緒に,取組について意見交換をしていきたい。

 

<事務局>資料説明

 

<事務局>
○商業集積ガイドプランの話についてだが,烏丸通の東と西でゾーンの位置付けを変えている。その考え方の根拠は,策定時(平成12年6月)の商業集積の状況,あるいは都市計画における土地の用途地域の性格をベースにしている。店舗面積の上限のところで言うと,烏丸通の東側は,河原町通や四条通と同様の位置付けをしており上限を定めていないが,西側では一般的な商業地域と理解しており,上限を3000㎡と定めており,若干位置付けが変わっている。

 

<座長>
○簡単に言うと,都心の空洞化を避けるために都心に厚く,郊外に薄くという形で,どこに大規模店を置くかということを決めるガイドプランであった。今後,インフラ・公共交通の整備がどれくらい進むか,例えば地下鉄東西線の延伸があり,また御池通の道路環境が著しく変わることから,少し流動的に考えてもらいたい。
○現在,新たな商業振興ビジョンの策定が予定されており,きめの細かい商業のあり方を審議して決めていくという議論が進んでいると聞いている。

 

<委員>
○現在の商業振興ビジョンは,平成10年4月に策定されており,策定後すでに5年が経過している。15年度,新たな商業振興ビジョンの策定ということで予算が認められた。現在の商業振興ビジョンの基本的な考え方を塗り替えるようなイメージではない。既に打ち出されている「元気な商業者を支援する」というキーワードをベースにしながら,まちづくりの分野と流通系の分野,この2つの柱で考えていこうと思っている。特に都心部の広域型商業集積ゾーンの具体的な課題を今度のビジョンの中で深めていきたいと考えている。

 

<座長>
○御池通は,通名が1つ1つ表示されており,地方から京都に来た学生にとって,まず通りに名前があることに驚きがあり,京都にいる実感が湧くらしい。最近では御幸町がきれいになったとか寺町に元気が出てきたとか,いろんな動きがあり,その通りの名前を見に都心に出てくる人がいる。
○烏丸より西側では,先日,伝統産業の日の取組で,京町家を中心に公開工房があり,職人さんの工房の軒に暖簾が出ているので,その前を歩く人が,見学しに中へ入っていく。御池通から入った道一本一本に賑わいがある。その中核が御池通になってきている。非常に重要な役割が出ているのではないかと思う。
○そういう変化の中で御池通の持つ意味を考えたいというのが商業振興ビジョンであり,また商業集積ガイドプランである。

 

<事務局>資料説明


 

<座長>
○最近,他都市でも,公共施設,国の法務局や合同庁舎等の1,2階部分を店舗やレストランに使えないかとか真面目に考えている。
○従来ではおよそ考えられなかったことが,賑わい創出のためや都心活性化のために必要だという議論がある。
○京都でも,中学校ににぎわい施設を併設するというのはなかなか考えられなかった。今回案が出てきたということを高く評価していいと思う。
○今後とも自治連合会や商工会議所の強い御協力がないと,この賑わい施設が実効性のある形になってこないので,よろしくお願いしたい。

 

<委員>
○ゼスト御池の活性化について,既に意見が出されているということで大変有り難く思っている。
○ゼスト御池は昨年の10月に開設5年を迎えた。都心部における交通渋滞あるいは,違法駐車を解消するために京都市の駐車場も含めて市内における最大の駐車場を完備し,都心部の活性化を図るためにゼスト御池が作られた背景がある。
○他にない品揃えと他にないお店のサービスを求め,その中で売上向上を図り,まち全体の活性化につなげていく努力をしている。
○店舗に関しては,ゾーン分けを明確にして,ファッションを中心にしたゾーンから,生活雑貨ゾーン,美・健康・癒しゾーン,飲食のゾーンと4つのゾーンの中でお客様に楽しんでもらい,気持ちよくお買物をしてもらう地下街を目指しており,昨年7月以降,売上高が対前年同月比プラスに転じた。
○広場を活用して,季節ごとに土日祝日のある一定の時間にイベントを実施している。これにより集客がプラスになっている。
○市役所前広場で行われる事業によって御池シンボルロードの活性化が進み,事業の繁栄が期待されるのではないか。
○このにぎわいづくり部会でいろんな御意見いただいて,これからもできる限り協力していきたいと思っている。

 

