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第1回 御池沿道関係者協議会・景観形成部会の記録

ページ番号4700

2010年11月22日

 

日時:平成15年3月11日(火)午後2時30分~午後4時30分
場所:葆光ビル 7階ホール
出席者:
  宮崎 健次(城巽学区自治連合会)
  香川 史郎(城巽学区自治連合会)
  谷岡 英治(龍池学区自治連合会)
  作屋 栄次郎(初音学区自治連合会)
  藤野 英雄(柳池学区自治連合会)
  山本 日大(柳池学区自治連合会)
  北川 栄 (銅駝学区自治連合会)
  松本 泰治(銅駝学区自治連合会:鵜野田委員代理)
  市古 和弘(柳池学区自治連合会)
  竹田 征史((有)竹田卯三郎商店)
  伊藤 公一(㈱伊と幸代表取締役社長)
  小玉 正美(ニチコン㈱:武田委員代理)
  吉田 忠嗣(吉忠㈱代表取締役社長)
  西村 勝 (柊家㈱取締役社長)
  平井 義久(京都商工会議所地域開発都市整備委員会委員長)
  福永 晃三(京都商工会議所街並み整備特別委員会委員長)
 ◎宗田 好史(京都府立大学助教授)
 ○若林 靖永(京都大学大学院助教授)
  大島 仁 (京都市都市計画局都市企画部長)
   (以上19名,委員名簿順,敬称略)

◎=協議会座長
○=協議会座長代理

 

1 開会(事務局から挨拶)

2 協議会座長挨拶(座長から挨拶)

 

<座長>
○ これまでに皆様から頂いた御意見をもとに,御池通の将来の目標及びビジョンをまとめた。
○ 本日概ね案がまとまれば,その案を元に沿道の地権者の方々にアンケート等で御意向を伺うという段階に入りたい。

 

(事務局による配布資料の説明)

 

<座長>
○ 今まで精力的に会合を重ね,そこで伺った御意見を整理したつもりだが,この将来像,目標像で,御理解いただけるか,また御賛同いただけるかを含めて,御質問・御意見を伺いたい。

 

<委員>
○ これで十分皆様の御意見が反映されているのではないかと思う。

 

(事務局による資料説明)

 

<座長>
○ 資料の4ページの「4 これまでの意見のまとめ(検討項目)」は基本的に合意いただいた目標像とほぼ同じ内容になっている。
○ 細部に関して規制するとなると,どの辺まで皆さん方のお気持ちがあるかといったことを確かめておく必要がある。
○ まず,「用途に関する制限のイメージ(その1)」から確認したい。

 

<委員>
○ 用途別に制限していくということはとても大事なことだと思う。
○ 1階は事務所だけでなく,ショーウィンドウも兼ね備えてということは必要だ。
○ 1階の床面積の50%を商業施設で埋めていくというような用途別の規制は是非設けていただきたい。

 

<座長代理>
○ 委員の皆様がどんなふうに現状を実感されておられるかというような話を少しお聞きしたい。
○ 商業施設が入っているからといって,それを賑わいと評価するかどうかは疑問に思う。
○ 参考資料の「5 建物の1階の状況」によると,現在既に沿道建築物の半分くらいは1階に商業用途の施設が入っているようである。

 

<委員>
○ 現状はまだまだにぎわいを創出できるような状態ではない。
○ リクルートマンションでは,店舗部分が全体の間口の50%になったが,やはりそれでは寂しい。
○ 1階の店舗部分の間口の長さについても,法的に規制していくべきではないか。
○ 御池通をシンボルロードとする以上は,それくらいの勇気を持ってやっていただきたい。

 

<座長>
○ 参考資料の「5 建物の1階の状況」に資料の中で,市役所と京都御池中学の二つが目立っているが,中学校の方に関しては,賑わい系の施設の併設ということで取組が進んでいる。

 

<委員>
○ 事務所の場合は,ショーウィンドウの設置を義務付けてほしい。

 