<座長>
○駐車場は,開設当初の利用率が低かったが,いろんな努力の成果で非常に向上してきた。その中でゼストの位置付けも変わってきた。
○新風館,ミツハシ,ゼストを回るお客さんが増えたという話もあるが,土,日になると若い子が来ていたり,派手なスポーツカーが停まっていたりするのを見ていると,それなりの賑わいの方向が見えてきているのではないかと思う。

 

<座長代理>
○この部会を2,3回やっていく中で議論を深めていくことでよいかと思うが,現時点ではイメージがまとまった感じにはなっていない。まず必要なのは,はっきりとしたイメージを持つことで,シャープな言葉を使って,見た目でわかるようでないといけない。今後部会を続けていく中で,はっきりしたイメージというものを作っていくために,整理をして,皆さんに御意見を伺いたいと思っている。
○マーケティング的な考え方による論点を説明すると,1つ目は,四条河原町や新風館など,既にこの辺りは商業集積のあるにぎわいの空間として,一定確立している京都市の中心部ということが言えるので,あえて御池通ににぎわいというのであれば,通りごとの個性に関して,その方向性について考えてみる必要がある。
○2つ目は,一つの利用者層に絞る必要はないが,地元住民が朝や平日に歩くということと,土日イベントをやって京都市内のいろんな住民がやって来る,あるいは観光客が集まってくるという,ターゲットの違いというものが通りにはあることを考えておく必要がある。
○3つ目は,一つの通りそのものを百貨店みたいに考えると,どんな品揃えをどのような感じで置くかということで,どんなお客さんが来るかが決まる。利用者層に合ったお店・品揃えが必要である。
○4つ目は,プロモーション,イベント等,みんなが集まるきっかけになるような仕掛けを作っていくことが大切である。
○5つ目は,パートナーシップによる育みということで,全体として御池通でどのような賑わいづくりを進めていくかという仕組や組織も大きな論点である。
○ 本日は,店舗の誘致,イベント,散策・憩い・ごみ・放置自転車のような,環境の整備に関する話について,それぞれ意見を出してもらい,次回につなげればと思っている。

 

<委員>
○京都御池中学の賑わい施設について説明があったが,これは,一番近い将来に少なくともこんな御池通にしたいという未来像のミニチュア版みたいなものになると思うので,もっと具体的な形で議論をし,提案していかなくてはならないのではないか。

 

<委員>
○昨日,リクルートの方が会議所へ挨拶に来られて,これからも協調してやっていきたいというようなことを言われた。ただ今後,何をどうするかといったことは未だ白紙である。
○我々はもっと以前に,そのマンションの1階の階高の問題について話をしたが,結果的にはかなわなかった。1階の階高が低く,どのような店舗でも合うかというとそうではないので,なかなかテナントを紹介しにくい。
○京都御池中学の賑わい施設については,設計の段階からお互い話をしていかないといけないのではないか。
○経済同友会が北イタリアのフィレンツェと経済交流を始めた。イタリアの技術と京都の伝統技術とを融合したような商品を作っていこうということを議論している。できたものを学校施設の所で紹介できれば大変効果があるのではないかと思う。

 

<委員>
○平成18年4月1日から開校の予定なので,併設する施設に関しては,もっと具体的な話が出てこないといけない。

 

<事務局>
○現在は学校というものを踏まえながら一定の段階の枠組みづくりをしている。
○この賑わいづくり部会とどういうリンクをしながら進めていくか,難しい問題だ。しかし,御池通のにぎわいについて最初に出てくる具体的な部分なので,年度が替わった段階で一定の枠組作りを検討していきたいと思っている。
○ 先ほど話があったように設計の段階から何らかの形で皆様に入っていただければ有り難い。その結果を部会の中で反映できるようにできれば更によいと思っている。

 

<座長>
○京都御池中学の賑わい施設をどうするかということと,御池通の店舗,商業の特性,個性をどう作っていくかが非常に密接に関わっている。
○御池通は,広い通りや高いビルという特性を生かせるような商業施設があるのが望ましいのではないか。

 

<委員>
○最近,二条通,寺町,御幸町,麩屋町等の通りに飲食店がものすごく増えてきた。
○物を食べる,食料を買う,いわゆる食べ物に関する店というのは非常に人が集まり,行く気がする。遠方から来るお客様ももちろんだが,近隣の人がちょっと食べに行く,お茶を飲みに行けるお店が御池通にはないので,京都御池中学校や向いのマンションの1階に飲食店等が必要ではないか。
○近所の人はそういった場所に自転車に乗って行くので,自転車を止める場所がないと,その辺りに放置することになるので,自転車駐輪場を作って,その飲食店を利用すれば無料にするとか,飲食店が駐車場代を払うということをすればうまくいくのではないか。