<座長>
○ 現に存在する建物に関しては適用除外ということなので,今あるものに関して申し上げるつもりはないが,ひとつのモデルとしてオフィスビルの場合でも1階部分をショーウィンドウにということを御承知していただきたい。

 

<委員>
○ 「用途に関する制限のイメージ(その2)」について,制限したい業種の中に料理店というのがあったが,我々は飲食業をやっており,料理でくくられると辛いと思う。

 

<座長>
○ その点について説明が不足していた。しかし,その下に書いてあるように風俗営業に準じた用途のもので普通の料理店などは含まれない,ということであるので心配ない。

 

<委員>
○ 素晴らしい京料理の料理店をここへ呼んできたいという思いがあるので,誤解を招くことのないようにしていただかないといけない。

 

<座長>
○ あくまでも風俗営業法の範疇の中なので,これは資料を出して御説明できるので誤解を解くことは簡単にできる。
○ 31mの水平ラインを強調することに関して,議論しておく必要がある。

 

<委員>
○ 31m以上の部分についてはセットバックしていただいた方が景観的にもいいのではないか。
○ 建物自体の横の長さについても,半分くらいに区切り,二棟に見えるような工夫をしたらどうかという意見もある。それを1階からするのか,31mのところから空間をあけて二棟に見えるようにするのか,それの方がまだ威圧感がないのではないかという意見も出た。ある一定以上の長さになれば棟を分ける等の規制も必要ではないか。

 

<座長>
○ 31mを超える部分に関しては一切認めないという案と,31mを超える部分に関しては何mか後退すれば建てていいという案があるが,31mを超える部分については後退すれば建ててもいいという御意見か。

 

<委員>
○ いい施設であれば31mに限定せずに,45mまで建ててもいいと思う。

 

<座長>
○ 建物の沿道沿いの長さに関すること,規制は技術的にできるのか。

 

<事務局>
○ 例えば,二棟に見せかけるといったことであると,いわゆる建物のデザインの話になるので,デザイン面での指導ということであれば,全く不可能ということではないと思う。

 

<座長>
○ 建物のデザインに関する指導を通じてそういうことができるということか?

 

<事務局>
○ デザインで二つ並んでいるように見せるということであれば,ある程度可能だと思う。ただ何m以上の幅になったらそういうふうなことをしなければならないのかといったあたりを決めていくのは難しいのではないか。

 

<座長>
○ この件に関しては次回までに検討させていただく。

 

<委員>
○ デザインということでなら,半分は赤色にして半分は白にしたら二棟に見えるようにすることが可能になるから,それではいけない。何階以上は分離するというように拘束していかないと逃げ道がいっぱいできてしまう。

 

<委員>
○ デザインでごまかすというのは本当におかしい。あくまでその間がセパレートしているということが二棟である。一棟はあくまで一棟であり,二つに分ければ二棟というのが分かりやすい解釈になるのではないか。
○ セットバックしたらいいという問題も,みんながいいと思ったらセットバックしたらよいのではないかと言われたが,みんなが100%いいというのは非常に難しい。
○ 例えば45mまでだったらどこまでセットバックするか,40mまでならどこまでセットバックするかというようなルールを作ったとすると,非常に景観上でこぼこができてまずいと思う。セットバックして建てるというのはしない方がいいのではないか。
○ 全て31mなら31m,35mなら35mよりも高い建物は御池通に関しては建てられないというような形にすることが景観上,シンボルロード上よいのではないか思う。
○ 御池通はシンボルロードだからいい人たちが住み,いい人たちが仕事をする場のビルが建つんだというような方向に持っていった方が地価も上がってくるのではないか。 

 