 

<委員>
○京都御池中学校の賑わい施設に京都の伝統産業というか,伝承産業のような施設も入れてほしい。

 

<委員>
○伝統産業の現状については,非常に厳しい。従来,京都では,伝統産業を市民の方々に見て理解をしてもらうというのが主だった。しかし,最近は京都でもそれらを売っていく動きもある。御池通のにぎわいづくりについて,今後も関係諸団体と相談しながら,京都御池中学校以外でも,そのような場所が持てるかどうか考えていきたい。

 

<委員>
○利益を中心にして考えなくてもいいという背景があれば,賑わいは良いか悪いかは別として,補助金等を投資すれば創れるが,沿道関係者の方の賑わいづくりというものは,結果として儲からなければ,そのうちなくなっていくもの。それでは,結果として,シンボルロードである御池通が寂れる。
○どのくらい儲かるものか,流行るものか,ある程度事前にマーケティング調査しなければならない。しかし,現実に非常に冷え切った情勢の中においては,非常に難しい問題がある。少なくとも過半数の店が繁栄してくれるという条件のもとに賑わいを創っていかないといけない。
○大阪市の御堂筋は,シャンゼリゼ通りの倍くらいの長さがあるそうだが,うまく活用できていないという話があった。ブランドショップ的なものを呼ぶ構想もあるようだが,「そういうものは東京にもあり,大阪にあるのも良いが,それ以外に,特性,特徴を持ったものを大阪の御堂筋に創っていかないと,結果としては2番煎じ,3番煎じになる。」という意見もある。
○御池通を考えたとき,手を挙げて来てくれるところは,どんどん来てもらうという形になると,雑居的な店の連続になる。これでは後々に問題が起こるのではないか。
○どのような計画の元に,どういうお店を何割くらい入れるかということまでを頭に入れていかないといけない。最初が大事。最初をしくじると2倍,3倍の努力が必要になってくる。
○店を出す最初の人たちは,儲かる,儲からないということよりも,まずそういう店舗を作ることによって儲かる基礎ができるのではないか。
○特徴があって,大阪や神戸や東京にはまねのできないものを,計画的に意識的においていかないと,せっかくの御池通のシンボルという意味において,結局は何もならない。

 

<座長>
○現在でもきちんと都心を栄えさせようと施策計画は着実にできている。御心配になる点もあると思うが,これをきちんとやっておけば,決して,御池通だけ孤立させることなく,御池が栄えるような施策は二重にも三重にも打とうとしている。

 

<委員>
○現在の御池通沿道には,今後,何かに変わるのではないか,また新しいマンションが建つのではないかと予想される場所が何箇所かある。
○どういう店をどのように誘致したらいいのかということを考えるグループをみんなの了解のもとに,何名かが一生懸命知恵を絞るということも必要である。同時に,イベントの問題も検討し,2つに分けてやっていくことが必要ではないか。
○地域の自治連合会長にもお願いして,皆でまちを盛り上げていく雰囲気を,まちや学区で作っていくことになれば皆が活気づくのではないか。

 

<委員>
○御池通は,非常に立地条件が良い。東西線が京都の行政区を全部通っていく。これを利用して,イベントを持ってきてほしい。
○盆踊りというと京都中どこに行ってもあるというように,夏はここに来たら,何かの形で納涼ができるとか,70歳以上の老人も対象にして,春夏秋冬いろいろなイベントを考えて,まず人に集まってもらう。そして,お店の方も,そのとき集まった人が,また今度何かの時に思い出して来てもらえるようになったらいいと思う。

 

<委員>
○祇園祭も時代祭も京都祭もここであるので,御池通で学生祭りをやれば学生の街京都のアピールができる。市役所の前でもやるべきだと思う。
○自治連合会のみなさんや市民の力で持っていけば,警察も協力してくれるのではないか。

 

<委員>
○イベントに交通安全や防火防災に関したものを含めれば,警察も京都市も協力的であると思う。単なる大学生だけのお祭りということだけでは地元にも受けないし,市民にも受けないのではないか。