<座長代理>
○ 資産価値ということに関して同感の思いがある。つまり短期的に考えれば確かに大きな容積率で高い建物を建てて,それを分譲マンションで売ることが最も一番リターンが早くて高収益だが,長い目で見たときに都市の持っている資産価値というのは,どんなコンセプトのどんな人たちが住んで,どんなメッセージが伝わるような街並になるかということで決まる。
○ そういう意味で,複雑な妥協をしてしまうと,逆にそのことがいい結果をもたらさない。
○ よく議論をする必要はあるが,シンプルなコンセプトに落としていった方がよい。

 

<委員>
○ 資料のA案(31mを超える部分は△m後退する)は撤回する。B案(31mを超える建築物は建築してはならない)であれば一番ありがたい。

 

<座長>
○ 規制と地価の関係だが,不動産鑑定士協会の土地価格比準表というのがあって,それによると規制があって美しいまちなみができてきたというものの効果というのがいろいろ及んでくるので,まちなみ整備をしたところで地価が上がっているということは,かなりデータ的に裏付けられているようである。

 

<委員>
○ 31mの水平ラインの強調であるとか,建物の高さ規制が31mがいいのか40mがいいのか,まだまだ議論する必要があると思う。
○ シンボルロードという点について,これから50年,100年先に,例えば今31mで規制した建物でよいのか,あるいは御池通のにぎわい創出を考えるのであれば,更に大きな企業,あるいは大きな店舗を持ったところにきていただく,誘致するということも非常に大事なことではないか。
○ 御池通を見たときに31mラインで,あるいは40mで,大体揃っているならいいが,例えば10mとか15mとか,要はでこぼこという実態は実態としてある。
○ 例えば意匠であるとか,色であるとか,あるいは先ほどから議論されている1,2階の内容をどういうふうにするかとかいったことの規制も大事ではないか。
○ 今土地を持っており,恐らく今後いろいろと計画をしていくと思うが,正直言うと高さを31mと規制されると驚きを隠せない。協力をしていくところは協力していこうと思っているが,ある程度の高さというのは必要と思うし,意匠面等景観という面で議論をお願いしたい。

 

<座長>
○ 1,2階部分の店舗等のにぎわい施設に関しては,御了解していただけたのか。

 

<委員>
○ 了解ということではないが,当然駐車場ということではなく,それに見合うものを計画,企画したいと思っている。

 

<座長>
○ 風俗営業の規制というのにも御理解,御賛同いただけていると理解している。

 

<事務局>
(資料説明)

 

<座長>
○ オフィスビルを建てる場合には高さに関しては幾分低めになるが,マンションの場合だと廊下やホール等の共有部分に関しては床面積をカウントせず,700%建ててもいいので,普通のオフィスビルよりも2割,3割くらい高いもの,大きいものが建つという傾向がある。
○ あんこの中の部分でもやった手法だが,1,2階部分を店舗にせよというと,その部分では共用部分がカウントできなくなるので,必然的にその部分が低くなる。全部が住宅だと高いけれども,少しでも店舗が入ってくると階数が下がるという傾向がある。

 

<委員>
○ 御池通に関してはそういうマンションの特例を認めないような形を法令で認めていただくわけにはいかないのか。
○ 南北道である8mの道路を挟んで45mのマンションが建つと,非常に威圧感がある。
○ あまり高いものを,マンションだからといってそういう特例を設けられていると,今後は高い建物はマンションにしようかということになるので,特例は設けないというのをこの中に入れていただきたい。

 

<座長>
○ マンションの特例の件だが,これはなかなか難しい。

 

<事務局>
○ マンションの共用部分というのは,非常階段等を含んでおり,法律の一番基本の部分で決まっているので,実際には難しい。
○ 職住のエリアと御池通沿道では少し状況が違う。御池通の場合,前面道路が非常に広いので700%そのままオフィスビルでも住宅でも建てられ,職住共存地区ほどマンションの特例の影響が大きくないのではないか。
○ オフィスビルの建物の階高について,特に最近は表通りに面するビルの方が立派に作られることもあるので,1階,2階部分の階高6mくらい取られるようなこともあり,マンションなら3m程度なので,マンション,オフィスビルということがイコール高さに直接反映されるのかというと,それは少し違うのではないか。
○ 実際に38mのオフィスビルなどが建っているところを考えると,40mくらいまではオフィスビルでも軽く建つ可能性があると感じている。必ずしも用途でという話にはならず,むしろシンボルロードとしての観点からの御議論をいただいた方がいいのではないか。

 

<委員>
○ この会はやはり御池通,京都のシンボルロードということでどうしたらいいかということを考えて,それだけの厳しさもないといけないということを申し上げている。
○ 京都の一番のメイン道路だ,そして舞台にもなるんだということで,それだけのことをみんなが考えなければいけない。
○ 京都のために世界に自慢ができる通りにしてほしいという思いが強いので,原点に戻って御池通をどうするのかを議論していただきたい。

 

<座長代理>
○ 高さの規制を守って,1階に賑わい施設があれば,マンションがどんどん建っても仕方がないという議論なのか,マンションそのものがシンボルロードにふさわしくないという用途問題を議論されているのか,どう考えているのか。
○ オフィスビルであれば38mや31m等で水平ラインを強調するというのは,一つの考え方であることはよくわかるが,賑わいの議論からすると,複合ショップではなく単独のブランド店,あるいは単独の量販店が入ってくる際に,多層の建築物を建てると建築コストが急速に上がるので,ビジネス的にはペイできない。本社ビルならそれが看板だから金もかけるが,商業施設としては,駐車場込みで3階くらいの低い施設に押さえないと合理的ではない。
○ 31mの水平ラインの強調という言い方はもちろん強調なので,31m以下は建築可能だという趣旨だが,現実に賑わい施設との関係で言うと,31mの水平ラインの強調で規制すると,逆に小売業者としては進出できなくなるというような恐れがある。
○ いかに建築コストを下げるかというのは,今出店の際の重要なポイントである。
○ 31mの水平ラインを強調することの是非は,高いのはダメだという議論ではなく,できるだけこれに揃えようという話であり,そこはどう考えておられるのかもう少しお聞きしたい。

 

<座長>
○ 無理に高さを揃えていこうという議論ではなく当面低い建物も認めるということでいいのか。

 

<委員>
○ 単独でビルを持つ出店者はあまりいないのではないか。
○ リクルートの場合も1階の店舗について,いろんな有名なブランドにお話をしたが,残念なことに階高が低いということで断られた。1,2階をひとつのショップとして使いたい。それなら喜んで出店させてもらおうという有名なお店もあった。
○ これから賑わいの創出において,一棟全てがワンブランドということではなく,1,2階を商業施設にというのが,我々の狙いであり,3階以上はマンションかもしれないし,オフィスビルかもそれない。
○ 高さは景観の問題なので,シンボルロードである以上揃った方がきれいだと思う。ただし,一方で町家を利用して出店したいという要請もあり,町家も活かしていかないといけない。

 

<座長>
○ 議論を整理すると,マンションだけの高いビルが一番困る。
○ マンションの1,2階部分が店舗ということはあり得る。そしてもちろん1,2階が店舗で上がオフィスビルということもあり得る。階高に関してはまたそれ以外に議論がある。

 

<委員>
○ 高層住宅の場合はたぶん人が入るが,テナントビルとした場合,1階,2階は入るかも知れないが,それ以上はまず無理。商業施設,人が集まる建物にする場合は3階が精一杯と思う。
○ マンションを規制するのなら,高さを15mなどに規制していかないことには,御池通はこれからマンションが増えていくと思う。
○ 京都の場合はテナントビルで採算が合うのは四条の烏丸あたりだけではないか。
○ そんな高いビルが御池通に必要なのかどうか,31mまでで切っていただきたい。

 