 

<委員>
○何か行事をするときは各自治連合会が,連合会長の名前で後押しをするということはできると思う。私たちも実際に姉小路通を止めて,何回もその経験をした。消防局,警察,土木事務所の方まですべて届けを出す必要はあるが,地道なことをやればできると思う。
○小さなスペースでもいいので,皆が常にそれを利用できるようにできないか。自治連合会がイベントをする際など,皆が集まれる場所が欲しい。それによってにぎわいが出てくるのではないか。

 

<座長>
○指摘があったのは,賑わい創出に係わる仕組みというものの議論に係わることであり,経済団体だけではなくて,それには自治連の横のつながりもあるということ。
○消防団というのは,祇園祭の時も実際出て,ごみ集めから,会場案内といろいろなことをした。そうすれば,警察の協力も得やすいのではないか。そのような仕組みに対するお話が伺えたということは,大変有り難い。賑わいづくりのテーマとして重要な点が確認できたと思う。

 

<委員>
○自転車の問題,放置自転車も多いが,自転車の走り方の問題もある。運転者は運転が非常に荒い。だから,根本である指導的なことをもう少し真面目にする必要があり,今のままの,全くシンボルロードにふさわしくない交通ルールを心配している。
○清掃の問題について,地元で午前中,10時くらいから1時間くらい掃除をするが,コンビニの前など午後から行くと,掃除する前の状況に戻っている。
○シンボルロードしての品格を作っていくためには,そういったような手近なことをもう少し真剣にやらないといけない。

 

<委員>
○オープンカフェの開催も府警に許可をもらうのが大変。これを2年間続けてやったが,前日まで許可はおりない。
○地域の住民がお願いする方が通りやすいということは確かにいい案だと思う。毎週どこかでイベントがあればいいと思う。

 

<委員>
○かつては,御池通に飲食業やそのようなものがたくさんあったが,今はそれがなくなったというのは,いかに商売が難しいかということの証。京都というのは,河原町でも四条でも同じで,表通りの商売が難しい。
○京都の人たちを対象にした商業施設が成り立っていくかということは,儲かるかどうかの問題であって,商売をやる以上はやはり,利益を出していくことが基本的な前提。その反面で外資系企業などは業績が悪ければ撤退も早い。そのように考えると,御池通が生活者のためのゾーン化をしていくことも大事だと思う。
○生活者に重点を置いていくのか,あるいは,観光客か,どちらかに分けていかないと難しい気がする。

 

<委員>
○委員会について,京都は大学のまちであるから,大学祭の実行委員の方等もこの委員に入ってもらえば良いのではないか。

 

<委員>
○学生のまち京都だから,御池通を賑わすために,学生の意見を聞いたらどうかとこの部会で提案してほしいと,本日欠席の委員から要請を受けていた。

 

<座長>
○大学コンソーシアムを通じて,学生の意見を集めるような仕組みをいろいろ考えてもいいかもしれない。

 

<委員>
○御池通のイベントについては,今やれることをやり,一方で,固定した店舗というのはなかなか難しいので,とりあえず,京都御池中学のことを早急にやった方がいいと思う。
○京都のシンボルロードということで,京都の名が付くとやはり伝統産業みたいなものになってくる。
○逆に言えば世界のシンボルロードとか,日本のシンボルロードとかにしてはどうか。

 

<座長代理>
○かなり意見が出て,今後の進め方をどうしたらいいのかと,考えている。
○学生のまちという話が出たが,では,学生と高齢者,スローライフ中心とこの二つのことで本当によいのかとか,若い女性とかターゲットではないのかとも思う。
○具体的にワーキンググループの中にさらに作業部会を作ったらどうかというような提案もあったので,そういう方向に入るのがいいのか,もうしばらく,それぞれの御意見をいただいた方がいいのか,そのあたりを考えたい。
○今後進めていく際に,いくつかの焦点をはっきりさせて,論点なり,ビジョンなりの絵をまとめ,皆さんに御意見を伺う形で議論ができたらよいと思っている。

 

<座長>
○次回までに,事務局で集まって議論の進め方を相談し,第2回を準備していく。

 

<事務局>
閉会の挨拶

 

( 閉会 )

 

<傍聴者の意見>
なし

 

以上

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京都市 都市計画局まち再生・創造推進室

電話:075-222-3503

ファックス:075-222-3478

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