<委員>
○ 低層階に賑わいの施設があればマンションでいいかというのは,ひとつの大きな問題。
○ 御池通では,3階くらいよりも高いところはテナントビルとしては採算が合わない。シンボルロードという意味では,上の階は,マンションよりはオフィスであるのが良いと思う。
○ 御池通の場合,テナントビルとしては上の階を建てる者はいないのではないか。
○ 上に建つものというのはオフィスビルなのかマンションビルなのか,それに絞って考えていかないといけない。そういった場合にオフィスビルの方に可能性があれば,高さへの規制の仕方もあるし,マンションであればマンションなりにもっと規制しないといけない部分があるのではないか。
○ 個人的にはオフィスビルであってほしい。景観上,雰囲気上,賑わい上重要であるかということを原点から論議する場合には,マンションというのはいかがなものか。人が行き交うという意味では,賑わいにはなるかもしれないが,それは住む人たちの行き交いであり,お客さんの行き交いではない。

 

<座長>
○ テナントが今仮に難しいとしても将来的にはテナントが増えていく方向でシンボルロードを,あるいは賑わいを作っていくということは大きな流れ。
○ 例えばパリの街に行くと,いわゆるオスマン住宅という,1,2階部分は店舗で,上にはアパルトマンがたくさんあり,都心に行けば行くほどお金持ちが住んでいるということがある。シンボルロードにふさわしい集合住宅,共同住宅のあり方も考える必要があり,その第一歩が建築に関する規制だと思う。
○ 形態に関する制限のイメージで高さが31mということに関しては,31mを超える建築物を建築してはならないという引下げ案を御指示される方が多いが,他の方法があるのではないかというような議論,御意見も出ている。

 

<委員>
○ 昔は京都駅から北を向くと,御所の森まで31mのビルが両側に揃っていた。これは自慢できると思っていたが,最近は高いのも建ってきた。高さは揃っている方がきれいである。
○ 御池通のビルを見ていると非常に間口が狭い。また,だいたい20mから25,6mの5,6階というビルが多く,高さで31mに揃えるというのは非常に難しい状態ではないか。
○ 100年後に御池通がどういう理想のシンボルロードになっているのか,シンボルロードというのは一体どういう形をいうのか,イメージが二転三転して,非常に迷っているという状態である。
○ シンボルロードというのはどういうものかということをもう一度示していただいて,みんなで議論した後,これでいこうということが決まればそれに沿って,いろんな規制をやっていったらどうか。

 

<座長>
○ シンボルロードの原点を確認しつつ部会を進めていくということは重要である。
○ シンボルロードのイメージをどう具体化していくか,また,建築規制,建築の細かなルールを1つ1つ決めていくのがこの部会の役割である。

 

<委員>
○ 御池通を見ていると高さの面もあるが,各階層がバラバラである。いい人に来てもらって,いい街をつくろうと思ったら,仮にマンションであっても店舗であっても,最低の高さの階高をそろえていくことが必要ではないか。
○ 京都にはやはり自治連,自治があるから,それを越えないように,町内の背割り線などで建物を二つに割るという規制があってもいいのではないか。

 

<委員>
○ 長い目でこの通りを見たときに,高さが揃っているということだけは,議論して決めることが将来のためであり,31m規制というのはかけるべきではないか。
○ 1,2階を商業施設にするということで,上はマンションになってもテナントになってもいいのではないか。
○ それよりも1,2階にいわゆるいい店が入ってくれるというような形で進めばよい。

 

<座長>
○ マンションに関して当面御池では認めるという方向でいきたいと思うが,高さに関して水平ラインをどうするのか。

 

<事務局>
○ 今日は,どこに委員の皆さんのお考えがあるのか,まずおはかりしたい。
○ 今日の議論を踏まえて,沿道の地権者の方々にアンケートを取り,協議会だけでなく,実際に利害関係をお持ちの方々の御意見を聞くというようなステップを踏ませていただいたらどうかと考えおり,御了解いただきたい。

 

<座長>
○ シンボルロードにふさわしい賑わいのある,歩きたくなる街として努力をこれからも続けていくということも合意が取れている。
○ 「建築物の規制内容のイメージ」の「用途に関する制限のイメージ(その1)」と「(その2)」は案のとおり概ね了解。「形態に関する制限のイメージ」は,水平ラインは揃える方向で,引き続き細かく検討が必要であるということで合意が取れている。
○ 地権者の方にいろいろ御意見があるということは,この部会でもよく分かったので,地元地権者の方にアンケートという形で意見を伺ってみて,次回の部会までにアンケートをまとめてどれくらいの方の御賛同をいただけるのかということを確認する。
○ アンケートについて事務局の方から御説明いただきたい。

 

(資料説明)

 

<座長>
○ 賑わいづくり部会の方で検討する内容に,賑わいと文化の創出,花と緑があふれる憩いの環境ということがあり,これに関しても例えばどんな店舗を置きたいと思いますか,というようなことは聞いてもいいのかもしれない。

 

<座長代理>
○ アンケートは住所,氏名を聞くので,かなり取扱いは注意をしていただかないといけない。
○ 御池通をどう見られているか,シンボルロードのコンセプトについて御意見なり御関心をお寄せいただいているのかといったあたりを聞く必要があるのではないか。その上で景観形成,賑わいという二つのテーマにいかないといけない。
○ 水平ラインを強調するのかしないのかという論点と,31m以上は認める,認めないという論点は,別であり,31m以上は認めないという選択肢も必要である。
○ 賑わいの方だが,3つくらい論点があり,お店をどうするかという話とソフト,イベントみたいなのをどうするかということと,それと駐輪場だとかトイレとか含めて環境をどう整備するかという3つの点で何か具体的に回答項目をつくってみてはどうか。

 

<事務局>
○ 記名の取扱いについては,集計された数値的な結果以外は出す想定をしてなかったが,取扱いに関する説明については追加記入させていただく。
○ 本日の御意見を反映させ修正した資料を添付し,見ていただきながら答えていただくようなイメージでいきたいと思っている。

 

<座長>
○ 例えば目標像としてシンボルロードにふさわしい建物の景観形成,京都を代表する云々とある項目に,そう思う,どちらともいえない,そう思わないという五段階評価の選択肢を入れて,それぞれについての細部について問うなど,部会で合意ができたことについて支持を伺うということはよいのではないか。

 

<委員>
○ このアンケートをどの範囲に配布するのか疑問に思った。また,この内容の文面だけでは親切さが足りないのではないか。

 

<座長>
○ 説明に関する努力や義務は相当ある。
○ 沿道のアンケートの対象となる方は何人おられるのか。

 

<事務局>
○今全体で450名ほどと考えている。その内300名がマンションにお住まいの方,区分所有をお持ちの方。150名がその他土地所有者もしくは建物所有者になっている。抵当権者はこの数には入っていない。

 

<座長>
○ マンションの区分所有者はどんどん増えていく可能性がある。今まさに分譲中のものもあるから,どこかの時点で切ることを考えているのか。

 

<事務局>
○ 年度内を目途にアンケートを発送したいと思っている。

 

<座長>
○ 意見分布はマンションにお住まいの300名とこれから建てる可能性を持ってられる地権者の150名とはだいぶ違うと思う。
○ 御指摘いただいた説明用の資料を作らないと,アンケートに協力してもらえないという点も大事。既存の建物に対する扱いや,31mに達しない部分の説明をどうするか等について,もう少し詳しく打合せが必要。

 

<委員>
○ 御池通には面してないが南北通りに入り込んだ建物,御池沿道の建物の影響するところの人はどう考えているか。アンケートが必要ではないか。

 

<委員>
○ 御池通に大きなマンションが建っていて,影になってしまうというようなこともある。そういう人たちの意見というのは,大きなものが建ってほしくないという意見がきっと出てくるだろうと思う。それは実施してほしい。

 

<座長>
○ どこで線を引くかということが問題。
○ 自治連合会に御協力いただいて地元住民ワークショップを行うか又はどの町内まで話を聞くか御相談させていただいてはどうか。

 

<委員>
○ 押小路,姉小路まででいいと思う。そこで切っても,それほど問題は起こらないと思う。

 

<座長>
○ その場合,聞く内容に関して地権者さんとは少し違う,むしろ目標像に関するようなイメージを聞くぐらいの方がいいのかもしれない。

 

<事務局>
○ 押小路まで,もしくは姉小路までとなると3,000人とかというレベルになってしまうのではないか。
○ 座長が言われたようにワークショップなど別の形で機会を設けていただくのがよいのではないか。

 

<委員>
○ アンケートは全員に取らなくても,ピックアップして取ればいいのではないか。

 

<委員>
○ 御池通沿道の土地所有者,あるいはビルの所有者,地権者の意見と,仮に押小路までとした場合の対象が違うのではないか。
○ マンションの高さはいくらがいいかと仮に質問した場合に,自分の屋根より高くない方がいいに決まっているのではないか。
○ この協議会の目的とする内容の設問というのは非常に難しいのではないか。

 

<座長>
○ 具体的な規制を一日も早く決めていくという目的のために地権者の方々の御協力が必要で,その御理解と御協力の上に建築協定なりを考えていこうという仕組みなので地権者の方の御発言,御意向というのは大変重みを持つ。
○ こういう機会に周辺の住民の方々がどういう御意向を持っておられて,御池通にどういう期待を持っておられるかということもきちんと聞いておくということも大事ではなかろうか。
○ アンケートの配布については,自治連を通じてくばっていただくということも考えられる。

 

<委員>
○ 沿道には低い家の町家に住んでいる人もおり,私のところはビルを絶対建てないという人もたくさんいる。そういう人にしてみたら自分のところだけというのではなく,町内のことや隣近所のことを考えながら,意見が出てくる。違う意見が出てこそアンケートである。

 

<委員>
○ アンケートは,記名でないと責任を持った答えが出てこない可能性があるのではないか。
○ 結果を発表されなかったら,何のためのアンケートか分からないので,フィードバックは必要である。
○ 集計結果は多数決のようにそれをそのまま実施するということではないと思うが,その点はどうするのか。

 

<座長>
○ いろんなシミュレーションを考えつつどういう結果が出るかということを前提に次のステップを考えてはいる。

 

<事務局>
○ 結果についてはあくまで今後の議論の参考にさせていただくというスタンスでとらせていただきたいと考えている。それを明記させていただく。
○ アンケートの公開については,会議資料自体が公開なので,会議資料として個人情報については削除し,個人が特定されないようにして主にクロス集計などの統計的な手法で出させていただくつもりである。

 

<座長>
○ アンケート実施の背景としては,地元の地権者の御理解を得るような努力をするということ。ただその時に前提として一応スタンスがここに示されているというふうに御理解いただければいいと思っている。
○ アンケートの修正は,座長・座長代理と事務局に一任させていただくことでよいか。
○ 今まで建築確認申請がでるまで地元の方が知らなかったということが多々あった。協議会という場で,こういう議論ができるというのは,新しい時代が来たという感じがする。

 

<委員>
○ こうしているうちにも烏丸から堀川の間では,どんどんと高いビルが建っていっている。
○ 商工会議所としても早くから声をかけた以上は,素晴しいシンボルロードにするためにそういうところへもお声掛けをしていっている。だからぜひとも早くまとめてほしい。

 

<座長>
○ 次回のこの景観形成部会はアンケートの結果が出た直後に皆さん方の御意見を踏まえながら御協議いただくという形で持ちたい。
○ 以上で第一回の景観形成部会を終わらせていただく。

 

( 閉会 )

 

<傍聴者の意見>
○市の言う指導は効力がないのではないか? もっとアクティブな情報をテーブルにのせるべきだ。

お問い合わせ先

京都市 都市計画局まち再生・創造推進室

電話:075-222-3503

ファックス:075-222-3478

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